2016年5月31日火曜日

新鮮な雨音


ずっと暑かったので、恵みの雨。

お店でひとり、黙々と事務作業。
ツアーに出れば店での仕事がたまる。
両刀使いとはよくいったものだ。
働くサラリーマンと稼ぐ手だてを見出だした主婦とがぼくの中で拮抗する。今はやはり、働くサラリーマン優勢。

ぽつりぽつり、雨音に紛れ、顔なじみが冷やかしに来る。

さいなら、五月。

ようこそ、素晴らしき六月。

山にいきたくてたまらない。川を流れたくて仕方ない。素敵な夜をあと何度でも過ごしたい。

追いつけ身体


昨日のツアーをぼくは忘れないだろう。
ワンツアーに懸けているものをお客さんには悟られないように。気持ちの押し売りはダサい。

ありがたいことに忙しい。忙しいけれど、心亡くさずにやれている。
楽しいかつまらないかといわれたら、楽しい。あほみたいに楽しい。仕事は楽しむためにある。生きるは楽しむためにある。
ぼくらは楽しむために生まれた。そう、ぼくは信じている。

冬カフェ、ありがとう。コーヒーのおかげでカヌーの大切さも改めて思い出せている。好きなことで稼げる事実は、今まで、イマイチ足りなかった暮らしへの自信をどんど深めてくれる。
ひねくれっぱなしの自分にちょいとサイナラできたのは、任せてくれたまわりのおかげであり、やはり、重ねた年のおかげでもあるか。で、あるならば、年を取るのはいいもんだ。
いらん荷物、こだわりをどんど捨ててシンプルに。

ただただ、美しいものを美しい、と。好きなことを好きだ、と。

好きなことの換金化には苦しみも多いがいつもそれを上回る喜びがある。喜びが即ち肯定。心を亡くさずに稼ぐ金の価値たるや。

好きになるのに理由なんてない。
「これだ!」って物事・人に事故のように出くわす。反射的に手が伸びる。足が赴く。生産性も効率も軽視され、ただただ、心のまま、このまま。

2016年5月29日日曜日

夏のはじまり


渋滞、遅刻。飛び入り。このドタバタ感が夏の証。久しぶりに気合いをいれて午前午後に気構えていたのだが、思いっきり一気にドカン、とはならず、
まあ、予定通りにいかないからいいんだよな、と。
予定通りに人を好きになんかならないのだし。うふふ。


SPACE土CHANT・シンゴさんの新作ソロアルバムのタイトルは【地球のうた】。
ずきゅんフレーズご紹介。メロディがまたいい。字余り感。

君が側に居るだけで、何だか嬉しい気持ちになる
君が側に居るだけで、何だか楽しい気持ちになる


今年は体験カヌーという短時間ツアーも毎日行われるので、伝家の宝刀ソトカフェとの違いについて、季節が移ろい行くのに合わせて匙加減についてよく考えている。

昨日、考えていたこと。

外で働けるのは、中で守る人がいてくれるから。
どちらかだけでは足りなくなる感謝。優劣はない。誰も偉くない。自分にできることをやるだけ。やりたいことにワガママではあるけれど。
ツアーの善し悪しは店で出迎える側には一目瞭然。ガイドの話を聞かずとも分かる。

今年は単なる事務所機能だけでなく、テイクアウトも動かしているから、そりゃもうチームインドアーズも輪をかけててーへん。
カヌーツアーができる人、四人。店を円滑に回せる人、二人。
どこの世もマイノリティが大事。
なおきさん、ほーりー、ふっくん、だいごろ、ぼく。
皆それぞれに、向き不向き得意不得意がある。
野郎共それぞれに闘っているので、お目当てめがけて遊びに来てね。

初夏を告げるエゾハルゼミが鳴いた。水も夏色。春紅葉もあと数日。

今日も一生懸命、よしゃ、感謝。


2016年5月27日金曜日

音に酔いどれナイト

たまたまナイスなタイミングで、SPACE土CHANTのシンゴさんの生唄にありつけた。
花カフェきゃろっとにて。


photo by よっしー。

身体揺らしながら。友だち増やしながら。超稀少なおいしいコーヒー飲みながら。

カヌーが、コーヒーも音楽も大切な人まで、ありとあらゆる全ての在処を教えてくれる。


2016年5月26日木曜日

今日は尻別川


だいごろーくんを気にかけつつ、ふっくんと支笏湖隊を組んでもらい、ぼくはなおきさんと尻別川へ。

ハイエースの車中は、早送りの日々を巻き戻し、咀嚼し、わくわくの芽を生み出すクリエイティブ空間。
運転しながら、…まあぼくなんて助手席でピーピーうるさいだけなのだが。
同じことをしても、立ち位置が違うから捉え方や感じ方が違うわけで。人の数だけ世界がある中でここぞというところに関しては共通認識を持てるってのはある種の奇跡だよなあ。

