2014年1月30日木曜日

プラス気温は大敵

あたたかいので、滑り台もチャイルドリンクも禁止。

珍しく中作業の多い一日。
ポストカードへ割引券をひたすら入れる。

入り口で氷とうまつり存続のための支援金を下さった方には無料でポストカードをお渡ししているのですよ!

2014年1月29日水曜日

氷濤マンの穏やかな平日と恐ろしすぎたそろばん道路

五日ぶりだよ、てやんday。

学生バイト組が加わったり、「ゴミは友だち」という唄を除雪がてらに作曲したり、氷で滑って口を切ったり‥、
ネタの尽きる心配は死ぬまでなさそうです。



平日の日中は、雪が降ったなら除雪、除雪、除雪。除雪は愛だ。


手が空いたなら、あちこち手直し。

文章も絵も唄も氷像も、芸術は形になった途端、制作者の手を離れ、みんなのモノになる。

親になったことはないから不確かだけれど、きっと「芸術」と「子ども」は同じようなモノだろう。




もしも、制作過程や制作者たちの顔も何も知らずに氷濤まつりを訪れたなら‥
ぼくの心はどう動いたろう。

青い氷にときめいたろうか。パウダースノーに興奮したか。冷たい空気に身震いしたか。


 不思議空間、ファンタジックメルヘン街道(通称名「ゆらめき」)に何を思ったろう。



どれだけ疲れても絶えない笑い声。
氷濤マンはタフなのだ。


バックヤードからの帰りがけの景色。

Where am I?



そーして、ぼくの二代目旅車もようやっと整いました。
詳しくは頑固爺さんブログへどうぞ。
「旅車仕様2」

旅車2

ありがとうございます。

2014年1月24日金曜日

氷濤まつり開幕

11/20から始まった氷濤制作。いよいよ本日より開幕です。



現場ではハードデイズが続いている。


(中氷山トンネル整地中。チェーンソーで入れた切り込みをツルハシで壊す。昔はチェーンソーもなかったので完全なる手作業だったらしい。ひょえー!)

通常時、夜勤明けは休みなのだが、今週は夜勤明けも普通にそのまま夜まで作業をしている。
つまり、二日間まるまる外にいるわけだ。


1/22仕事終了は22時。
会場全体のライトアップを済ませた。
そのままぼくは夜勤へ突入。
日中作業の手直しや続き。
・看板位置直し
・すべり台除雪
・ピラー、サンカク、すべり台放水
・スケートリンクのチビすべり台除雪、放水

1/23
1:30就寝
6:30起床
・苔の洞門内部を雪で整地

日中、ぼくは一日で復活してきた顔色の悪い現場監督と除雪作業。
長いほうきで高いところもはきまくる。
後半はユンボに乗って手の届かないところへも愛を注ぐ。

暗くなってからは看板取付。
仕事終了は19時。帰りの気温はマイナス15℃。通りで冷えたわけだ。

珍しく湯船に浸かり、洗濯をしながら、ふと気が付くと夢の世界へ。

死んだように眠り、突如目覚めた今。









2014年1月21日火曜日

中氷山ハツリ

昨日の続き。
チェーンソーからのツルハシからの鉄スコからの
ソリ。
ボコボコの氷の地面を歩きやすく整える。

握力が失われている。

奇声を発する輩も。

眠いし身体は痛い。

きっついけれどなんだか楽しいのは何だろう。

文化祭みたいだ。

2014年1月20日月曜日

銀杏BOYZ「光の中に立っていてね」

最近覚えた言葉、「はつる」。

「削る」の親戚だと思う。

カッパをバリバリにしながらの放水作業はほぼ終わり、力仕事編へ突入。


午後は中氷山の通路整地。
チェーンソーで切り、排ガスに酔いしれ、
ツルハシで掘り、
鉄スコ(鉄のスコップ)で氷の塊を集め、
ママさんダンプで外へ運ぶ。

気分は炭鉱夫さながら。


そして疲労絶賛蓄積中の氷濤まつり制作チームは今、空前のふなっしーブームなのであった。

2014年1月19日日曜日

「氷濤マンに休みなし!」


こだわりの制作部長が、スケートリンク上に子供用ちびすべり台を制作中ににたりと笑った。

「あべし、疲れてるか?氷濤マンに休みなし!だぞー」


「氷濤マン」、かあ。何とか戦隊みたいでかっこいいなあ。


氷濤マンは、
子どもたちの笑顔のために、観光客の歓声のために、自分のために、‥すべては世界平和のために、
今日も氷の惑星をピンスパイクの長靴・ドライマスターで走り回る。

