2015年6月30日火曜日

南が北だった


おねーさんが、楽しげに西表での初めてのカヤック話をしてくれなかったら、

今頃、ぼくはどうしていたろうか。

(知り合いより写真拝借。石垣島。ここでいつかのぼくはcrazy guysと夕陽を眺めた。忘れかけていた16歳のビジョンクエストを久々に空気感まで思い出せた。)

trip
おねーさんは、水の上の世界に恋をしていた。

カヤックは人に夢を見せられる乗り物なんだと思った。

trip
ぼくも人をこんな顔にさせたい。気持ちよくさせたい。

人を、誰かの心をこれほど揺さぶれたならどんなにか愉しいだろう。


波照間の食堂。夢見心地の帰り道。見上げた空は、ピンク色。


いつしか、ダブルパドルはシングルに。海は湖、川に。カヤックはカヌーに。南のはずが北に。
それでも、雪が降れば、空はやっぱりピンク色。

南が北だった。

夢か日常になった。

イメージに導かれるだけ。

南が北になることだってある。





2015年6月29日月曜日

同乗やday


満員御礼。

(新緑の頃にやってきた友人撮影。本日、カメラにメモリーカードが入っておらず撮影不可)

ほーりーおじさんの頼もしき後ろ姿を見つめながら。

午前。素敵な親子と同乗。
意外と、いつもの湖レギュラールートは初めてだとか。
ちびすけの目に映る湖上の世界は一体どんなものなのだろう。断片でも、この色が記憶に留まれば嬉しい。

昼、なおきさん、道東より帰還。
「おっ」と、略しようがない短い挨拶。

午後、札幌レディーと同乗。
灯台下暗し。灯台、札幌。下、支笏湖、カヌー。
この美しさを知らなかったなんて。
賑やかな仲良し家族がツアーの色を決めてくれた。

かのあ久々集合。顔を見る。
なおきさん、なおさん、ほーりー。
みんな疲れている。ぼくの顔も多分酷い。有り難いこっちゃ。倒れないようにせねば。


2015年6月28日日曜日

カヌー塾と小娘

遅刻あり、振り替えあり、どたばたの土日。午後からは雨。


ぼくはというと、カヌー塾をしれーっと、何でもないように行っていた。



ソトからSotocafeを見るなんて、妙な気分である。
雨が降っても怖気づかないお客さま方は今年も健在。素晴らしい。



色無き世界で、唯一の色はカヌー。

新曲が丸駒温泉創業100周年記念ソングだった千歳地産地消アイドル「小娘」(しゃおにゃん)。
氷濤まつりでもおなじみ。
歌唱力が少しずつ、しかし確実にレベルアップしているではないか!
初々しくかわいかった研修生に期待。


2015年6月27日土曜日

カヌー塾と、雨の笑い声

支笏湖、湖水まつり。


一日を、ひとつずつ、ひとつずつ、乗り越えていく、毎日がピークな日々。


元気なときにヒトを思えるのは当たり前っちゃ当たり前。これはできる。お金になろうがならなかろうが追求し続けてきた。当たり前の域はとうに超えた気でいる。

次のステージ?ハードル高すぎ。
消耗しきっているときに、どれだけ思えるか。

真価を問われているのだろうか。
試されて露呈する愚かな人間力。見たくないものばかり見せつけられるのは、なかなかにしんどいが、それが現実、今のぼくの実際。


忌み嫌ってきた「忙」が怒涛の勢いで打ち寄せる。
降り注ぐ一時間100ミリ超の「忙」。支笏は濁った。ぼくはどうだ。再生能力が支笏にはあった。透明度は元通り。ぼくはどうだ。美しく在るか?まっすぐであるか?心はどこだ?




川の中では、カヌー塾‥のようなSotocafe。

ソロでSotocafe参加の先駆けといえば、先日もやってきた恋多きスイープ美人。

‥ですが!‥(三択問題に突入しそうな雰囲気を醸し出すだけ)

その後もちらほらとソロ漕ぎSotocafe参加者が出現してきております。

漕げるけれど、また参加してしまう、そんな空間を。
水の上にお座敷を広げて。お花見をするように。

「ちょっとお茶しない?」の代わりに、「ちょっとカヌー漕ごうよ。」
そういう誘い文句があってもいい。




静かだね。本当に土曜日?

