2014年12月31日水曜日

さらば、2014

さてさて、今年も大変お世話になりました。

多大なる迷惑・ご心配をかけたあらゆる方に、ひたすら感謝。

先日行った夕張・レースイのゴンドラは洒落オツレトロクラシックな風貌でした。



移動距離の長さは心の寂しさに比例する。
‥と、誰かが言いました。ぼくです。

2014年、それまでの自分からは想像がつかないほどに、極端に年間移動距離が減りまして。
そのおかげで今まで見過ごしていた足元の花の美しさをほんの少し知った気でいます。



いくつになっても親は親で子どもは子どもなのだなあと、今年最後のゲストが新宿から来て実感しました。


風に憧れ続け、抗えない流れに乗り続けてここにいるわけですが、土に触れたせいでしょうか。
風より根っこの方が断然カッコよく見えてきて、なんだか、どっしり生きたくなってきたのです。

ではでは、皆さま、よいお年を!










2014年12月30日火曜日

漕ぎ納め、仕事納め

全氷像への網張りが終わり、放水モード全開な仕事納めの本日。

年末年始は交代制で放水を続けることになりました。



昼休み。
「漕ぎ納めないかい?」ということで、naokiさんと透明度の復活した千歳川源流部。



久しぶりのカヌー。やっぱり、とってもしっくりくるのは何だろう。

2014年12月28日日曜日

「苔の洞門」マツ貼りほぼ終了

25日から放水開始。


薄氷はとっても脆いということで、天気を気にしながらマイナス時には水がかけられています。



約一ヶ月の建築現場風味の骨組み制作が終わると、途端に氷濤らしい特殊な世界が拡がります。



凍らせるためのきっかけには、枝が使われることも。


↑こちらは、去年新規導入された「きゅうりネット」が大活躍の図。
漁業用の網より目が粗いので、作業効率が大幅に上がりました。
骨組みに網を張り、PPロープで地道にひたすら止めています。



明日で、全氷像への網張完了か?

今日も氷濤マンたち(‥全員ではないか)は奇声をあげ、様々な即興テーマソングを大音量で唄いながらわしわしと働きましたとさ。


2014年12月26日金曜日

「トーベ・ヤンソン短編集」


友人からもらった一冊。

短編ってとても自由だなあ。



「植物園」の「おじさん」のずきゅんわーどを一発。

わたしははっきりしたイメージが欲しい、それも大至急でな。人がなにを望み、なにを探し求めているのか、すべてがどうなるのか、たいせつなことはなにか、そういったことについて明確なイメージが欲しい。大事なことなんだ。ほんとうに意味のあることに到達するために探し求める、つまりはなんらかの答えをな。支持しうる最終結論というやつだ、わかるか?

2014年12月24日水曜日

メガネが飛んだ日から早一年


東京からお客さまが来たり、疲れたり憤ったり笑っている間に、冬の洗礼記念日を迎えました。

初めて手にした愛車と別れたのは去年の今日。


頼れる救世主JAFが来るまで車の中で寝転びながらぼんやり眺めた気持ちの良い青空をぼくは今でもよく覚えています。

…あれからぼくたちは何かを信じてこれたかな~

心配はなるだけかけたくないから、今日もぼくはちんたら走っています。




2014年12月17日水曜日

冬の唄は卍ライン


あれ、晴れているぞ?

道東やオホーツク海側はかなり酷い様子。
千歳は夜から明日にかけて暴風雪警報が出されそうです。
皆様、お気をつけて。


洞爺湖時代、先輩スキー馬鹿ガイド氏が自転車生活をしているぼくを札幌へ連れていってくれた。
道中の車内で流れていたのが、聞き慣れないレゲエとPerfume。
実の娘をナンパ?チョコレートディスコ?死ぬまでIkIRO?
なんてこった!ぼくらは唄いながらそれはそれは愉快なドライブをした。
途中、人気のないモラップキャンプ場に立ち寄り、スワンの前でポーズをとり、荒れた支笏湖を初めて見て、なんだかとても恐ろしいところだと思って、千歳の一平で食べた味噌ラーメンに感動した。