右手にツルハシ、左手にジョンバー。支笏湖ブルーの青氷で、現代人の凍りついた心を打ちぬくのだ。



お遊びはさておき、

さきほど、珍事件の尽きない夜勤が無事終了。

水風船の破裂、自在クランプが氷のおかげで固定化、暗闇のアイスクライミング等‥


ニセコネイチャーガイド『フォレストレック』の矢吹全氏は言った。

「ハプニングを楽しめ。」


スケートリンクへの放水は手作業で行われる。ちびっこの聖地になるということだ。

ノズルの気持ちが分かってしまった。リスペクト。
生まれ変わったら氷濤まつり制作のノズルになろう、そうしよう。

おまつり本番まであと‥五日

2014年1月17日金曜日

氷濤まつりずきゅんわーず2「任せろよ!」


世界を股にかける経験豊富すぎる旅人が、今日は氷の壁にハスクバーナ(スウェーデン)のチェーンソーで、排ガスと闘いながら支笏湖氷濤まつりの正門入口をつくっていた。

「俺に任せろよ!」
シビれるこのキメ台詞に嘘はない。


氷濤制作精鋭部隊は、かっちょよく魅力的な人だらけなので、ぼくら目当てでもどうぞ遊びに来てくださいね。指名制もありだとかなんとか。

ぼくがやったこと
・ホース撤収
・苔の洞門内部の整地
気が狂ったかのように本気で。途中タイ語も飛び出す。
さわでぃかーっぷ。あろーい。タオライカップ?
・正門入口制作
・苔の洞門、ライトアップ


「吾輩は木を切るために生まれたはずだが、はて‥」
チェーンソーは自らのアイデンティティを見失っているかもしれない。
そんなことはどうでもいいか、頑張れ、新入りチェーンソー。






2014年1月16日木曜日

氷濤まつり~支笏の「悟りの窓」

氷がだいぶついてきたので、放水ホースが日に日に減ってきた。
四人×三班体制だった夜勤も、昨夜から二人×四班になった。昨夜は体調不良気味のnaokiさん組。
ユンボ等の建設機械運転手等は日勤のみ。
まあ、夜勤があろうとなかろうと、全休はまつりが終わるまで訪れない。
まつりが終わるのが先か、自分がぶっ倒れるのが先か、根競べ。

疲労は地味に、しかし確実に蓄積していくのだが無駄に雪かきをして自らの身体を苛め抜くあほんだらもどこかにはいるようだ。


京都、「悟りの窓」もびっくり。これが噂の「チェーンソーで切りぬいた窓」。


厚く氷がついたので、単管で組んだ骨組みを外していく。順番を間違えないように、安全に安全に。
内部では、ヒトの体温であたたまり、雫がしたたり落ちていく。





冬も独自路線を突っ走る支笏湖は、周りに流されることなく好天続きです。



2014年1月14日火曜日

氷濤ハイとスノーバム


昨夜は「四度目の正直」なんて言葉があることに納得の夜だった。

西風、一瞬東風。人数、三人。
上空は風があっちにこっちに舞い踊り、それにつられてノズルが揺れる。

氷の惑星散歩タイム
19:30~20:45
23:00~24:45
2:00~?
6:50~8:20

存在だけで精神的負荷を与えてくれる超ロングノズルは朝方に力尽き、やかんのお湯でやさしく解凍。
ひとつの脚立は氷に埋もれて掘り出し困難。

夜中の散歩時、叫び声が聞こえた気がして「あ、オレ相当疲れてる」なんて思っていたら、空耳ではなく、頼もしき先輩の声だったらしい。
そう、事件は現場‥というか、「大氷山」内で起きていたのだ。
くるくる回るスプリンクラー型ノズルが回転放棄。氷が水の流れをとめていた。
同じ物質なのに仲たがいするってすごい話だ。
近くにあったノズルから水を放水して解凍に成功。

波乱万丈な夜はぼくをナチュラルハイ状態へと誘った。いや、「氷濤ハイ」か。

氷濤まつり、なんだかすんごいまつりだなあ!



