2013年7月2日火曜日

イニュニック@樽前山

星野道夫さんの著作でもある「イニュニック」。
エスキモー語で「生命」。

新たな「生命」の声。幻聴じゃないよ。

生産性のなさがウリの僕だから、生産性のある【かのあ】は、人並み以上に眩しく見える。

「おめでとう」は、直接届けたいからとっておくことにするよ。


君が生まれる日、お父さんは君を思いながら夏の千歳川を漕いでいたんだよ。

君が生まれた次の日、お父さんたちの悩みの種は、君にこの景色を見せたくて、樽前山に行ったんだ。


樽前山は活火山。
つまり、「イニュニック」だ。君も、僕らも、たったひとつの「イニュニック」なのさ。

そういや、去年は行けなかったんだよなあ。


支笏湖のまわりには、緑しかない。緑だけがあった。
いくら漕いでいても、湖の外には漕ぎ出だせないから分からない。

明日からの僕は、青い湖が緑に囲まれていることをイメージしながらカヌーを漕げるんだ。
明日からの僕は、樽前山の話を夢中でするんだろう。


いろんな見方が、それぞれの正義が、混沌としている。鹿児島大学近くには、ゴミ混沌ストアだってある。
どれを選ぶかは人それぞれ。
視野狭窄型の僕は身体の動く今のうちに、なるだけいろんな見方があることを身体に染みこませておきたいんだ。それが何になろうと何にもならなかろうと、そんなことはどうでもいいんだ。

まっさらな目で、ありのままのすべてを、ただ見ていたい。

そのためには自身もありのままでないと、警戒されていけない。
誰にでも見える景色以上の宝物を見たいから、それには、誰よりも正直でないといけない。
防衛本能が働くところで、手をひっこめるところで、いかに手を伸ばせるか、委ねられるかだ。


高尾山より気軽な、樽前山。七合目まで温泉街から車で20分。
七合目から東山まで、登り30分。


湖底に映るカヌーの影かと思ったら、森に映る雲の影だった。

カヌーは水に、雲は空に、僕は世間から浮いている。


頂上では風と雲が我が物顔だったから、360度大パノラマはまたの機会に。


※当ブログは、生産性のなさに並び、ワケの分からなさもウリですからね。


2 件のコメント:

  1. じょうこう2013年7月3日 7:45

    しみるね、良いストーリー。記念日が多い人ほど幸せね。

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  2. >じょうこうさん
    ありがとうございます。
    いつか「君」に、この物語を直接話せる日がくればいいなあ。

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