それから月日は流れ、先輩はガイド業を離れ、ぼくは東京生活中、何かの拍子にあの愉快なドライブを思い出した。

そんなわけで、ぼくの北海道の唄といえば、レゲエとPerfumeなのだ。

卍ライン最新作、「KEY MAKER」。
素晴らしいです。
この人の唄は部屋の中より、車内で聞くのが最強。

2014年12月16日火曜日

踊り場&階段、一ヶ月後の手前味噌

本日、天候や消防団組欠員もあるということで午前のみ。

作業中の会話には耳をすませているのだが、若輩者には完成のイメージがなかなか脳内で描けない。
そのような具合では一番手として動けるはずがないので、一番手が示してくれた後を素早く追うように努める。
先読み先読み、穴を埋めるように人が気付いていない、ぼくが一番に見つけた穴から埋めていく。


こちらは光が足りず訳が分からないだろうけれど、先日制作した味噌の一ヶ月後。
様子を窺いつつ素手で混ぜ混ぜ。
まだしょっぱいだけですが、菌の匂いがとても気持ち良い。

あとは、二ケ月にいっぺんくらいでもOKということで。

明日は道内全域荒れまくり予報ということで、不要な外出は控えひきこもろうと思います。

2014年12月15日月曜日

2015氷濤祭り初の試みは「空中回廊」

氷の空中回廊があったら、歩いてみたいよね。

あーだこーだ、それいいね、いやそれよりもっと‥、
やり直しを重ねつつ、12人1チーム一丸となり、ひとつずつ氷像たちの骨を組んでいます。


写真は昨日の、札幌国際スキー場にて。


快晴、ベストコンディション。
到着時の気温、マイナス12℃。

スキー場はリフトやゴンドラのおかげさまで運動量が少ないので、ウールのアンダーウェアを選択。
(【モンベル】、スーパーメリノウールLW)


様々な方から聞かされてきた「冬は本当にきれいだよ」の言葉は、本当でした。
美しさだけでなく恐ろしさも三割(、いや七割か)増しでしたが。



チケット売り場の雪下ろし作業。
除雪好きのぼくだけれど、これはなかなかやりがいがありそうです。

2014年12月14日日曜日

シーズンインは国際で


さてさて、雪と戯れ遊ぶシーズンの到来です。
おっかなびっくりえっちらほいさ、マイペース運転を乱さず片道約70キロを二時間かけてたどり着いたのは、初めての札幌国際スキー場。

初心者でも上から下まで楽しめます。
3時間3400円。
ローカルスキー場ファンとしては、アクセスがいいだけに人が多いな、と。


こちらは秋に入手した、「スミス」の「プロフェシー」。アジアンフィット、M。
レンズは、「レッドセンサーミラー」。
何が素晴らしいってメガネをかけたままでOKなところ。

借りている板も変わり、イメージもつきやすくなったおかげか、滑らない間に少し滑るのがうまくなった気がします。
来週あたりからはローカルスキー場も開き始めるので、鍛練を積もうと思います。

