2015年2月28日土曜日

春よ恋唄


何にもなかったところに ぽんっとたったひとつ
そこがどこかも分からず そこがここでないなら どこでもよくて
誰のことも知らない ぼくのことも知られていない
それでも 何にもなかったところにも 知らぬ間に種はまかれ
知らぬ間に花も咲く
花が咲いたならそこはホーム 癒える寂しさ それがいい家

何にもなかったところに 最初から当たり前のようにあったもの
何にもなかったところに 最初から探し続けてきたもの

何にもなかったところに 全部が全部 咲き誇っていた

ただ 愛で方を知らなかっただけ
そばにあるとは思い至らなかっただけ

春は 花は
夏は 水は 秋に駆けめぐる生命たち 冬の朝焼け
季節は地球が回すのか はたまたぼくらが回すのか



何にもなかったところで出会い生まれた何でもなくないあなたとぼくの物語





「問題のあるレストラン」より拝借したずきゅんわーず


真木さん
人生はどれだけ心が震えたかで決まると思います。


シェフ
ここで思う存分いい仕事がしたいです。

2015年2月27日金曜日

16ftで千歳川

何かが終わったり、どこかから帰ってきたとき‥いつもいつでも、必ず下りたくなる川。


それがぼくにとっての、千歳川。

君のそばにいられれば、それだけで幸せ。





愛艇は15ft。(1ft=約30センチ)。軽いが故の不安定さを補っても余りある自由感が最大の魅力。

が、今日は近所のカヌーレンタル業者(?)さんから16ftのカヌーを借りた。

自由気ままなだけではない漕ぎ方探し。


どっしりと包み込まれるような安心感。
15ftは何をしでかすか分からない未成年のようで、16ftは一変、大人な魅力に溢れていた。



2015年2月25日水曜日

さいなら、氷濤2015 こんちくしょーと、ありがとう


まつり終了から休むことなく片付け作業二日目の夜。
この打ち上げが終わらないと、氷濤まつりは終わらない。



人と人の間に生まれるナニカ。
それを見るのがぼくは好きだ。


ただ、一言何かと言われたら、すっと出てくる言葉は「疲れた」に尽きる。


氷濤まつり、支笏湖コミュニティ、期待の新星、現場力の高ーいたんたんと。

一年目は訳も分からず初めて使う道具だらけでぼくは全く使い物にならず迷惑しかかけなかったから、二年目で少しは恩返しをせねばと臨んだものの‥
高い所での作業とか、前回よりできるようになったことは増えたけれど、それでもやはり、まつり中はともかくとして、制作現場においての向き不向き、得意不得意でいえば完全に苦手分野であることに違いはなく、不似合いな場所にいるよなあと思いつつ、タフでもない身体を過剰な思いで無理くりカバーした。

素直と言えば聞こえがいいけれど、よきも悪きも喜怒哀楽をオブラートに包むことが相変わらずできず、去年以上に大人な皆さまの優しさに甘えてしまった。

氷濤マンたちに言いたいことは、まつりが終わった今、「ありがとう」しかありません。

今年で引退予定のベテラン・えとさんはぼくに「いつか、アニキにお前がなるんだ。泣いてる暇なんかねーぞ。男は心で泣くもんだ」とぼくを泣かせた。
酔っぱらって、店の中なのに大声を出して、食べた分をあとで全部吐き出しても、何も覚えていないわけでもないのです。

いつか、「若いうちに思いっきりまわりに迷惑をかけろ」と釧路の偉大なるカヌー乗りに言われた言葉。やろうと思ってやっているわけではないけれど、結果的にはしっかり実践できている気がします。



制作部長へのサプライズ大成功。「今日は勝ったな。」とご満悦のnaokiさん。
面倒臭いぼくがいうのも難だけれど、意外ととっても暑苦しい人。


ムードメーカー、たけさん。


フットワークの軽すぎる大魔神。



流れ弾直撃中のかちさん。


泣いたり笑ったり、あらゆる感情を呼び覚まされる氷濤まつり。
生きている実感を味わいたい人は冬の支笏へどうぞ。


解体開始までしばしの休養です。

2015年2月23日月曜日

雪山うんこと回転ずし


いくつになっても、うんこは最強‥ということで。


昨日までここでまつりが行われていたとは思えぬほどの氷像の疲弊っぷりに目を疑わずにはいられません。
今日一日のお日さまが一気に氷を溶かしていき、作業がてらも上からシャーベット状の氷がシャカシャカと音を立て降ってくる。氷の雫降る降る。
氷たち、よくぞ持ってくれたなあ。その根性をぼくにも叩き込んでくれたならいいのだが。