何のために、どこへ向かうのか。



水があれば場所を限定せずにどこも職場。
そんな、水を得た魚ガイドになり、世界中を泳いでやりたいもんだ。



2016年5月25日水曜日

夏を先取り鵡川キャンプツーリング

Where is MUKAWA?

ま、だいたいこのへんだよね~。日焼けの線がブラキストン線。

支笏湖部隊をほーりー、ふっくんコンビにお任せし、なおきさん、鵡川きんにくん、ぼくは鵡川入り。



もうね、なんというか、鵡川が好きだよ、ぼくらは。


こっそり教えたいとっておきを、生きている間にいくつ見つけられるだろう。



川幅の広い川にカヌーが映える。


 空も広い。



緑が色濃くなってきた。



向かい風に負けるな。


にかーっ!

「とにかく笑えれば~♪」


丸ーいおにぎりに目をまん丸くした、仕込み時。


ふと、足元に目をやると、きんにくが転がっていた。なんだこれ。わはは!




2016年5月21日土曜日

beautiful river CHITOSE


漕ぎたいなあと思っていた新緑モードの千歳川にてお仕事。
カヤック部隊に抜きつ抜かれつ、談笑しつつ。


「タイプは?」って聞かれたらやっぱり「千歳川」って答える。

「美しい」という言葉がこれほど似合う人があるか。

決して派手ではないけれど。
国内、誰もが知っている川でもないけれど。

奥ゆかしく見せておきつつ、譲らない意志。千歳川。
さらり。さらり。さらり。するり。

好きな人への思いが仕事になるのだから、いい世の中だよなあ。



写真は鵡川のビッグウェーブにて。

2016年5月20日金曜日

鵡川憲一


漕ぐ。食べる。出す。寝る。笑う。イメージする。



ずっとずっと、この暮らしを続けてきたような鵡川な二日間。
しっかし、ハード。
しっかし、シンプルに勝るものはなし。



どこかを漕ぐと後半には必ず、支笏や千歳川が恋しくなる。
美しい水が、身体にも心にも暮らしにも、根付いているのだなあとつくづく思う。かつて、ぼくらはなんだったのだろう。
生まれは勝手に決まるが、心は自分の勝手。

支笏や千歳川より美しいところをぼくは知らない、知っていたらそこにいる。

好きなもののそばにいたいと思うのは、超普遍的感情ではなかろうか。

美しいものを美しいと、肌感覚で味わえる乗り物、カヌー。
自分の腕次第で楽しくも恐ろしくもある。
おっかなさが、生きている実感をありありと伝えてくる。

よし、今日も生き延びた。鵡川憲一が日に焼けた顔でニヤリと笑った。

2016年5月16日月曜日

夏と冬をまたぐ


気づけば、一ヶ月。夏休みでもないのに、氷濤まつり期間でもないのに駆け抜けた春。激闘連戦続き。
気分は締め切りに追われ続ける売れっ子漫画家。しかし、まあ、走れる内が華。何にも惑わされずに集中できる期間は意外と、貴重。
惑わすものはいつも、たったひとつ。弱点は弱点のままである。



そんなわけで、超をつけちゃうほど久しぶりの休み。
さすがになかなか起き上がれない。
不穏な風に揺られながら、切れかけのコーヒー豆を買いに行く。
結局プライベートも仕事も向かう先に境界はなし。仕事が遊び、遊びが仕事。

通えるお店があるというのは、素晴らしい。

うずうずうず、今度は山が呼んでいる。


2016年5月15日日曜日

SotoCafeが好きだ


水の上にだいごろーと出ることが多かったので、単独でツアーに出るのは久しぶり。


昨日から始まったソトカフェを一人で回す。
ああそうだ。これこれ。丁寧にできるこの感じ。しっくり、ジャストフィット。ツアーとの相性の良さ。どうしたらいいのか、悩む隙がない。
今までの体験ツーリングの不調っぷりたるや。しゃべり方もようやく思い出せた。
向き不向きだったり、需要と供給であったり、感性なんだろうな。