南の島では一夜の夢・サガリバナが咲いているにちがいない。




頼もしさを感じる後姿は、静かな湖面に何思う。



午後からは雨。


湖面は変わらず穏やか。
薄曇りの雨の中でしか見つけられないとっておきの色を探しに行ってきました。

なんだか、今春は幼子の笑顔にきゅんとさせられることが多い。
小さくても、既に独特の個性がにじみ出ている、そんな子の笑顔に、やけにどぎまぎする。
怪しい性癖とかでは決してなく、小さきものを愛でたい純なる気持ちというか。


北国にはいないはずのサルが出たり、パドルが消えたり出てきたり、浮いているカヌーがもっと浮いたり、


やっぱり、
思い出はいつの日も、雨。



2015年6月26日金曜日

腹が減っては軍はできぬ


そういえば、今年初の団体日。

洞爺の福島氏、札幌湖のカヌーライフネイティブP氏を召喚。

あの年はこの人と。その年はあの人。今よりもっと未熟で生意気だったぼくの相手をしてくれた皆さまには頭が上がらない。
まるで同窓会みたいだなあと思いながら、ぼくが指揮を取る妙な話。

予約が決まってから繰り返しイメージしてきた準備の流れやスムーズな移動方法等を共有しながら実践していく。
脳内イメージは大概甘い。現実はハプニングだらけだ。でも、イメージしてこなかったら対応もできない。
全体を把握しつつ、陸上も水上も引っ張るのはなかなか大変なのだなあ。

こういうとき、なおきさんはよく飯を食べなかった。気が立って落ち着いて食べる気にならないと言って。
思い詰めすぎだ。腹が減っては軍はできぬ、と隣で飯を詰めこんでいた能天気なぼく。

無事に任務遂行。肩の荷が下りるとはよくいったものだ。

ただいま。
…ん?弁当箱が重たい。

言葉だけではない、背負う意味。

2015年6月24日水曜日

四万十の救世主


いつか、旅の終わりを示してくれた四万十の救世主は、塞ぎこむ愚か者に腱鞘炎の治し方を教えてくれた。
あのときの感謝を伝え忘れた。

凄腕カヌーガイドは石巻で会ったことを覚えていないと思ったとぼくに言った。忘れるはずがない。
目が疲れているとの鋭い指摘に力なく笑う。
今夜、東へ向かうようだ。

ほんのつかの間。
生でこの人たちの漕ぎを見れる人がぼくには羨ましくてならない。

ギリギリのところで踏ん張る。
ぼくは動けない。いつも留守番だ。
誰かに強く必要とされることでしか生きる意味を見出だせなかった頃はそれで良かった。

日々のツアーはすべて今、ぼくが負っている。
勿論ほーりーおじさんがいなければ既に倒れている。

長く暗いトンネルの中にいる愚か者を見ていられないのか、なおさんがカヌーネックレスをくれた。

ツアー前、ぼくは見よう見まねでカヌーピアスをひとつつくった。
好きな人にあげよう。

2015年6月22日月曜日

夏至と布まみれのおばあちゃん

東京。「夏至」は、他人事。



北国。「夏至」は、自分事。

夏至一日前の夕刻、めいっぱい、太陽を浴びた。

この国の人たちは、季節の移ろいに敏感で、その流れに寄り添いながら暮らしているように思う。


2015年6月21日日曜日

半そday

どうして毎日こうしてぼくは恥を塗り重ねるのだろう。

過去の文章ほど見せたくない、見られないものもない。

なんというか、あほすぎる、安易すぎる、言葉遊びや音ばかりで、全くもってくだらなすぎる。
しかし、生き生きとしてはいるという。

天真爛漫チャリダーズとshake hands】(2012てやんday)

とにかく、珍しく同世代に完敗した日。手ごたえのある同世代はなかなかいないからよく覚えている。太陽みたいにまっすぐなエネルギーが、ヒトの行かぬ道ばかり歩いているぼくにはとにかく眩しかった。いい意味の悔しさを残したツアー。

そんな、いつかの青年がなんだか大人になって、ヒトは変われど相変わらず天真爛漫な仲間たちを引き連れて帰ってきたのです。


変わらずにここで迎えるぼくも、ここも、変わらないようでいて、あの頃のままでは決してないわけで。


生きるとは、移ろうことなのかな、と今思ったりして。


他のお客さんもいるし、引き気味で。


しかし、やっぱり、今日も太陽は太陽でした。

ひねくれ坊主は、素直な人にはかないまへん。





結局、「きれい!」

これだけ!



