2018年7月31日火曜日

朝練


クソ暑い。
30℃を超えると、お客さんをいかに水の中にひきずりこむかを真剣に考えながらツアーを進める。


失敗しても、どうにか華麗なつもりでカヌーから飛びこんでみたりする。クールダウンしないとやってられまへん。
冷たい水の上で暑いとヘタるなんて、ナンセンス。

夏に思いっきり水の上にいるというのは、思えばニ、三年ぶりであ、り、密かに、静かに嬉しかったりする。現場復帰。
店のこと、コーヒーのこと、役割や立場、色々バランスを取るために費やした時間のおかげで、少しオトナになれた気がする。
一歩下がることで、世界が変わるもんだ。一歩下がると三歩進めるなんてね。
手に入れたら手放していくことで世界がめぐる。循環のわをつないでいく。
個の境界線を曖昧にして、自己と他者を切り離すことなく主語を捨て去るとき、争いは終わり、ようやくぼくらも地球の一部になれるのかもしれない。
分断から生まれるものに素晴らしいことはあまりない。
ちゃんちゃん。


2018年7月24日火曜日

偏愛道具学28 防水カメラが濡れたとき


三代目の防水カメラ、オリンパス タフTG-5。
F2.0というのは防水カメラ界では最上級らしい。難点はゴツさ。しかしものを無くしたり落としたりが得意の輩には丁度よい存在感。大して大きくない手でも片手でしっかりホールドできるし、可憐な花をマクロ撮影もできる。別売りで魚眼レンズを装着することもでき、キタさんによるとそれがなかなか面白いらしい。


先日のちゃぷちゃぷタイムのときにライジャケに入れたまま泳いでいたら何でかフタが空いて浸水。
防水カメラが防水カメラでなくなってしまった。



3月に購入したばかりなのでメーカー保証も効きそうだが、とりあえずアフターケアが大事だろうとできることをやっておく。
ジップロックに乾燥剤。
これで一週間ほど放置しカメラ内部の水を完全に抜くのだ。

カメラ、スマホ等が水にやられたときはまずはこの方法が一番。
くれぐれも濡れた直後に電源を入れてはいけないよ。


2018年7月21日土曜日

芸域の幅

今夏はSotoCafeを閉めた。
夏は閉める千歳川を開けた。しかも1day。



ぼくたちのできることが増えていく、やりたいことが変わっていく。ツアーが生まれていく。

お客さんは数あるメニューの中から自分の欲しいものをみつくろってやって来る。
「体験」「Sotocafe」「クルージング」「団体」‥色んな形のツアーがある。

とっておきのこの川をどっぷり味わう千歳川1day。

夏の千歳川に休日を返上せずに浮かぶ幸せ。
好きな場所でイッショウケンメイ働く健やかな喜び。
できるようになりたいことは尽きないんだよなあ。まだまだ、もっともっと。

2018年7月20日金曜日

熱中症

石狩・厚田に新しい道の駅ができたそうな。
感想はノーコメントでお願いします。


今年は湿度が高く、太陽の出る日が少なかったため、突然の夏に参っている。
水の上では快調なのだが陸地の暑さに既に二度程やられている。
30℃いかずに熱中症とか、本州の方々に申し訳ない。。

手製の経口補水液をつくってみると、これがなかなかおいしい。身体が喜んでいるのが分かる。
参考リンク

元気な方はおいしいと感じないようだ。

つくりかた
・水 1リットル
・砂糖 大さじ2~4(ぼくは2でも甘い)
・塩 3グラム(これは正確に)
(レモン汁 気持ち)

暑い日は水の上に逃げるが勝ちでっせ~。

2018年7月18日水曜日

偏愛道具学27 ハット考

カヌーガイドにとってのハット。
それは、サラリーマンにとってのネクタイ。
帽子とライジャケがガイドのアイデンティティの根幹である。
‥いや、それより思考であり、生き方であり、暮らしであることは言うまでもないのだけれどね。