スキー場で奇声が聞こえたら要注意です。

2014年12月12日金曜日

中氷山

昨日、午前。吹雪の作業を思えば今日は天国のような好天。


寒いので材も凍る中、慎重に、しかし大胆に、‥どっちやねん。
えっちらおいちら高所作業が進む。

昨日から左手の痛みも緩和してきた。

写真は昨日制作完了したすべり台。
氷のすべり台はハンパなく滑る。笑顔の子どもたちの隙間を縫って大人の方々にも是非挑戦して頂きたい。


夜のBGMは、BIGINのオーシャンライン。

アイススライダー


午前は重たい雪の中での作業。
こどもたちの笑顔は、アイススライダー&チャイルドリンクで生まれる。

2014年12月10日水曜日

まだ水曜日?氷濤まつりの心臓ポンプ設置

寒さの中の高所、力作業が続く。



毎日20時には夢の中。夏よりずっと過酷な「氷濤あるある2」。

↑写真は制作部長の二年物短め長靴。

2014年12月9日火曜日

ついに来た、大氷山骨組み制作

マツがびっしりと吊られた「苔の洞門」をくぐり抜けると‥


高い吹き抜けの氷の壁が現れます。
この写真で7m。作業終了時にはさらに2m+。

言うは易し、行うは難し。見上げてもほどほど、見下ろしたらちびっちゃう。

高所でも動きが鈍らない、鳶に転職も可能な氷濤マンたちなのでした。


昼間は好天でしたとさ。

2014年12月8日月曜日

チャペル骨組み制作と月曜日よりの使者

左手の完全回復を待ってもいられないので、出勤再開。


「氷濤あるある」1。
金のラチェットを使用できるのは制作部長のみ。


原因不明の痛みに襲われた左手。
思い返せば10月末~11月頭の開墾作業でクワをふるいすぎていたからでは?というかなり確実性の高い推測も立ちました。


2014年12月5日金曜日

鬼門の番線しばり

復帰1.5日。
ブルータワー(12mほど)&レッドタワー(9mほど)骨組み制作。


高い系は単管(鉄のパイプ)ではなく、丸太を番線(強い針金みたいな)で縛るという単純明快な方法で行う。
単管は折れないけれど木は折れる。木は揺れる。

左手が不安なので、なるだけ負荷をかけたくないということがあり、いつもならさっと動けるときに、ビクっと一瞬ひるんでしまう。
本当はもっとできるのにできないもどかしさ。
ぼくにとって仕事はお金のためも勿論、楽しいもの、楽しむもの。
だのに、思いっきり、いつものように笑えない。


それでも、目の前に縛るべき個所があったなら、周りにやってくれそうな人が見当たらないようであれば、えいやと右手にラチェットを握る。

「今年の番線はやわくてかなわん」

そんな話も出ているが、手負いの左手でテンションをかけながら「やわい」はずの番線を抑えるのも難しく、
手袋を脱いだ手には嫌な痺れが残っていて、家に帰ると中指の可動域がまた狭まっていた。

指が伸ばせない。伸ばしたくない状態に逆戻り。腫れもひかない。炎症は継続中。
使っているのだから当たり前か。
湿布を貼って目覚めても状況は変わらず、これでは猫の手以下の仕事しかできないので今日も休み。



心配させたくてこういう文章を書くわけではなく、何というか、こういう、ツラいときほど、知られたくないことほど晒しておかねばとぼくなんか思うわけです。
なんというかその、Mっ気気質とでもいうのでしょうか、何でもネタにしてまえ芸人気質が疼くのです。
いつでももう一人の自分が、何か起きる度にガッツポーズをしているのです。そいつの存在がぼくには憎たらしくも頼もしかったりと、なんとも複雑な気分になるのです。

中学生のとき惚れ込んでいたキャメロン・ディアスが雑誌インタビューで言っていました。
ニュアンス覚えで恐縮ですが、「自分を笑えなきゃ、人生面白くないわよ。ユーモアの原点はそこでしょ」



文章の書き方には、その人の生き方が出るとぼくは思っている。
ネタにするのもどうなのかというモラルを疑われそうな気もしますが、
きれいな上っ面だけのきれいごとや自慢話なんて読んでも面白くないし響かない。
汚くて情けなくて弱っちい、矛盾を孕んだ人間臭さにぼくは感動する。