ぼくはとことん燃えるゴミでいたいようだ。全力を出し尽くしたい症候群なのだろう。

カヌーとコーヒー。好きなものを同時に提供できる幸せ。冬のおかげで気づけた事実。
しかも今年からは冬カフェの延長でぼくの惚れたコーヒーを出せるようになった。お店の味を湖畔でも飲めるわけで。
惚れた人には指一本触れさせられないので、このコーヒーを使う限り、淹れ終わるまで関わるのはぼくだけである。
こだわりといえば聞こえが良いが、エゴイズムたるや、病的。しかし、そこで楽をしたり妥協をしたら、一切のやりがいをぼくは失ってしまう。好きな人のとびきりの笑顔を引き出せるのは自分以外にいるはずがない。いてはならない。好きなこと、好きな人に関しては自信満々でありたい。
ここにしがみつく理由がぼくには必要であり、どこかに飛んでいってしまわないように、鎖の役割を果たす「コーヒー」なのだ。

はじめての冬を越そうと思えたのはこのコーヒーのおかげであり、このコーヒーにもぼくは頭が上がらない。

カヌーとコーヒー、季節によって、日によって、優位性が変わり、その都度どちらかへの自信を喪失する精神に堪える両立の春だったけれど、どちらもソトカフェでは対等。バランスがとれる。
どちらかなくては成り立たない。それぞれがお互いを引き立たせてくれる。
「カヌー=コーヒー」
ジョン・レノンじゃないけれど、こんな、水平極まりない関係にぼくは憧れている。

去年、店番やらお菓子作りやら中作業系に気をとられてやむを得ず気持ちとしては一旦手離したソトカフェ。
このツアーがなければ、ぼくはここに今もいないだろうなあ、と。

特別なことや、それっぽいことは何にもしない。それが特別。

気持ち良い、美味しい、楽しい。美しい。

好きなこと、大事にしているものを分け合う。

一緒に過ごす時間をとことん楽しもう。

今日も引き出すはずが仮面を引っ剥がされてしまい、シナリオ通りにはならなかったけれど、思い通りにならないツアーの方が終わってみたら物語性に富み、記憶に残るというケースは多く、
予定調和をぶっ壊されるのはなんとも言えず快感であり、それに必死に食らいつく己の姿は滑稽であるが故に面白おかしく、
まだまだ未熟で感情をオブラートに包みきれない人間性に乾杯…いやはや完敗。
このツアーのlive感、現場感がたまらなく好きなのです。





2016年5月13日金曜日

冬の終わり、恋の終わり


カフェが終わった。


photo by だいごろ。

なおさんが某アイスクリーム屋さんエイジになった。

12/14から5ヶ月。
今まで付き合った中では最短の別れ。冷却期間だけど。

注文されたケーキを出せなかったことは一度もないし、コーヒーを切らすこともなかった。何のデータもない中で、日々の空気感を先読みしながら、これはひとつの奇跡だと思う。
右も左も分からない素人でも、本気なら畑違いでもできないことは何もないことがわかって、その事実はぼくに確かな自信をもたらしてくれた。
趣味の域と、稼ぐ域には、明らかな線があることも痛感した。
好きなだけではぼくは向上意欲が刺激されない。仕事にすることで背筋が伸びる。カヌーもコーヒーも、奥深い世界だから終わりがなくて好奇心をくすぐられる。ぼくは答えのないものが好きだ。正解を探るのが好きだ。

今日までカフェを開けられたのは、みんなのおかげ。ぼくもすごいが、みんなすごい。才能。
踏ん張れたのは一人じゃなかったから。頼もしい人たちに囲まれている安心感があったから。ぼくは一人では好きなことを選べないし、一人では気を張るしかなくなるから理性が勝る。そうなるとぼくの個性は半減する。今までいかに自由を確保してもらっていたか。調子にのせてくれていたのだ。99%勝ち戦ができたのはかのあのおかげであり、ぼくほダブルなおに頭が上がらないのだ。