『はい、一枚くださいねー。』

「誰かみたいに疲れた顔してないから大丈夫」と余裕顔のnaokiさん。


夜勤明け。
冬の翼を授かった。

自転車、カヤック、カヌー、カブ、クルマ。2014年はコレでしょ。

小田実は「何でも見てやろう」と言った。
ぼくは、何でも乗ってやろう。

ボードはスキーよりも当たり外れが大きいけれど、当たったときの気持ち良さはたまらない、飛んでいるような浮遊感を味わえる、と氷濤一のスノーバムに言われた。

話を聞いているだけでワクワクした。
単純なもので、それまでテレマークの道具入手法をあれこれ画策していたぼくの心は、一気にボードへと傾いた。

カヌーと同じ感覚を陸でも得られるのか、と。
ならば「両足の自由を奪われるなんて」と食わず嫌いをしている場合ではないではないか。
そういえば、昔からサーフィンに憧れ続けている。サーフィンというかサーファーだったのだが。

ぼくがカヌーを漕ぐのも、幸か不幸かカヌー馬鹿に出会ってしまったから。

ぼくは今冬、幸か不幸かスノーバムに出会ってしまった。

トリップ感、トランス感を味わえるいつかのthe dayを夢見て、まずはリフトを止めないで済む術をそのへんで身につけるのです。


Special thanks‥

2014年1月12日日曜日

氷濤まつり~「こだわりを捨てたら終わりだ」

おまつり本番、1/24。あと12日。

氷像は支笏の水によってつくられていくので、自然と美しい水色となる。


きれいな水は漕いでも凍っても美しい。


2014.1.6かのあブログ寒気の日々より写真転載。

日中は夜のイルミネーションより地味ではあるだろうけれど、とてもきれいで、ぼくは毎日この天然色に見とれている。

今日は雪が降り、そのまま放置しておくとせっかくの青色が雪の白に包まれてしまうのでちょこちょこと雪はき、雪かき等をした。


「こだわりを捨てたら終わりだ。」
あくなき美の探究者・制作部長が嬉しそうに笑う。


氷濤まつり制作は自衛隊がやるのでもなく、やっつけ仕事で行われているのでもありません。


この仕事も「やりがいだらけ」である。






2014年1月11日土曜日

氷濤まつり~頼もしき助っ人


昨日の日中作業。一昨日の作業も混じっているかも。
・氷に埋もれたホースを引き抜いて整理。ホースは同じような色や長さもばらばらで、これがなかなか大変。
・超ロングノズルを巨大タワー上部へ。長すぎるため一人いじくり禁止令が出ている代物。
・「正門」骨組み完全撤去
・「カベ」作成、ヤマイモネット張り
・「すべり台」、踊り場へロープ巻き→壁になる
・「中氷山」、ロープ巻き→壁になる

夜はマイナス8~9度を維持。

夜勤は天候によってだが通常だと三回の見回りをして、風向きや氷の付き具合等によって放水箇所をちょこちょこといじくっていく。


昨夜は、
19:00-20:30
23:00-24:○?

今朝
7:00-8:○分

一班四人の三チーム編成で、日勤、日勤&夜勤明け休みを繰り返すので、現在全休はなし。

昨夜はぼくらの班隊長が不在でハードな夜になるかと思われたが、颯爽と前現場主任が現れて一緒に夜の見回りをしてくれた。

今年で36回目のおまつり。いくつもの人生がここでも交差しているのだよなあと、改めて縁の不思議を心密かに思った夜。

よきも悪きもひっくるめ、予期せぬことが 現実世界では至る所 日常茶飯事。
本の世界も映画の世界もテレビの中だって、ぼくらの日常にはかなわない。

「素晴らしい世界」や愛すべき人はいつでも目の前に何でもないように在ることを、愚かななぼくらは見落としがちだ。

夢の中に現実はあり、現実の中にしか夢はない。
日常の中にしか旅がないように。


気付けば冬も風を読んでいる。

「ブリーズ・イズ・ナイス。」、本当にそよ風は素敵なのだと沢木耕太郎は言った。

「風」といえばアレである。三回鑑賞したアレ。そう、冬も「風立ちぬ」である‥っしー。


2014年1月9日木曜日

寒気に歓喜す人々と年賀本

いつもより少し遅くまで作業をして、帰りがけの気温、8℃。
メガネだけでなく、今日は髪の毛も凍った。

マイナスは省略するのが北国の常識。


そして、ここ北海道では、「寒気に歓喜す人々」がいる。

『「民」食う人々』もびっくり。

‥ん?

支笏湖だけ?

‥‥んんん?氷濤スタッフだけ?