さて、今日も千歳はいい天気です。




2014年12月3日水曜日

戦線離脱からの復帰

やってきました、本日ばっちりアイスロード。


どうしてこう、あれこれ事件ばかり起きるのだろう。
感謝の心を忘れないようにという空からのメッセージなのだろうか。

ぼかあ、平々凡々に暮らしたいだけなのですが、そうは問屋が何たらと。

‥ということで、蓄膿症の次は原因不明の超突発的「関節炎」に襲われておりました。

一時は骨折説まで出て、だとしたら人生初だなあなんてことを自傷気味に考えつつ、もしそうなら完治には時間がかかるよなあ、と。
身体が資本のこの暮らし、the end?なんて戦々恐々、ずきんずきんと疼く痛みに耐えた一夜を越えて、整形外科に恐る恐る行ったのでした。


一番ひどかったとき。
左手の甲ほぼ全体がクマのよう。中指の可動域が一気に狭まり、曲げ伸ばしができない、したくない。

お医者さん曰く、カルシウムが溶け出しているのかもしれない、ということで静脈に痛み止めの注射と、血液検査を受けました。


↑まともな右手。


レントゲンも血液検査の結果も特にこれといった異常は見当たらず、原因は分からずじまい。
突然のことだけに?治りも早いようで、二日ぶりに、本日様子を見ながら、半日現場復帰。

「健康」、「仕事ができる」というのは、喜びであり、ありがたいものであります。


2014年11月29日土曜日

獲物に群がるハイエナと氷濤マンと



珍しく凪いでいる日があればすかさず、カヌーが浮かぶ、冬の支笏湖。




今日は正面長距離トンネル内に、ひたすら単管をぶっこんでいく。
補強だったり形維持だったりの意味があるはず。

完成予想図はぼくにはよく分からないけれど、とりあえず、ひたすら、単管を止めるべき個所へビシッと止めていく。

サバンナのハイエナもびっくりの単管への凄まじい群がりっぷり。

肉食獣・氷濤マンズは口も手も達者なのであった。





2014年11月28日金曜日

シラカバ取り&かまぼこニッドポール付け&正面看板用三角制作


午前はシラカバ取り。
道中、制作部長車内では、通りすがりのトンネルの入り口を観察し、その形を氷濤に活かせないか等あれこれアイディアを練りながら、ああでもないこうでもないと盛り上がる。
どういうこっちゃろと内容についていけないぼくにもわくわく感は伝わる。
「つくる」というのは、面白い。

今年の氷濤マンは二人の入れ替えがあり、去年に同じく12人。
自衛隊さんがつくったり鳶職人が現れるでもない支笏湖のおまつり。さて、どんな物語が生まれるのだろうか。

2014年11月27日木曜日

第二弾マツ取り@当別と弁当箱


毎日毎日ぼくらは山のなか 松ヤニでべっとり 汗冷えよ~♪

ということで、写真を撮る暇がなかなかありません。
本日は二名の欠員の中、奇声を上げつつ円滑なチームプレーによりトラック一台分のマツを確保。
単菅やクランプも買い足したなら、
さて、明日も山へ行きませう。


写真は先日新調したステンレスの弁当箱。
レンジ不可。直火OK。質実剛健。
ぼくの実家にはレンジがなかったし今もない。
「なくてもいいけどあったら便利」はきな臭い。




マツ取り@当別ミステリーツアー



氷濤制作中の一大?イベント、マツ取りに行ってきました。
毎年採集会場が変わるようで、今年は結構な遠出、支笏湖からは約2時間ほどでしょうか。
松ヤニや足元の泥でぐちゃぐちゃになりながら、ひたすらマツを集めます。
春の山菜取り振りの急斜面にしがみつきながら、枝振りの良いマツをトラック二台に満載。
評判の氷像「苔の洞門」に贅沢に使い、今年は氷付けのキッカケにも使うかもしれません。