肩の荷が下りた。帰りがてらニヤニヤがとまらなくて、気を張っていたんだなあと。
明日から、少し理性を残しつつも極楽とんぼスイッチを入れて、水の上を我が物顔で行く。

何もかもが、春。


2016年5月12日木曜日

サクラ、たらんぼ 春最中


ガラガラガラ。
朝、一日のはじまりを告げるシャッターの音。



しばらくおさらばかなあ、と考えながらケーキを焼く。切なくなんかなくない。音楽をかける。お湯を沸かす。ストーブはいらなくなってきた。豆を挽く。ネルを水洗いして絞る。コーヒーを淹れる。だいごろーが来る。おはよーちゃん。ソトモノを出してもらう。ふっくんが来る。おはよーちゃん。今日の日付に看板を書き直す。なおきさんが来る。うーす。ドタンバタン、パドルの仕分けが始まった。

午前、ツアーに出る。
毎年、仕事だったり大切だったり、いろんな人とお花見カヌーをしてきたサクラが咲いた。桜餅だったり、夕方の西日の中だったり、恋だったり夢。
クレイジーイングリッシュツアー。思いの外風が強く、今日も水物にはツラい一日だなと、遠く、波の中を走る観光船を眺める。
小さい女の子に告白される。将来が心配だ。

午後、五年使い続けて疲弊気味のソトカフェセットをリフレッシュすべく、なお大先生に仕事を依頼しにいく。
作業中、たいち、かほ、わかと遊ぶ。ぼくは末っ子なので、わか目線。記憶があまりないとき、上のキョーダイたちはこんな感じに遊んでいたのかと想像する。

明日は暑くなりそうだ。







2016年5月11日水曜日

熊野よりなおきさん戻る


雨。カフェ。
温泉街の桜をたんまり眺める。あれ?こんなに桜だらけだったっけ?
水の謌さんの目の前の桜がここ数日際立って美しい。
植えた桜はそりゃあもう美しい。去年の桜は知らない。店準備でどたばただったから桜を愛でることはおろか、桜に気付いてすらいなかった。
まわりが見えないときも、それはそれで大事。ぼくは若かった。

しかし、心は亡くしてはいけない。忙しくても、心は手離していないつもりの今。
去年までのオレなんざ、遥か足下。そんなつもりの今。不安定すぎたが故に反動もまた。振れ幅、振れ幅。苦しみが、喜び。だから苦しみ、追い込まれたい。もっと突き詰めたい。乗りこなしたい。つまらない人間になるのだけは御免。

朝イチから特に顔を出さないあたり、なおきさんらしいなと思う。

それぞれのGWをさらっと共有しながら、パドルを迎えに行く。

あと、二日でカフェと別れる。嬉しい。寂しさもなくはないが、解き放たれたい気持ちも強い。束縛されるのは得意ではない。
濃厚すぎたからちょっと距離をおこう。あれもこれも同時に愛せない。どうせ愛するなら本気でぶつかりたい。中途半端な気持ちを抱えながらどちらにも手をつける3月4月5月、時間の捻出法には磨きがかかったが精神には堪える。
罪悪感、限界。
好きだから味わう申し訳なさ。

あと、二日。健やかな日々へ帰る。

2016年5月10日火曜日

イカリング定食と感じる世界


曇天。凪。

たらんぼの育ち具合を見に行く。念願のたらん棒を今年はようやくゲットできたのだが、ぼくには天ぷら技術がない。ぼくはギョウジャとたらんぼが好きだ。山菜界では通とはいえない舌である。

久しぶりにカフェに立つ。13日まで休まず開けられたなあ。
ソトカフェボックスをやすり、塗装。
4月のカフェメニューは何が人気だったかな。初めての一人でできるもんだいごろツアーをそわそわしながら見送る。
馴染みの顔と世間話をする。コーヒーを淹れる。ツアー参加を考えているGermany girlと相談。
「難しいッ!」とは、毎度ツアーから戻るだいごろーの口癖。顔は毎度のことながら、嬉しそうなのでよし。