本当のところは分からない。


「分かっていることは分からないということだけだ。」
沢木耕太郎『深夜特急』より


寒気に目を輝かせる男ども。
冬だけれど、やはり、これも「祭り」なのだ。


何はともあれ、氷で作品作りをするには、プラス気温ではお話にならない。

氷は水に溶ける。
知っているようでちゃんとは知らなかった前提の上に、「氷濤まつり」が成り立っている。
理屈はどうあれ、目の前の真実をあるがままに、驚きと共に慌ただしく受け入れていく。

知識は行動や実践につなげてなんぼ。
頭でっかちにならないように、いつでもどちらも動かしておかないとすぐ錆びる。
心のサビはクレ556でもなかなかとれないから、日々の鍛錬が大事だとぼくは思っている。

寒気がやってきた今日からの一週間で、一気に氷アートが完成する。


写真は父がくれた今年の年賀本。
夏以来なかなか本を読めずにいるなあ。


2014年1月8日水曜日

プラスは思考だけにして&カヌーカードスタンド

カヌー乗りはよだれを垂らすであろう、カヌーカードスタンドを頂いた。


三浦雄一郎さんにとって、スキー板は「自由の翼」。
ぼくらカヌー乗りにとってのそれは「カヌー」であり、「パドル」であるわけだ。

そーして、パドルで紙も挟めるのだ。なんてこった。かわいいだけじゃないなんて。

Special thanks‥釧路のbeau pommierさん。


昨日、日勤からの夜勤。
午後寝から目覚めた今、感覚的には朝。でも外は夜。

昨日日中は久しぶりにハードな作業。助っ人さんもやって来てくれて、超ハイテンポでオラオラ「正門」内の骨組みを解体していく。そのスピードについていくのでやっと。労働の汗はしかし清々しく夜のビールをおいしくする。

昼間の氷は、本当に青い。
水道水をかけていたら、ただ透明な色になる。支笏湖水をかけているから、昼間は青が際立つ。

夜はあたたかすぎて気温がマイナスになかなか行かず。。
氷はマイナス世界ならではの美しさ。あたたかいときに下手に放水をするとせっかくついた氷が溶けてしまう。放水すべきか、するならばどこにかけるのか、‥悩ましくも愉快な夜。

まあ、0℃でも東京なら一大事。ぼくは今北海道の「冬」にいる。
いっちょまえに「あったかすぎるわ!」と言ってやるのだ。

人生いろいろ。「冬」もいろいろ。

2014年1月6日月曜日

命がけだよ氷濤は

「大氷山」上部の網が一部氷の重みに耐えきれずギブアップ。

氷の足場の上で強者たちが慎重に網を張り直すのを、下からおっかなびっくり眺める新入りなのでした。

2014年1月5日日曜日

夜の遊園地、氷の惑星

昨日の朝から今朝まで仕事。初夜勤。


風は穏やか、気温はマイナス10度前後で安定。同じころ千歳、札幌、恵庭など支笏周辺はどかどかと雪が降っていたらしい。
19時、23時に懐中電灯をぶら下げながら、計二回見回り。23時からは珍しく東風も吹いてくれて、今までなかなか当てられずにいたところにも放水できた。

天まで届きそうなホースのノズルを見上げたならば澄んだ星空。見とれていられるのもつかの間。あっという間に視界がぼける。



ここ、氷の惑星では、メガネが飛ぶことはないけれど、凍りつくのだ。

視界不良になると、ただでさえ氷や雪道に慣れていないぼくの足元はさらにおぼつかなくなる。



差し入れしてもらったおでんを夜食にいただく。心も身体もあったまるのだ。ごっつあんです!