2014年11月25日火曜日

さしすせ沙流川カヌー~動画編

ある人が「のんびり行こうぜ」と言った。


ぼくもそう思う。

naokiさん撮影。

2014年11月24日月曜日

氷濤2015~骨組み制作開始


まずは、去年に同じく、正門制作から。

単菅、クランプ、ラチェット、自在に固定、四メートル、六メートル、すじがい…
訳のわからなかった現場用語も、ちっとは分かる二年目なのでした。

2014年11月23日日曜日

貴重な二連休


のんびり散歩をしても、がしがし働いても、いじけても笑っても、カヌーを漕いでもコーヒーを飲んでも、時は過ぎ行く。

ならば、やはり、自分の思うままに過ごすが最良。
なるだけなら、笑っていたい。
近しい人にも、遠くの友にも、それぞれの大切な人にも。

ぼくが欲しいものは、そう多くはないが、そのためには根気が必要なのだろう。


2014年11月20日木曜日

自家製あんこと氷濤シーズンイン



一番、手間がかかり、一番心配しながら見守った小豆。

春に豆を撒き、あとは土と太陽と水と、木酢液を地道にやって、秋にぽつりぽつりと収穫を始め、カヌーツアーの合間に天日干しを続けた小豆が、先日、あんこになった。
豆は手間がかかる。まるで誰かみたいだ。

炊飯器、なかなかやるのね。

あんこが好きだと叫ぶのは誰にでもできる。
好きなら、やらないと。
目指したいのは、言葉よりも行動で語れる人間。

ぼくはあんこが好きです。

冬仕事初っぱなは、久しぶりの再会もあってちょいと飛ばしすぎたようで疲れました。

2014年11月19日水曜日

おひねり制アナログ季刊紙『まちゅ★ぴちゅ』15.16

この地球という惑星にはおよそ70億の人が住んでいるのだとか。

70億分の16―愛する人に第一便として贈りました。



遠くの友に手紙を書くように。

毎回自分の顔を晒すのは何でかというと、アイドルぶりっこなわけでは決してなく、
当紙は「顔の見えるメディアだよ」、という密かなメッセージが隠されているのだとかいないとか。


一緒に添えているそれぞれに宛てた文章の方が名作かもしれません。
場合によっては迷作、か。


君と会えないこの一年の間に生まれた物語を、
泣きたくなるほど大好きなあなたに聞いてもらいたいのです。



気になる方はご一報。
lake.abelake@gmail.com



さてさて、明日からはいよいよ冬仕事スタートだよ。
死なないように頑張ろう!(結構本気)


2014年11月18日火曜日

モノ書く民

両手で足りないくらいの愛する人たちに手紙を書いていたら、夜だった。
訳のわからない、届いて果たして嬉しいのかも分からない、今の思いや悩みをつらつらと綴る。
会えない距離も時間も、埋めてくれるのは、言葉だけ。

この世には、自分の心の中にも、分からないことが多すぎる。

でもやがて、訳の分からぬ涙の理由だって、書いていくうちに明らかとなる。
ペンと紙は、全部お見通しなのだ。

リハビリ完了。

ガガガSPの「私鉄沿線」という曲にこんなフレーズがある。

人を好きにならなければ
世の中の苦しみが減るんじゃないかなと思う


ぼくもそう思う。
好きだから、悲しいのだ。切ないのだ。寂しいのだ。
好きだから、苦しく、狂おしく、会いたいのだ。
ぼくらは、とってもセンチメンタルな人間なのだ。

恋の放棄は、死ぬとき以外ありえない。

子供のときに思っていた以上に、大人というのは切ない生き物だ。

すべての大人たちに、乾杯。

好きは恋人だけの狭義的意味合いではありませんので、あしからず。


2014年11月17日月曜日

藤城清治の世界展@札幌芸術の森美術館

本日、なおきさんの誕生日。おめでたい。


先日、混雑を避けるべく朝イチで久しぶりに美術館へ行った。

会期は、2014 10/10-2015 1/18となっております。
なかなかボリューミーな内容なので是非~。作品ごとに藤城さんの言葉があったりします。


2011年11月、金魚のふんのようになおき家の道東里帰りにご一緒させてもらった。


遠軽という見知らぬ町に数日滞在して、湧別川ではノードライで人を巻き込んで沈したり、オホーツクの海で竿越しに伝わるカムイチェプの凄まじい生命エネルギーに度肝を抜いたり、生田原のちゃちゃワールドにて世界最大の影絵「光彩陸離」の燃える秋色にノックアウトされたり、
今より数段愚かな代わりに感受性はビンビンなぼくは初冬の北国のパワーに恐れおののいた。ここは、一体なんてところだ。