さっくり、体験カヌーの音。
ゆったり、ソトカフェ。
さらり、千歳川。
びびび、美々川。

2016年5月9日月曜日

誕生日カヌー。お店一周年。


GWが終わっても、ぼくらの日常は終わらない。毎日がゴールデン。
守護神ふっちゃん、キツツキ話をさせたら長いごろちゃん、連戦記録、更新中。

昨日とは打って変わって凪いだ湖面へお得意様をご案内。


実は誕生日だった方もいて。35歳、おめでカヌー。


何度でも通いたくなる、そんな場所。
そんなカヌー。


そんなぼくらであるために。

観光客ではない、常連さんの存在は偉大です。




午後からは、場所を移動して、キャッキャッとフィールドワーク。



“カヌーとは、ルーレット。いつどこで誰と乗る事になるか分からないルーレット。”
by はからめ・匠さん

新鮮タンデム。


「温泉街から離れるの久しぶりだね」と、労をねぎらいつつ、凪に感謝しつつ。



嵐があるから、凪がある。
どちらかだけでは愚かなぼくらは感謝の念を忘れてしまう。

どちらも大事。どちらも必要。

今日も感謝。一生懸命働きました。



2016年5月8日日曜日

long long GW


お差し入れ。ありがとうございます。
純度の高さ=ピュア。湖もコーヒーもジュースも、ピュアが最上。


長かった。
カヌーだけではないGW。カフェだけではないGW。ガイド不足のGW。
「SotoCafeの始まりをカフェの終わりにすれば、カフェは一年やってるよって言えるからGWをどうにか頑張って5/13までにしたらどうかな?」と、提案したのはぼく。カフェをいつ閉めるのかという問題はカフェが始まるときからの難問だった。我ながら名案だと思った。

好きなことをどちらも手離さずに。質を保ちながら。
どちらかだけならできることは分かった。負荷をかけたら、さて、どうなるかと。
ピリピリしっぱなし、余裕のないぼくがいた。

やったことのないことをやりたい。やれるのかどうか試してみたい。やれないことはないだろう。やらせてもらえるし、応えられる、そんな年頃。

初めて尽くしのフレッシャーズ、だいごろーもふっちゃんも刺激的な毎日に驚きながら楽しんでいるように見えた。
一人でない心強さは、一人でいたから、より感じられるようになったのだろう。
一人はおっかない。一人だからのやりがいも勿論あるが、うんこだって落ち着いてできない。

仕事に殺されるのは勘弁だが、好きな仕事に殺されるのなら、本望だ。

あれこれがいないせいで、また成長できたから、おかげさまだな、ありがたい。


2016年5月7日土曜日

ダディドゥデドダディ!


あほなことしか書いていないからね。いつも通りだ。

昨夜、ひょんなことからモー娘。OG集合動画を見てしまった。
眩しすぎて悶える。現役時代より解き放たれて本当に仲良く見えて失神しかける。なっちがいない回は歌声も見た目にも物足りなく感じた。
シングルにならなかった楽曲に名曲が多い。
テレビもマスゴミも嫌いだし、うるさいだけ。しかし、アイドルはすごい。めきめきと歌唱力を上げている世界のベビーメタルもいいが、ぼくのスタンダードはモー娘。である。
モーニングコーヒー飲もうよ、なのだ。そうか、やっぱ、コーヒーだったのだ。チェックのスカート、白パーカーだったのだ。yes!

気を落ち着かせまして…
年を重ねていくほどに、何が好きか、何が嫌いかが明確になっていく。
ギャップに弱い。よくある話。
「年齢不詳」というのにめっぽう弱いらしいことにここ数日で気が付いた。分かっているようで分かっていない。自分というのは近いんだか遠いんだか分からない。何にもわかっちゃいない。