濡れ場‥間違った。干し場も語らいも盛り上がる長い夜なのでありました。


2014年1月3日金曜日

歩けばいいのだ

お気に入りのザックを背負い久しぶりに歩いてみると、あっという間にドコデモナイココがココデハナイドコカになった。

Where am I?ココハドコダ?
ぼくは顔を冷たくしながら嬉しくなってしまった。

ココデハナイドコカの存在はいつでもぼくを安心させる。

非日常は日常の中にあり、旅と暮らしは共存できること。

捉え方次第、どこにいてもずっと旅人でいられることを学んだのは、ずいぶんと懐かしい南でのお話。
あのとき誰かが教えてくれた11月の南十字星をいつか見に行くのだ。


ねえ、千歳川。
君のことが知りたくて、そばにいたくて、冬の君を知らないのが悔しくて。

「好きなひとには好きといいたい」byウルフルズだよ。『たしかなこと』だよ。

君が好きだと春にちゃんと言えるぼくになりたい。


いつかの通り道に、ぼくの暮らす家がある不思議。



雪が降ると、空が水色になる。
雪が降ると、空がピンク色になる。

どちらも千歳川を本当に好きにならなければ、知らなかったこと。


【氷濤まつり】は、今日から24時間体制の班ごとでの放水作業が始まります。
おまつりが始まる1/24近くまで続くということで。

ぼくは明日。すっかり養生もできたので、気をつけて通勤しよう。
夜勤ってずっと起きているのかしら。分からないことだらけ。「分からない」、「新しい」は「面白い」。












2014年1月2日木曜日

river side story


天気がいいので千歳川へ。

‥あ、そうだった、懲りないなあオレってば。カヌーを運べるクルマがないんだってば。

天気がいいと、千歳川、ぼくは、どうしようもなく君に会いたくなってしまう。

月イチ千歳川の約束、早くも赤信号。

伸びた髪の毛を年内にスッキリさせる気にならず、長い前髪を何度もかき上げては、うざったい溜息。

クルマのことが解決するまで髪は切らない。
カヌーに乗れるまで髪は切らない。

今日、決めたのだ。



参った。
オレ、髪、いつ切れんだろ。


どうでもいいけれど、フツーに暮らしてみたいだけ。「フツーに暮らす」、ぼくには「旅」よりずっと新しくて面白くて、今まで感じることのなかった手ごたえ。
どうでもいいけれど、今さらながら「フツーに暮らす」、「お金を稼ぐ」って大変で、自分の足でちゃんと立ちたいのに、のっけからやらかして大迷惑。少しは安心させてあげたいのに。

相変わらずお金に興味はないけれど、お金があれば髪が切れるのも事実。
少しは執着しないといけないんだ。つまらない人間になってしまわない程度に。



(2013年春。高知県四万十。呼吸をする家がそこにあった。)

天気のいい日は、カヌーを漕いで、山を歩いて、ぼくにしか撮れない笑顔や風景を切り取ろう。
雨の日は、活字の海に溺れ、世界中に散らばる大好きな人たちへのラブレターを書き送り、お気に入りのカフェで頬杖をつく。
たまに遠くへ旅に出て、友だちや初めましてのあなたと夢見心地で唄い踊り生きてて良かった一度きりの夜を過ごしたなら、汚れた身体で狭くて黄色いテントに潜りこむ。
長い冬の夜に、こざかしいテレビはいらないよ。世界一のコーヒーを淹れるから、終わりのないどうでもいい話を娯楽に眠りの国までぼくに寄り添ってくれ夜。
たまに遠くの友だちがやってきたら、普段会えない分を取り戻すよに、とっておきの場所へ誘おう。見せたいものは、伝えたいものは、日々の暮らしの中にある。

忘れないでほしい懐かしい感情を思い出せるはずだから。


暮らし。
いい言葉だ。








2014年1月1日水曜日

JULAY 2014

新年から目まぐるしく移り変わる支笏湖の天気に翻弄されながらの日中当番。夏も冬も支笏は本当に気まぐれだこと。今日は特にすごかったなあ。

で、無事、あけましたね。「おめでとう」は年賀状で届けたいからとっておきます。

誰もいない家に帰ると見慣れた文字の年賀状が予想より多めにぼくを待ってくれていた。
実家に届くものが多いだろうから期待していなかったのだけれど。

年賀状。
ただ、数字が積み重なるだけで「おめでとう」なんて幸せだこと。
年賀状。
ただの文字。ただの手書きの文字。ただ、あなたが忙しい年の瀬にほんのちょっとぼくを思ってくれただけ。
それだけのことが、ただただ、嬉しいのです。


昨夜は不覚にも、怒れる泉谷しげるに泣かされました。

「ひとりでテレビの前にいるやつー」

「帰りたいのに帰れないやつ―」

「今年もいろいろ(辛いこと?)あったよな」
とか言うものだから。


いろいろ、いろいろ、あった、あったよ、ありすぎた。

続けざまに今度はいきものがかりが「笑顔」とかいう曲でなんだかどこか懐かしいメロディで
「笑いながら泣くような日々を」「泣きながら笑うような日々を」
とか言うものだから、またおいおい泣いてしまった。



笑顔の中にいろんな色を足していく。年を重ねるって、そういうことなのかもしれない。


今年もよろしくお願いします。