三年後、「光彩陸離」のミニチュアに出会った。
やはり、ちゃちゃワールドのものにはかなわなかった。
絵はずっと変わらずにそこにあるだろうけれど、(ミスチルは「愛」だっけか)同じぼくではありえないけれど、また、いつか見に行こうと決めた。

昔の友人の座右の銘も何の因果か3.11の絵の中に書き込まれていた。

世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない。
宮沢賢治


分かっているようで分かっていなかったこの唄の意味も少しだけ分かるような、分かりたくないような。

変わり続けるのさ 変わらない為に
空に漂う雲の様に
流れ続けるのさ 流される前に
風に逆らう鳥の様に

「changes」caravan

ps.
書ける気配のなかった『まちゅ』が突然完成しました。
泣きたくなるほど大好きな人が遠隔操作でぼくの鉛筆を握る手を支えてくれました。
遠くの友に手紙を書くように、ぼくの一年を報告させてください。


2014年11月15日土曜日

雪の舞い散る千歳川

昨夜は冷えるなあと思っていたら、どうやら支笏は銀世界へ突入したらしい。



え?冬もカヌー?
そうなのです、今年は冬も千歳川で漕げるのです。

かのあ 冬の千歳川カヌーツーリング


2014年11月14日金曜日

まだ秋と言わせて 秋と言えば燻製の季節

先日密かに千歳某所にて開催された、こまったさんもあんぐりの「ひとりでできるもん~はじめてのベーコン燻製編」。

自作の燻製器は、氷のおまつりで使われていたと思われるめんつゆ一斗缶を拝借。

「燻す」つもりがいつしか「焼く」というありえない奇跡を起こして、その日の夜は悔しさで枕を濡らした。

‥こ、このままでは冬を笑顔で迎えられないではないか。

ということで、本日燻製リベンジをした次第である。



途中のそれっぽい写真、一切なしで、早速好物のジャーマンポテトをつくった。
じゃがいもとたまねぎはありがたいかな、もらいもの。
肉は「メルカードきむら」。

照明がイマイチなので全くおいしくなさそうだが、ドイツ人もビックリの味わいだろうよ。

(フッ素加工のフライパンなんて古いよー、時代は鉄だよー!)

下準備から完成まで一週間弱かかるけれど、ぼくにできるということはつまり世界中誰にでもできるということであり、このおいしさはもう、どうしようもない。
何が入っているか分からない、つまらない味の市販加工品なぞ食べる気が失せます。


毎年11月は燻製屋さんでもやるか。

【味付け】
塩、三温糖、黒こしょう、オールスパイス、セージ、ナツメグ、シナモン、ローレル、千歳0円ハウス栽培バジルやら。



2014年11月13日木曜日

大地に還るのだプロジェクト9 the last

夏は森のように賑やかだった畑も、何もなかった春に逆戻り。


見晴らしがよくなった畑。
寂しくもあり、一つのことをどうにかやり終えた気持ちの良い達成感もある。

晩秋と初春は非常によく似ていて、ぼかあ「冬を飛び越えてこのまま美しい新緑を迎えるのでは?」なんていう錯覚を何度も起こしていた。
勘違いをするのはぼくだけではないようで、先日の川行でnaokiさんが見つけたのは早まって目覚めたフキノトウ。
そそっかしいやつはどこの世にもいるのだなあと、一安心。


畑に行けない間に旬を逃したかもしれないが、最後の収穫は、大きくなったニンジン。


「今まで食べたニンジンの中で一番おいしい!」
とnaoさんが絶賛してくれた。
ぼくはただ種を播いただけなのだけれど、播きさえすれば、感動が生まれる。

何にも分からず、やってみてもやっぱりよく分からず、それでも野菜たちは逞しく自由に育ってくれて、少量ではあるけれど、ぼくらの食卓に野生の味を届けてくれた。
とりあえず、やってみれば、何かが始まる。