「チーム・フェアリーテール」として祭り準備で二日丸丸発狂しながら必死で取りかかった照明設置も片付けには一日あれば十分。いやはや、なんとも、あっけないもので、積み上げるのは大変でも壊れるのは一瞬という、これはまさに人付き合いに通ずる教えではあらまし。

なるだけ、丁寧に。とは思っても、できないこともある。疲れとか惰性とか不条理とかあれこれ敵は多い。
コミュニケーションというのは、ひとりでは成立しないから面白くも腹立たしくもある。

「見えないもの」を、ぼくは見てやりたい。「見えたもの」は表現できる。


制作部長の爽やかな笑顔でおやすみなさい。


2015年2月22日日曜日

氷濤まつり2015閉幕


東京では昔からの友人の結婚式。
祝いの席に直接おめでとうと友人たちに言えないことが多く、素直に寂しい。
目の前の仕事と一生懸命に向き合うことが、多分今一番重要なことで、それが直接おめでとうを言えない友人のためでもあると信じて。

今回も喜怒哀楽、いろいろ目一杯引き出され、長いのか短いのか訳のわからぬ不思議な時間軸の中での日々もひとまず一段落。
休むことなく明日からささっと解体作業のため、ツナギに戻ります。

とりあえず、ひとまず、本当に、お疲れ様です。
お忙しい中、足を運んで差し入れやら元気な顔やらを見せてくれた方々には特に感謝。ほんの数分のやりとりで一気に心の充電ができました。
ありがとうございます。


2015年2月17日火曜日

2015漕ぎ始め 支笏が告げた春


寒空のジャガバタ売り子の消耗が激しいようで、昨日は身体からのSOSサイン・鼻血が出たので、恒例の夜勤明けニセコ直行は断念することに。

夜勤明けの本日、快晴、無風。


誘われるがままに水の上。
これは冬ではございません。紛れもなき春景色でございます。


約二ケ月も漕いでいなかったのだけれど、何でだろう。こうして浮いているとまるで家に帰ったような安心感。



忙しさの中で、ひとりの時間が極端に減っていたことに気が付いた。
ひとりの時間がぼくには人より多く必要だ。


夏のSoto Cafe開店場所を覗きに行くとシカがいた。


水の上に軽石!と思ったら、シカ糞だった。
冬の水の上を漂う希少な仲間。



水の中の断崖絶壁地帯。透明度はほぼほぼ復活。でもぼくの節穴には完全状態ではないような気も。


コーヒーが飲みたかっただけ。
物語はいつもここから始まり、続いていく。

カヌーとコーヒーと、きれいな水に、君とぼく。


氷濤会場裏側を眺めながら千歳川源流部を流るる。


道路状況が悪く緊張を強いられてきた一昨日までから一変。
コンクリ見えたら道路は春。

2015年2月15日日曜日

吹雪の日曜日 クマ・女の子・ポロサツcity


荒れるなら平日にお願いしたいのですが、お空に曜日感覚はないようで、本日大荒れ。




ぼくとえっちゃんがじゃがバタ売りをしている間にステージでは‥

去年はAKBの「フォーチュンクッキー」を踊っていた謎のクマがまつり後半になり、ようやっとおでまし。
今年は「妖怪ウォッチ」で楽しませてくれました。また来週会えるかな?


苫小牧出身のかわいい女の子とコラボして寒空を吹き飛ばしてくれていたようです。


チャイルドリンクに行くと、今朝はなかった近未来風モニュメントができていたので、早速「ポロサツcity」と名付けることにしました。



氷は冷たく、雪はあたたかい。
氷は光を通すけれど、雪は光を遮断する。
どれも水。でも、まるで別人。



※この頃不安定な天気のおかげで道路状況が悪化していますので、お越しの際は安全運転できてくださいね。

夜の氷濤まつり2015


天気の良い土日の夜は、どこの観光地もそうであるように人が増える。



喧騒から抜け出し、ほんのちょっと緩んだ心で眺めるバックヤードからの景色が好きだ。



この氷像がどのようにしてつくられているかを知る人は一握りもいない。

それでいいのだ。
制作部長は「何か一つでも楽しんでもらえればいいよね。」と言う。

ぼくなんて未熟者だから、努力も血も涙も笑いも、何もかもを知ってほしいと思ってしまう。
これ、12人で作ってるんだよ、あの人はヒメマス漁師で、あの人は観光船の船長で‥
みんな身体を苛め抜きながら、暖気にもメゲズにどうにか間に合わせたんだよ‥とかとか。