午後は、土日らしくハプニングありで、別ツアー化。


そのおかげでか、自由すぎる感性をお持ちのお客さんとマンツーマンで仲良くなれました。
初めて同士だから、変な贔屓目線はなく、今の自分の姿を最も冷静に評価できるのがお客さんだと思うから、もらった言葉は素直に受け取るのです。




2015年6月20日土曜日

from river to lake &‥

今年から始まった千歳川ツアー。
湖を漕いでから川へいく方が多い中、初めてのカヌーにぼくの愛すべき千歳川を選んでくれた、賑やかな四人組。

約束通りに今度は湖上で再会という、初めてのパターン。

川での、かのあブログはこちら→春が咲いてきた


この日が楽しみで楽しみでしょうがなかったという、子どものような大人たち。

あれこれツッコまれてしどろもどろになりながら、不覚にも、「ああ、ぼくもこの人たちと同じ年になったとき、こんな風に思いっきり笑えるようでありたいなあ」と心密かに憧れてしまいました。

楽しんでいる人が最強。楽しもうとする姿勢が何より大事。

忘れていた。楽し「そう」な人が、ぼくは好きだったじゃないか。


なくても誰も困らない浮足立った遊びは、乗った人それぞれの、それまでの生き方や一緒の人との空気感まで、簡単に映し(てしまい)ます。

湖も再会が嬉しかったのか、快晴、凪状態で歓待。

あの水は、この水。


夏を前に、2015最高と思われるツアーが出てしまいました。


ぼくのイメージする「漕がない」ツアーが確かに、湖上に「在」りました。

まあ、コンディション次第ではあるのですが、コンディションだけでもないわけで。

勿論、お客さんありきですし。


そういった、水・人・風・太陽etc、全部がハマるツアーは、毎日漕いでいれば量産できるものでもないのです。

余韻に浸る間もなく、千歳市内へ移動。


だいぶ暑かったので、水を触りながら涼をとりとり進みましたとさ。



2015年6月18日木曜日

堀田貴之と帽子のかぶり方


早起きをしてしまったので、肉味噌を仕込んだりしてもまだ時間が余ったので、とりあえず、支笏へ。
今日もやっぱり水がきれいすぎて失神寸前。この水を見て漕ぐなと言う方が無理。というわけで、開店前にいそいそと朝漕ぎ。
湖上で一人コーヒー&セブンのアンドーナツ。至福のひととき、である。

ツアーとは別の、たったひとりの時間がぼくには必要だ。


会ったことはないけれどなんとなーく、堀田さんみたいな脱力系のお客さま。



久しぶりに楽しまさせてもらいました。

いや、楽しませるのが仕事なのですが、それにはまず自分が率先して楽しめないと。


「深さ」の感覚がぶっ壊れていく瞬間。






この水を見る前と後、暮らしの彩りはどう変化するのか、ぼくらには知る由もないけれど、
「きれいだね」、それだけでいい。

2015年6月17日水曜日

冴えないツアーと梅酒仕込

休みの人、遠足の人、体調不良の人‥
世の中いろんな人がいる。

というわけで、今日は一日ひとりでツアーを回し、合間の店番。


気持ち良いツアーをなかなかさせてもらえない2015。
今までが感じすぎだったのか。美しさにも気持ち良さにも人は馴れてしまうのか?

‥気持ち良くさせてくれーい。

かつての己の凄まじすぎた集中力に恐れ入るばかり。
トシの「サンクチュアリ」(漫画「シュート!」より)みたいなものだったのだな。

漕ぎながら考えていたのは、一緒に漕いだ人の顔とその日毎の様々な記憶。
季節、メンツ、天気、笑顔、その人の心と自分の心持ち。

友人や家族など、気付けばそれなりの人がぼくにわざわざ、ついでか目当てかはさておき会いに来てくれて。その意味も分かっている風で本当は何にも分かっていなかったのだなと気付き始めた。

「気にしてるよ」とか「会いたいよ」とか、そんな言葉、いらない。
口先より行動で示したい。示されたい。

みんな、ただ、何にも言わず、昨日も会っていたような何でもない温度で会いに来てくれた。
再会のセレモニーなんていらないよ。なあ、で、どこいく?

そんな、いろんな人との思い出が漕ぐ場所ごとに沁み込んでいて、それがぼくには嬉しくもあり、同時に窮屈であったりもする。
思いが濃すぎて窒息してしまいそう。

「幻覚症状」とか、死ぬ前の「走馬灯」みたいな。

似たようなコンディションに遭遇すると、どうしてもそういった、かけがえのない一瞬に連れ戻されて、必要ないのに比較をしてしまう。

初めて会う人とつくり出せる空気なはずがないのに、そこを意識し、目指してしまうのはぼくの単なるエゴ。

だから、今年は梅ジュースだけではなく、梅酒も仕込んだ。


だから、の意味なんてないのだけれど、未来の自分へのにんじん。

初めて仕込んだこいつで一杯やるまでは、どうにか生きてやろう、いや、生かしてくれと願うわけです。

2015年6月16日火曜日

一足お先に湖水開き


午前中は珍しく霧の中。
途中から一気に霧が上がり太陽がお出ましという最高のコンディションだったそうで、お客さんより感動しているおじさんがひとり。
なおきさんはあっちにこっちに忙しいし、ぼくはぼくで冴えないし、今年の切れ具合はかのあ随一か?!