見える収穫物は勿論のこと、見えない収穫物も豊作の学びの多い一年でした。
土と太陽と水に感謝。ありがとうございます。楽しませてもらいました。

土の上には暮らしと自由と安心と、ぼくの欲しいものがそろっていたようです。


一方コチラでは氷濤会議が行われておりました。


 氷濤まつり制作部長&naokiさん。制作開始まであと一週間ほどとなりました。




誘い文句は「川に行こうよ。」


会わない間を魔法のパドルで埋めるのです。


2014年11月11日火曜日

大沼だんごと牛乳片手に愛でる駒ケ岳

山だけ登って終わると思ったら大間違いよ。

山といえば、カヌーでしょう。

道南といえば、大沼でしょう。
‥とはいうものの、いつも通り過ぎてばかりで実際にカヌーを漕いだことがなかったのです。


甘党にはたまらない、だんご×牛乳コラボ。生きてて良かった。

和風が似合う道内唯一の湖ではあらまし?



創業明治38年の【沼の家】さん曰く‥、

「『大沼だんご』は折で大沼湖、小沼湖を表現し、団子を串に刺さないのは、湖面に浮かぶ126の島々に見立てています。」


‥なるほどなるほど。
では、湖面に浮かぶ126の島々に負けじと浮かびながら一杯やらせてもらいましょ。

ちなみに店内で販売されている「山川牧場」の牛乳ビンをお店に戻すと一本40円返ってきます。

得した気分。


風の当たらない静かな場所でさらり。

いつか行こうぞ、駒ケ岳どりーむ。

2014年11月10日月曜日

道南・恵山(函館市)で蓄膿症払い

道南のエビのしっぽの右端に、「恵山」(えさん)という活火山があるそうな。

頭、鼻、頬の鈍痛を引きずりながら、まだ晩秋と呼んでも許される南国・函館へ走った。
千歳~恵山 約300キロ。
ちなみにあと100キロ走ると東京~大阪間であるらしい。
地図、表示されるかな→【恵山 地図

雰囲気やら何やら函館からは何となく海の向こうの本州色が色濃く漂う。


ここ、恵山は、登らずとも、駐車場から覗くだけでも素晴らしい景色が十分に堪能できる。




一年前、このような写真をある方に見せつけられた。

樽前もいいが、こちらはさらにド迫力。とてもかっちょいい山だとその方は、絶賛していた。

どんな情報源よりも心に残るのは、直接の口コミである。
その証拠にぼくはこうして、恵山に来てしまっているではないか。

霊場でもあるということで、身体の毒を取り去ってもらう作戦である。


 歩きはじめると、早くもトリップ感。これはまるでアメリカの国立公園ではないか。
場所によってはAUS風味も含まれている。



素晴らしい景色の中に身を置いていると、今死んでもいいなあ、今死ぬなら、いいなあと素直に思う。
実際死ぬ瞬間にはドタバタと足掻くのだろうけれど。


足元も目の前の岩も、色や形がどんどん移り変わるので見ていて飽きない。

芸術は爆発だ。火山は芸術だ。



海風に舞う舞う意気盛んな噴煙。
大地の生命エネルギーが強すぎたようで、山行の最中ぼくの症状は改善されるどころかどんどん悪化していったような気がする。

弱っているときにエネルギー量の凄まじい山に行ってはいけませんよ。


振り向けばいつも、太平洋。


頂上付近もやはり「地球」っぽくない。



強風注意の恵山山頂。ちんたらゆーっくり、一時間。傾斜もゆるく足場もいいので登山というかハイキングでした。



登別の地獄谷がスケール感を増して、ヒトを減らし、さらに自由に歩けるようになったというと分かりやすいか。

いやはや、なんとも男前な山でした。ありがとうございます。