セルフブランディング能力を服装というのは問われる。何を大事にしているのか。

長らく、【KAVU】の「ストラップバケットハット」ナチュラルSを愛用し続けている。
キャンバスコットン100%。made in USA。10oz。
厚手。

写真は十勝の川原にて。

弱点を挙げるならば、厚手だから重め。濡れると乾かない。
雨になりそうな日は最初から使わなければいい。


気温高めの雨の日やクソ暑い日はメッシュのハットを選ぶ。


KAVUはとにかく「丈夫」。「タフ」。ぼくらカヌーガイドは毎日使う。
軽さも良いが、長く使えるか、信頼できるかどうかの方がぼくには重要だ。

暑いときや川遠征などいつもより気合を入れたいときはその日の気分の勝負手ぬぐいをハットの下に巻いて弱点克服、通気性も気分も上がる一石三鳥作戦をとることが多い。

ストラップの遊び心が似合うかどうかはキャラ次第。

ストラップの柄がうるさく感じ始めた2018。
そんなこと初めてだ。大人になったということか。


【Patagonia】のハットは初めて手にしてみた。
size S/M
リンク:「テック・サン・ブーニー

主張しないハットで、言葉少なに行間で匂い立たせる、そんなさりげないガイディングが理想。


2018年7月16日月曜日

SotoCafe夏眠す

午後、ほーりーとSotoCafe‥ではなく「体験」へ。
なんと、今夏、かのあ伝家の宝刀SotoCafeは一時クローズすることに。

2011年はこのツアー一本だけ。
一緒に育ったツアーなわけで、思い入れはひとしお。
これが数年後のカフェプロジェクトの素地になってもいる。

‥ですが、支笏湖の美しさはほっとかれるわけもなく、夏はワイワイガヤガヤ水の上が街のようになってきておりまして。
SotoCafeの落ち着いた雰囲気を守るための策というわけです。


「体験」といえば、時短。
足りない。もっと。
しかし、やはり、水の上で心地よくなってほしい思いは変わらないわけで。
カヌーを漕ぎに来るお客様方をいかに漕がせないか。


最初はおっかなかったカヌーの揺れが心地よく感じるまでの間には何があるのか。
時短ではありますが、素敵な空間が今日も確かに在りました。

2018年7月15日日曜日

果て

支笏湖は雨。夕方には上がる。
風がやむのは大歓迎(=カヌー日和)だが、太陽光を浴び足りない。


写真は果ての夕刻。
美しき北の愛人を思い出して耐え忍ぶのだ。


2018年7月13日金曜日

「ゆのみ」 You know me


自作の新聞「(おひねり制)アナログ紙まちゅ★ぴちゅ」をつくり始めて数年が経つ。
ままごとがバレたのか、今春より『千歳民報』なるローカル新聞の「ゆのみ」というコーナーの執筆担当(複数人担当者がいて順番に書く。月1~2程度)となっている。


子ども用ライジャケ、着れるだけなら着れるね、の図。

かつて、なおきさん、マフィン屋さん(去年)の通った道である。

新聞をつくることにしたのは、出版社を尋ねたのがきっかけ。
表現の場を拡大したかった。
「書く=本=出版社」という安易な発想でもって足軽に相談に行った。

すると、問われた。
「何のために本を出したいの?」

ハッとした。
ぼくは富や名声に興味がない。誰か知らない人に伝えたいものなんざない。
顔の見える人にだけ、深く深く届けばいいとずっと思ってきた。

この出版社訪問のおかげで心の霧が晴れたので、すぐに新聞をつくることにした。
表現の場は自分でつくれば良かったのだ。
そして、読んでもらいたい人にだけ届ければいいのだ。

「てやんday」は、かのあが本格始動した2011年から続けている。
高校生の頃からHPやブログをつくっていたので、これが初めてではない。
マメな訳ではない。好きなだけだ。
生きることがヘタクソなので日常で消化できなかったことを言葉で補う思考整理術を公開している。
さらけ出してなんぼ。日々は芸事(文章)のためのネタ。ノンフィクションに限りなく近いフィクション。そんなことまで書くべきなのか?というような良識を欠いた文章も多く、迷惑・心配をかけていたっぽいことにもようやく気付く三十代。
自分で思っていたよりもずっとまわりは自分を見てくれていたのかもしれない。

読む方をひやひやさせる(これは得意)ことなく誰にでも読める、しかし良い風の立つ文章というやつを一年書けるか、試される大地。
こうご期待、わはは。

2018年7月11日水曜日

貴重な晴れ間

晴れた!!


(かのあFBより転載)

やった!!!カヌー日和‥というより、洗濯日和。

まつりの準備が存外に好きである。戦略を練るところで満足する節もある。本末転倒とはまさに。勝負の前に準備段階で大概やり切る。
自分の思い通りに物事を運んでやりたい気が盛んなのは、末っ子の血のせいに違いない。

いかにルーティンワークのストレスを軽減できるか。ダンドリの簡素化。とことんまで効率性を上げて楽をしたい。
準備で楽ができれば、自然やカヌーや人のことに、もっともっと意識を向けられる。