女の人はおっかないが、美しい。
おっかないのは嫌いだが、美しいのは大好きだ。






2016年5月6日金曜日

暮らし of GW


なかなか読めないビッグイシュー。

7:00 暇になったら家を出る。時間を確保できれば備えておきたいことはいくらでもある。
7:30 店にて品薄状態のスコーンをつくる。スコーンは非常に地味だが、しかしコンスタントに活躍し続けている。ふっちゃんによるとGWは「にんじんケーキ」人気が爆発中とのこと。
8:00 メールと闘う
8:30 ダイゴロと本日のカヌーを出しにいく
9:00 店にてお客さんを迎える準備。
9:45 お客さんが集まり出す
10:00~11:30 「AM体験カヌーツーリング」にてあれこれやってみる
11:30~12:45 カフェ助っ人。コーヒーも淹れてそなえーる
13:00~14:30 「PM体験カヌーツーリング」にてゴロちゃんを見守る
14:45 ゴロちゃんとカヌーを片づけに行く。今日のツアーについてあーだこーだ言い合い、様々な状況での現場感覚を共有していく。どうやらあれこれ思考・追求することが苦ではなくむしろ愉しいようだ。こういう話ができるのはぼくにとっても非常に嬉しい。
15:00 メール返信。コーヒーと差し入れていただいたマフィンで一服。食べ損ねた「メルカード」のカレー弁当を迷った末に食べる
16:00 事務作業もろもろをこなす
16:30 どこかで情熱大陸かプロフェッショナル的会話が酒もないのに始まる。人生いろいろ。わはは。
16:45 人気がなくなったので閉店作業。洗濯、掃除、雑巾掛け‥テキパキと音が聞こえてきそうな早さで皆が我先にと仕事を取り合う。素晴らしい。KEEP CLEAN.部屋の乱れは心の乱れ。気持ちよくお客さんを迎えてあげたい、この店はほこりまみれよりきれいが似合う。
17:00 ばいばいきん
17:30 帰宅。風呂を沸かす間に仮眠。

今日もきっと20時には布団の中。

明日死ぬとしても、ぼくはこの何でもない暮らしを選ぶんだろう。 

2016年5月5日木曜日

会いに来ちゃった


ツアーから戻ると、コーヒーカップを片手にladyが『こんにちは』と、微笑んだ。
ん、ん、ん、ん?
度付きサングラスを使用しているため、サングラスを外すと視界不良。

『⭕⭕です。13日でカフェが終わっちゃうってブログに書いてあったから、和歌山なのかなとか思いながら、とりあえず来ちゃいました。コーヒー、すごく飲みやすかったです。素敵なお店ですね。』


な、なななな!
2013年10月7日…羊ヶ丘デート

ぼくが今店で淹れている世界一のコーヒーに出会ったのもこの頃。
自分の中に潜んでいたあらゆる好きを思い出す、史上最強の秋。

サプライズには弱い。
言ってくれよと思いながら、約束して会うより断然ドキッとする。
もしかしたら会えないかもしれないのに会いに来てもらえて、嬉しくないはずがない。
知らないところで、誰かがぼくを、見返りも求めず、ただ思ってくれている。こともある。
そんな関係だけでいい。ぼくはきれいごとが好きだ。

待ちぼうけできるカフェがあってよかった。カフェかのあ?聞かないけれど、何だかいい仕事するやんけ。

【まちゅ★ぴちゅ】おひねりもいただいてしまったので、今年も頑張らねば。







2016年5月4日水曜日

終わらない闘い

雨。今日は一日、ごろちゃん(誰やねん)を見守ることにし、ひっそりとツアーを見守る。

‥なんてこった!周りを見渡してハッとした。
支笏より深く反省。
どうやらここ数日、目の前のお客さんの数や総監督ごっこに気を取られ、ホームグラウンド・支笏を全く「見」ていなかったようだ。相変わらずの要領不足に愕然とする。
あれやこれやが芽吹き始め、まだまだあどけない淡い黄緑が眩しくなりつつあるではないか。

この一ヶ月、しっかり遊びながら学んだ知識や経験を、分かりやすい言葉にしてお客さんに届けようと一生懸命なごろちゃんが新緑より眩しいことだよ。

この仕事には正解がない。だから、面白い。カヌーの漕ぎ方だってそう。すべてがクリエィティブ。漕いだ跡が一瞬で消える儚さもたまらない。

実のところ、一番ふざけたいのもくっちゃべりたいのも、多分ぼく。
誰よりも遊びたい自分と、仕事の責任を負う喜びに味を占めだした自分。
相反する感情が混在するからややこしい。
ぼくは不器用なおかつ偏向的思考を持つアンバランスきわまりない自我まみれの我が儘で、上っ面をうまいこと取り繕う処世術を学ばずに今日まできた。困ったもんだ。困った人間なりに周りへの迷惑は最低限に抑えないといけない。しかし何故だろう。すぐそばの人を大切にすることがなかなかどうして難しい。疲れのせいかもしれない。何かのせいにしている内はまだまだだ。どんな状況でも一定のパフォーマンスが維持できなかったらその思いは悔しいかなたいしたことないわけで。
しかし、やはり、嘘で「きれいですね」とは言えないし、言う必要もないはずだとは思っている。