午後からはちょいとリスクマネージメントトレーニング&操船練習。
三人で漕ぐのは、なんだかとっても久しぶりな気がしました。

あれこれ試したかったことを一通りやってみる。

にしても、美しい。
ここが、ツアースタート場所だなんて、ね。
水草が出現するとまた色が変わるので、浮遊感最強期間を味わいたいなら今すぐご予約を。


カヌーがあれば、支笏でなら、こんな風に空だって飛べるのです。


‥どっぼーん!

ぼく「Help meー!」



ほーりーおじさん『うーん、こいつ、うるさいから、大人しくなるまでほっとくかな。』


‥というのは冗談で、まああれこれ試しがてら。


沈しても笑える季節になってきております。


2015年6月15日月曜日

はじまりもおわりも浜田山


トラブルメーカーが今日、帰った。
久しぶりに、くだらない時間を共に過ごした。


くだらない、は、誉め言葉である。

ぼくら個人個人は何にも変わらないけれど、周囲の環境はどんどん変わっていく。

背負うものを着実に増やしていく友と、背負いたいだけのオレとで、一緒に一幻のえびらーめんを食べた。

もう二度と食べないと、二人で思った。うん、オレの荷物は最初から重たい。

はまも、かずやも、いつも、どうしてこれ以上ないタイミングでそばにいてくれるのだろう。

有り難すぎて恐れ多いので、オレも有り難がられるようないっちょまえになりたいと思う。
どーか、どーぞ、たった一人の笑顔を守れますよーに。









2015年6月14日日曜日

息を呑む鮮やかさ


水の色が凄まじい千歳川源流部、今年も最強期間突入です。

ここの「美しさ」は、きっと、万国共通。


午前中は、From Singapore。


捉え方次第で景色は一変する。

真実は、どこにあるのだろう。

じたい事、それをぼくは信実=真実とすることに今日、決めた。

上から見下ろすと、恐ろしいほどの美しさ。


午後は、体感気温今年初の30℃超え。(実際は24℃くらいですかね)

少しでも暑いとすぐ「30℃」とホラ吹くガイド。
6月の日差しは容赦なくぼくらの下に降り注ぐ。
照り返しはきついし、風のない日の湖上は暑い。
カヌーから片足を投げ出して涼みながら一行は進む。



支笏湖三回目のリピーターさんに連れられてやってきた少女に「あのおにーさん、ニヤニヤしてるー。なんでなんで?」と漕いでいる最中、唐突にツッコまれた。

Hey girl。何言ってんだい。こんなに天気がよくて、湖も静かなのだから、気持ち良くならない方が難しいでしょうが。

きれいなものを誰よりもきれいだと感じられていたいつかの心が少しずつ、手元に返ってきているな、と微かだけれど、確かな手ごたえ。
そういえば、水の上でも、どこででも、しばらく笑っていなかったなあ。
少女の指摘はあまりに的確で、まるですべてを見透かされているようで笑ってしまった。

