2014年1月2日木曜日

river side story


天気がいいので千歳川へ。

‥あ、そうだった、懲りないなあオレってば。カヌーを運べるクルマがないんだってば。

天気がいいと、千歳川、ぼくは、どうしようもなく君に会いたくなってしまう。

月イチ千歳川の約束、早くも赤信号。

伸びた髪の毛を年内にスッキリさせる気にならず、長い前髪を何度もかき上げては、うざったい溜息。

クルマのことが解決するまで髪は切らない。
カヌーに乗れるまで髪は切らない。

今日、決めたのだ。



参った。
オレ、髪、いつ切れんだろ。


どうでもいいけれど、フツーに暮らしてみたいだけ。「フツーに暮らす」、ぼくには「旅」よりずっと新しくて面白くて、今まで感じることのなかった手ごたえ。
どうでもいいけれど、今さらながら「フツーに暮らす」、「お金を稼ぐ」って大変で、自分の足でちゃんと立ちたいのに、のっけからやらかして大迷惑。少しは安心させてあげたいのに。

相変わらずお金に興味はないけれど、お金があれば髪が切れるのも事実。
少しは執着しないといけないんだ。つまらない人間になってしまわない程度に。



(2013年春。高知県四万十。呼吸をする家がそこにあった。)

天気のいい日は、カヌーを漕いで、山を歩いて、ぼくにしか撮れない笑顔や風景を切り取ろう。
雨の日は、活字の海に溺れ、世界中に散らばる大好きな人たちへのラブレターを書き送り、お気に入りのカフェで頬杖をつく。
たまに遠くへ旅に出て、友だちや初めましてのあなたと夢見心地で唄い踊り生きてて良かった一度きりの夜を過ごしたなら、汚れた身体で狭くて黄色いテントに潜りこむ。
長い冬の夜に、こざかしいテレビはいらないよ。世界一のコーヒーを淹れるから、終わりのないどうでもいい話を娯楽に眠りの国までぼくに寄り添ってくれ夜。
たまに遠くの友だちがやってきたら、普段会えない分を取り戻すよに、とっておきの場所へ誘おう。見せたいものは、伝えたいものは、日々の暮らしの中にある。

忘れないでほしい懐かしい感情を思い出せるはずだから。


暮らし。
いい言葉だ。








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