なおきさんが帰ってきたら、これでもかとふざけよう。
気持ちを込めすぎたカフェが終わったら、これでもかとふざけよう。

もう少し、もう少し。まだ先か。限界は近い、つまり、ゴールも近い。

daydream


幼き頃の夢を見る。
好きだった人は、日本にいない。
好きな人がいさえすれば、どこにでも住める、女の人は愛でできていると思う。ホーリーをその人も楽しんだのだろうか。
愛する人のためにカヌーやコーヒー、好きなことをすべて手離せるかといわれたら、それはなかなか、難しい。ぼくはカヌーやコーヒーに、ぼくのほとんど全部を費やしている。毎日空っぽになる。ぼくは余さない。毎日使いきる。

サッカー選手になりたかった。早いうちに挫折をした。
もうサッカーはやらない。やりたくない。辞める。そう、たかこに伝えた。
本当は好きなのに、あの頃のぼくにはどうしようもなかった。
まともであれば、ヤットはぼくだったかもしれない。

まともでないぼくは、流れ流れて、今、カヌーを漕いで、コーヒーを淹れている。どちらもお金にさせてもらっている。苦しいけどグッドラック。
ぼくは背負ってもらう左手の小指から背負う側、右腕になりたいと願った。
先日読んだ本では、器用なヤツより、下手くそなヤツが急に化けて面白くなるから、育てるというのは分からないと書かれていた。


『調理場という戦場』斉須政雄

五年。忍耐強く見守ってくれたかのあに感謝せずにはいられない。
まるで親。

人生は分からない。想像もしなかった場所に暮らす。
思出話に浸る相手はいない、いらない。ほしいのは今、これから。
懐かしむのはまだしばらく先でいい。だから、今、ぼくはここにいる。

どこかに行くと、人は「学生か?でないなら仕事はどうした?」と申し合わせたかのようにしつこいくらいに同じ質問の嵐に遭う。
オレはオレ。それ以上でも以下でもない。煩わしい質問、日本はなんて窮屈でくだらないのだろうか。面倒くさすぎる。長旅は学生だけのものではない。時間は大切だと思えばいくらでも捻出できることを知る人は少ない。

四万十の人たちは皆「食べてるか?元気か?」と、形より生身・生命を気にしてくれた。ぼくがどこから来た何者かとかそんなことは一向に介さず。ありがたかった。嬉しかった。
以来、北海道以外に暮らすなら、高知だと思っている。

雨音が赤い屋根を叩く朝。GWやで。







2016年5月3日火曜日

たかみなを尊敬する


総監督であり、アイドル。
裏と表の両立。アイドルとしての安定感も保ちながら、全体を見る。
光と影。真逆の世界を股にかける。


2014までのぼくが無敵だったのは、ガイド一本でやらせてもらえていたからなのだなあ、と今なら分かる。
ツアーのことだけ考えて、ツアーに出てさえいれば誉めてもらえ、その日のツアーで起きたあれこれを面倒臭がらずに聞いてもらった。
「今日はこんなお客さんがいてさ…」

ガイドとして第一線をひた走るだけでいいなら、今だって多分、すぐ無敵になれるはずだ。
しかし、店ができた。第五駐車場で寝そべりながらくっちゃべった夏にはもう戻れない、戻らない。振り向かないのが、カヌー乗りだ。
店はぼくをこの一年で一気に大人にしてくれた。ぼくはあのお店を守りたい。
店ができる前のかのあを知るリピーターさんが来ると、非常に嬉しいのも本音。

連戦ツアーの中、なかなか、自分のイメージを形にさせてもらえない。
こうしてやりたいという思惑が邪魔をしている。
今までどんな風にやっていたのか、思い出せないから、つくりだそうとしている。
もうしばらくしたら、そういったエゴから解き放たれるはずだが、そのときは夏でいい。踏ん張り時はまだ先。
負け戦も何もかもすべてを随時見られてしまうというのも、なんだか…困っちゃうな~♪


2016年5月2日月曜日

カヌーが多いだけに…生れ出づる悩み


現在ツアーで使用しているカヌーは、すべて【オールドタウン】社。
16ftキャンパー、15ftキャンパーもしくはパスファインダー、チャールズリバー、トリッパー172、トリッパーXL…。
種類が豊富である。


写真は、ドンなおき氏が和歌山で遊んでいる…おっと失礼仕事仲間、【キャメル】のリョータ家。和歌山ツアーは明日からですね!