氷濤に限らず、冬のまつりに足を運ぶ機会のある方は、目の前の作品は勿論、その裏にある製作者に思いを馳せてみるのもまた一興‥やもしれない。


個人的ピークのひとつは、まつり前日、前々日。
チームフェアリーテール(現・チーム適当改め、なんちゃって)として照明の設置にまるまる二日費やした、ぴろぴろnight。
光が灯る度に思い出される限界越えの二晩。


土日祝日といえば、18時半からの花火。こちらはチャイルドリンクより。
花火の前後は渋滞となりますのであしからず。


お越しの際は運転に十分お気を付け下さい。



2015年2月13日金曜日

コントな夜~事実は小説より奇なり


それはそれは、奇妙な星降る夜であった。



(↑@ゆらめきのチャペルはキャンドルナイト)

本当の笑い、本当の惑い、本当の愛は、一体ドコにある?

ブラウン管の向こう側‥は騒々しい馬鹿りで答えなんて見あたらない。いや、液晶にならあるのかもしれない。3k?4k?うるさい箱が板になろうがそんなことはどうだっていいのだ。


(正門入口右わきでは、月に変わっておしおきよ。)


活字の海やら美しすぎる水の上やら人ごみの街を漂って、たどり着いた「本格」(中原中也風)は、やはり、目の前の暮らしの中でのみ生まれ出づる。‥悩んだのは有島武郎。


「日々の暮らし」より確かで貴重な喜劇も悲劇もどんな作品も、ここ以外で生まれるはずがなかったのだ。

何でもない日々が、何でもなくないことを忘れずにいきたい。








2015年2月9日月曜日

三週間振りの休息



2/11、14、15に氷濤まつりにて販売される予定のじゃがバタ、二切れ250円。
氷濤マンの中に生産者がいるんだとか。


明けない夜勤が続いたり、貴重な夜勤明け日は二回ともニセコへ連れて行ってもらったりで、気付けば身体をこうしてゆっくり休ませるのは三週間振り。
意外や意外、ぼくもなかなかタフなのかもしれません。まあ、タフでないと氷濤マンではいられません。

昨日は忙しいはずの日曜日でしたが、あいにくのドカ雪。しかも重たい湿り雪。

滑らないすべり台で必死の除雪作業が続く中、ぼくはというと売れ残りの危機に瀕した喜茂別産のじゃがバタ250円の命を救うべく、えっちゃんの横でニタニタと喋っていました。

「生」はいつでも楽しいものです。





支笏湖名物、ヒメマスの塩焼き500円も2015氷濤まつり、初登場!
うまいんやでー!



余談ですが、昨夜のドカ雪で帰りたいのになかなか帰れない氷濤マンたち&売店マンetcを無事家に帰すべく続けた除雪作業中に起きた様々な出来事がどれもいちいち愉快でした。


「仕事が終わってからも除雪。仕事もハードだけれど仕事が終わってからがさらに過酷。い、家に帰りてー!」
『こ、これが氷濤やぁ~!!』


たった一日でもネタだらけの毎日だから、こうしてブログ更新の間が空きすぎると、何から伝えればいいのか分からなくなってしまいますね。

とりあえずの一発。






2015年2月3日火曜日

個人的ピークを越えて


2月5日~札幌雪まつりも開幕やで。行ったことないけど。

日々の氷な日々に感じることを徒然なるままに。

世界の平和は、目の前の小さな世界を平和にするよう努めることから始まっていく。
血が流れなくとも、武器を持たぬ冷戦はそこかしこで勃発している。

ぼくは人と人との間にあるものを丁寧に育てていきたい。
でも、それは人と人との間にあるものだから、ひとりでは決して育てられないし、そもそも生まれない。
育てていくのは手間がかかるが、壊れるのは一瞬。
期待と失望を繰り返し、何度目かで諦めるか、はたまた新しい世界へ突入できるか。「片思い」は不毛ではないが限界はある。

出会う人を好きになる。人への異様な好奇心。これらはちょっとした才能かもしれない。
「嫌い」の原因は大抵「知らない」もしくは「分からない」から。


できることが多かろうが少なかろうが、やってやろうという気概は絶やさずにいつでも一生懸命、誠実に、勿論楽しみながらやっていきたい。