あほはいつまでもあほだ。真面目に難しい顔をしていたって長くは持たないし、第一つまらない。

感じる心を失ってまで、続ける意味等ないのだから。


「この色、きれい。」
ぽつり、一緒に乗っていたお客さんがある場所で突然につぶやいたシンプルな言葉に静かに肯く。

弱っても、きれいであろうと踏ん張る湖がひとつ。

2015年6月13日土曜日

ひとりぼっちのベンベ沼


午前ツアー、雨でキャンセル。


今がチャンス。
秋と言えばのベンベ沼。


そういえば、
いつもここに来るときは、隣に誰かがいたっけか。




ゆらゆらと揺れるは 赤いカヌー 緑に溶けこむこともできず ぽつり



いつかのぼくがそこにいた。




こそこそひっそり内緒話が似合うベンベ沼はガイド艇含め、二艇以上では行けません。行きません。行きたい方はご一報。

ここはとってもいいところ。


2015年6月12日金曜日

食品衛生責任者講習とChai


10-17時、食品衛生責任者(よく飲食店の壁に貼ってあるあれ)講習。どうにかクリア。



人前でしゃべる技術というのは、どこの世界にいても備えていれば役立つわけで。

眠りの世界に誘うしゃべりの技術に長けた講師陣の方々だったのでいやはや参った。周囲を見渡すと参ったのはぼくだけではない様子であったので不可抗力ということで。

思いの外学びが少なくて驚いたけれど、資格というのはいつでも実務とは縁遠い場所にある。

いつだって、そうだ。「事件は現場で起きている」のだ。


精神安定剤でもあるきゃろっとのコーヒーをなかなか買いに行けないので、代わりに雑誌『スロウ』を見ながらスパイスを駆使してチャイスパイスミックスをブレンドした。

そういえば、新宿でたまにβがつくってたなあ。うまいチャイより大衆受けする笑いを生み出さねばならんはずなのだが。


6グラムくらい
・ジンジャー
・シナモン
・カルダモン

5グラムくらい
・ブラックペッパー

2グラムくらい
・クローヴ


‥しかし、吾輩がほっと一息つけるだけの牛乳が冷蔵庫にはなかった。

人生とは、苦難の連続である。

2015年6月11日木曜日

東千歳バーベキュー再訪と、夕張の厚い雲

さて、どこ行く?
うーん、どうすっかなあ。街に出てアンティークものを探したい気もするのだけれど疲れるからなあ。

‥あ!

というわけで、千歳の有名人、頑固爺さんに昔連れて行ってもらったワイルド極まりない【東千歳バーベキュー】へ。



鶏肉ひとり分900円。
塩コショウの大胆なふりかたは相変わらず健在。
平日だというのに続々とおひとり様からグループ団体まで忙しそう。
今、建物の隣は沼なのだけれど昔はスケート場だったとかで。農家さんだから、野菜炒め(200円)がうまいのだとか。
東京にはない店。

汗はかくわ、手はべとつくわ、肉はかぶりつかねばだし、初めてのデートに誘うには女の子側の気苦労が多くハードルが高いかな、と一般論。
が、通人にもなると、逆に初めてのときにこそ試すのもあり、となる。
肉の喰らい方であれこれ分かる、ぞくぞくするねえ。

ま、始終くだらない話オンパレード。

ま、人間は愚かな生き物であるわけだし、それでいいのだ。

そこからさらに移動して、栄華盛衰、諸行無常の夕張開拓。


いつか漕ぎに来たときはなかった今年完成したばかりの夕張シューパロダムからの展望。秋は美しいだろう。

観光施設はどこもかしこもやっていない。情報不足で不発だらけ。首をかしげる。
重たい歴史が、頭上の雲をも厚くする。ぼくの頭も痛くなる。


上がれば上がるほど、落差も激しい。
ちょうど良いところでやめることは、何にでも慣れる貪欲な生物にはとっても難しい。

トンネルをくぐると、雲は吹き飛び夏の空が視界いっぱいに拡がって眩しい太陽に目を細める。

さっきまでのどんよりした厚い雲は幻か?

時間軸を超えるのは、何も水の上だけではないのだな。

2015年6月9日火曜日

俺の中の小さな山男~紋別岳


たまには湖を見下ろしてやりたくもなる。

ツアー準備をいつものようにして、ほーりーおじさんとお客さんをお見送りしてから、去年は行かなかったドコモ岳こと紋別岳へ10kgマンサポート隊として行ってきた。


途中、ほーりーとお客さんのカヌーが見えたから、ごめんよとありがとうを送った。

へぇ、そうか、観光船は分かるけれど、カヌーもスワンも見えるのか。
でも、ちっぽけだ。本当にちっぽけだ。
そのちっぽけなカヌーを漕ぐたった一人の人間の悩みなんて、とるに足らないくだらなさ。
ちっぽけな世界のくだらないルールにどうやらぼくは囚われすぎていたようだ。

そんなことは、どうでもよい、なんでもよいのだ。

一点にいるだけではやはり世界が狭まるのだな。

気持ちよくないことはやめよう。自分がつまらなくなる。

息詰まったら空に近づけばいい。


サポート隊、この時期に公募していて良かったなあ。ありがとう。


担ぐ人も担がれる人もこまめな水分補給が大事で、ぼくにとっては今まで登った中で一番の紋別岳行でした。


そういえばいつも夏前しか登っていない。今年は秋にも行ってみよう。

‥ということで、ぼくと秋の紋別を歩きませんか。
そうだなあ、山頂でおいしいコーヒーをふるまうくらいはするかな。


で、下山したらやっぱり、ここへ向かうわけで。
一日大活躍させてしまったほーりーおじさんに感謝。