どのカヌーにどのお客さんを乗せるか。
集合するまでお客さんの体格や、やる気は見えない。

ミスマッチはお客さんを辛くするし、それはつまり、ぼくらをも辛くする。
その人ごとに最適なカヌーを限られたレクチャー(漕ぎ方説明)時間内でチョイスし、セッティングする。
判断は一瞬。
大枠をつくるメインガイドを調子に乗せ、穴を埋め、あらゆるストレスの芽を摘み取る二番手は、分かりやすくスポットライトを浴びる一番手より水面下では馬鹿みたいに忙しく職人気質を発揮するに最適。

細やかな配慮ができ、距離感や空気感を察知し、よりよい方向へ導けるかは、水の上でも陸の上でも非常に大切なスキルだとぼくは考え、年中意識している。どちらでも、頼れる武器はたったひとつ、「自分」。

向き不向きだが、これも、どちらもイケる人、どちらかだけの人、それぞれである 。ただ、二番手は一番手より稀少な気がする。かのあには目立ちたがりの一番手が多い。

ちなみにぼくは、やはり、どちらもでき、どちらにおいても素晴らしく、陸に上がればコーヒーまで淹れるスーパースイッチヒッターである。誰かに言われる前から言っておく。

形には見えない、ぼくらには当たり前のマッチング作業。
これも、ある意味では職人技なのだなあ、と、毎日が新しいごろーまるくんといることで再発見の日々。…昨日に引き続き、誰やねん。
なおきさんとはあらゆる状況・情報を共有してきているから言葉にする必要のないことがいくらでもある。
まるちゃんには何から何まで言葉にして伝える必要がある。
ぼくらの当たり前は万人の当たり前ではないことを逆に教えてもらっている。

毎日、濃い。おかげさまで。顔は引き続き、薄い。おやすみなさい。




2016年5月1日日曜日

trip trip


昨夜、ドンnaoki、支笏発つ。‥誰やねん。
オジ(サンアイ)ドル・恵○のほーりーも別件不在のため、二人の「せい」だか「おかげ」で、水の上に出る機会が思いの外増えまして。
今年のGWツアーは、ごろーまる選手(だいちゃん)とぼくのピッチピチコンビで、いくわよ~‥そーれっ!

カフェで洒落っ気づいている間に鈍ったメインガイドとしての現場感を取り戻すには、とにかく現場現場現場。

初日にして既にtrip感を一時味わえてしまった。
お客さん。言葉の選び方・話し方・リズム、目線、間合い、動作。全部がハマったときの恍惚感はどうにも説明し難い。トシのサンクチュアリみたいな。集中力が高まりすぎると、不要な情報が一切入らなくなる。身体は何かにとりつかれたように勝手に動き、喋る。
自分だけの夢の中に、人を招き入れるような。

素面でこんなことをやっているぼくは、きちがいかもしれない。
かもしれない、ではないね。わはは!



複数艇仕様のガイディング感覚をこの数日の間に思い出し、来たるべき夏の陣に‥備えーる。千歳にそんな施設がありますね。
見せない思惑でどう魅せられるか考える。

カヌーツアーが終われば、今度は戦場と化しているカフェで孤軍奮闘していたふったんの援護射撃。
ハットとサングラスのまま、だいごろーはカップを洗い、拭き、ぼくはコーヒーを淹れ、チーズケーキを焼く。総力戦とはこういうことなんだろうなあ。電話という意外と非常に手強い刺客も抜け目なく現れ、地道なメール返信は冬まで続く。何ともありがたい忙しさである。
やることは多岐にわたる。しかし、お金を稼ぐというのは実に愉しい。快感、である。

どちらかだけなら楽で物足りないであろうけれど、
どちらも同時進行させようとすると、結構な負荷がかかる。時間の捻出に苦心する。
みんな、それぞれに得意技や好きなこと、できること・できるようになりたいことを伸ばし、高めあっていければそれより何より素晴らしいことはない。

ひとつずつ、ひとりずつ、一日ずつ。積み重ねるうちに四月が終わった。