洗いたかったライジャケを洗う。念願かなう。気持ちが良い。気分は主婦。

道具を愛玩する。気にかける。そういう時間がたまらなく好きだ。

2018年7月9日月曜日

ただ、続く

雨が降ることは、フツー。

雨が降り続くだけで、悲しみ、痛みをこれほど伴うなんて。
地面が揺れるでもなく、原発が制御不能になるでもなく、津波が来るでもなく、ただ、雨が降り続けただけ。
フツーがフツーのままでいるのはどこまで。どこに生死の分かれめはある。
空と水のように曖昧なんだろうか。
酷い時代だ。

もどかしい気持ちしかないけれど、とにかく、ひとまず、今、できることを。
日常を日常として回すこと。
被害は広範囲。支援は今すぐでなくとも、どんな形であれできる。

カヌーの先人たちは既に動いてくれている。
カタマランシステムの頼もしさ。


【OPENJAPAN】より拝借。



2018年7月6日金曜日

カタ熱

ここ数日、カタマランリニューアルのことばかり考えている。
ジョイフルカインズホーマック。
夜の街は刺激に溢れていて、久々のラッキー(スーパー)に行くだけでテンションが上がる。
非日常をたまのスーパーで味わう。ぼくらにとってのスーパーが、お客さんにとっての水の上なのだろう。
‥いや、違うか。「食」は必須。「漕」は?


工具箱(漢のロマンともいう)ならぬ、カタ箱。結局、結構ホーマックが好きだったりする。


こういった仕込みができるのは、通常ツアーを動かしてくれるほーりーがいるからで、ツアーが動くのは事務作業に徹するふっちゃんがいるからで。今後の展開を生み出していく松澤先生がいるからで。夏の激闘に備えてお休み中のたけがいるからで。‥ん?

まあ、それぞれ勝手にやりたいようにやればいいとまあ勝手に思ってる。

初期のかのあを知っているお客さんが変わらずに足を運んでくれた。
その時々で密に関わる方が現れては通り過ぎたり戻ってきたりする。どの商売もそうだろうけれど。
ちゃんとしちゃっても変わらずに通ってくれる方がいるというのは、非常に有り難いことこの上ない。誰だって肯定されたいもんね。変わり続けていくことを認めてほしいんだ。

毎度、カタを準備していると、思い出す男がいる。


(2017年9月かのあブログより)
カタプロジェクトのストレス激減を共に進めた同い年のだいごろう君。
いてもいなくてもインパクトのあるヤツをインパクト握りながら思い出す七月の寒空なのだった。

2018年7月3日火曜日

湖と森と川

昨日は長い時間ではないけれどしっかりと降った支笏湖。しかし、濁らない。支笏湖から流れ出る千歳川も濁らない。増水もしない。
おおきな湖がある。おおきな森がある。すべてをつなぐ川がある。

北海道。上の方は増水・浸水等の被害が出ている。この前遊んできた土地。まだ雨は降り続くようなので、酷いことにならぬように。

千歳川の半日ツアーを休止したこともあり、今年はなかなか足を運べずにいる千歳川。


千歳民報の「ゆのみ」執筆(一年間)を終えたマフィン屋のブログ更新は頻繁になると思いきや、梅雨前線とリンクしているようで停滞気味。

けあらし立ちこめる、まるで冬の千歳川を、半袖で行けるなんて。変な感じ。

新作のフィールドテスト。
「梅ジャムときなこ&クリームチーズ」(350円)。
常軌を逸した攻め気思想は今年も健在。歩けばクリエイティブに当たる我が人生。
この人の思考回路もどうなっているのか。分からない=面白い。
何を隠そう、ジャムに使われている梅は、ぼくが数年前に仕込んだ梅酒の元である。どどーん!第二の人生の幕開け、人生大往生である。


もややや~ん。
365日下れる唯一無二の千歳川。

2018年7月1日日曜日

湖水まつりB面

『かのあ』前の広場では、この土日「湖水まつり」が行われていた。
「湖水まつり」といえば、悪天候。
しかし、昨日は水森かおり(支笏湖ソングを歌っているそうな)パワー?で快晴。さすがに奇跡は二日持たず。


二日目午前中、雨。午後から雨が上がったところで、ちょうどよくツアー開始。
湿度が異様に高い(さらばエゾ梅雨、ようこそ梅雨)ため、普段はあまりお目にかからない霧の中を迷子にならないように進む。


これはこれで素晴らしい。風がない日はいつでもカヌー日和。


空と水の境をどうにか教えてくれるのは、カヌー。
人と人、水と人、空と人、いつも間を取り持ってくれるのが、カヌー。


賑わう湖畔と対極をいくたおやかな水の上。
いくつになっても、minority裏道街道路線は安定。人のたまらないところが好きだ。