2016年2月29日月曜日

パッタイパスポート


パッタイを食べれば、あのおにーちゃんの屋台にひとっ飛び。


あいつとさまよい歩いたのは、何年前だろう。

味覚は旅だ。

あの頃のぼくらはいない。立ち止まれないのだ、いきるのだ。

2016年2月28日日曜日

「食の職」新宿ベルク 迫川尚子著


・料理はあらゆる「表現」のなかでいちばん複製がむずかしく、しかもあとに残らない、その場限りのもの



・わたしたちはひとりひとり世界がちがって見える。それは不思議なことだ。にもかかわらず、わたしたちはおたがいに話をし、理解し合う。それはもっと不思議なことだ、と。

by 迫川副店長。

新宿ベルク本第二弾。口語訳風で、直接目の前で語られているよう。

「ある程度の勢いとゆらぎがないと。」等等、副店長の言葉使いのセンスたるや!
固定化しつつあった言葉使い。もっと遊ばないと勿体ない。
書くことに負けじと食べること、意識していこ。
まだまだ、料理については書けないから、つまり、書けるようになるわけだ。できないことは、やったことがないだけのこと。やりなさいということだろう。できないうちが華、四苦八苦するのが面白い。最初はカヌーすら担げず、お客さんについていくのがやっとだった。
しかし、今や通常ツアーでガムシャラになることは稀。予想を超える事態はそう起きなくなった。起きる前に防げるようになったともいうが、振り回され足りなくて、違うものに振り回されることで誤魔化しつつ、はて一体どうしたものかというときに、新たなフィールド、店を任せてもらいまして。

・それにしても人間って、勝手で矛盾した生き物です。
自分のイメージに反したことが起これば戸惑い、パニクります。一方で、イメージ通りにことが進むと退屈で死にそうになる。食に対してもそうです。


味な世界を信頼すべき舌で遊ぶ迫川副店長の世界に近づいてみたいもんだ。

料理って、超文化的でありながら最もクリエイティブな世界なんだね。飽きないはずだ。商い商い。
大量生産、効率重視。どの世界もあたたかみがなくなり、それが今や当たり前。安心して食べられる店は絶滅危惧種。

なんとなく、一冬やりがてら、レシピとか数字ってアテにならないやんけと一人でツッコんでいたのだけれど、その感覚はやっぱり信じていいみたいで。
料理は実際的なだけでなくオノマトペな抽象世界も絡んでいる。
だから面白いのだな、と。
一番それを教えてくれているのが、コーヒー。

すっかりベルク熱にやられている。
絶品ハムやらベーコンやらパンやらが脳内にこびりついて離れず、昨日は自家製ベーコンと大魔人手製ジャガイモとやさしいタマネギをロッジのスキレットでジャーマンポテトに変身させた。

行ったことないのに。表紙の店構え写真には見覚えがあってね。
都内は自転車でばかり移動していたから駅ナカには疎いおかげで、今まで立ち寄らなかったお店。
行ったことのないお店、行くまで死んでたまるかと思えるお店があるって幸せ。味を想像するだけで楽しくなってしまう。

出会うきっかけが本だった、生まれた街にある店だったというのも、たまたまだとは思えないのでした。

いつもありがとう、言葉。カヌーに導いてくれたのも言葉、はじまりはいつも一冊の本から。


2016年2月27日土曜日

ハイロニュース


生命の危機。原発。
放射能は、最も信頼すべき己の五感でも計測不能。超厄介。猪八戒。

貴重な時間を使って活動を続けてくれている方々に感謝。
いつも最新情報、ありがとうございます。


気になる方は「泊原発の廃炉を目指す会」へお問い合わせくださいね。


これだけはぼく断言しますよ。
命より大事なものはありません。まずは、命。お金じゃないんだよ。
狂気の世界。あほか、世界。金じゃないんだよ。何をいつまで見誤る。オレの暮らしを見ろ、みんな逞しく笑っている。

2016年2月26日金曜日

『新宿駅最後の小さなお店ベルク』2井野朋也著


詩は言葉です。言葉を使って人との関係や自分との関係、世界との関係を問い直す。言葉はただの道具ではありません。それ自体が生き物のようなところがあります。言葉にすればするほど、ウソになる、という経験は誰にでもあるでしょう。言葉に裏切られたり、振り回されたりして、言葉を使っているのか使われているのかわからなくなることがある。言葉と格闘するしかない。その壮絶な格闘現場が、詩なんですね、きっと。

by 井野朋也店長。


ずきゅんわーどだらけで鉛筆の線だらけの一冊となりました。

陸の上での、屋根があるところでの接客のあり方、こだわり方、姿勢、ビジネスではなくライフワークということ、生き方、パートナーとの対等な関係、長いものに巻かれない、心を売らずに暮らす心意気…

ただカヌーを漕ぎ続けてきただけのド素人カフェ店長にとって、同郷の先人の言葉はすべてが肥やし。
どうせやるなら本気でないと。もっと楽しく。もっとおいしく。
珍しく、今すぐ新宿に飛びたい気持ちムンムンです。

今度は副店長本に手を出します。
いい時代ですね、著者とすかさずつながれるなんて。
言葉はぼくら人間よりずっと身軽で羨ましい。

2016年2月24日水曜日

『新宿駅最後の小さなお店 ベルク』井野朋也


父が詩人だとか、店をやりだしたのは28歳とか、新宿に生まれ、育ったとか、対等な関係を築きたいとか、思考とか考え方、あれこれにシンパシーを感じてしまった。

2016しょっぱなから、出会うべくしてな一冊だなあ。いやはや。ありがたい。


昔、とある習い事に熱中していた。

思えば、日本らしからぬ学ばせ方だった。
遊びの中に学びが散りばめられ、がきんちょらは飽きるはずもなく、季節ごとに様々なイベントを催してもくれた。
超文系なぼくはこの習い事がなければ、今よりさらにアンバランスな人間になっていただろう。
今や数字は何より信頼できる友だち、である。わはは。
大人になると友だちが減ると先輩方はよく言っていたが、確かにそうだな。どうでもいい友だちはいらないし、既にどうでもよくないとっておきの友だちはいるから足りているし。

話がそれる。習い事のお話。
クリスマスにはみんなでプレゼントを持ちより、メインイベントはプレゼント交換会。
誰のが来るかな。
毎年、何よりも誰よりも注目を浴びていたのは、パン。

ある年はガメラ。ある年はキングギドラ。
とーちゃんがクリエイティブなパン屋、な息子が学び仲間にいたのだ。

誰もが、その怪獣パンを羨望の眼差しで見つめていた。しかし、憧れは勿論、嫉妬もした。注目を集めたいとは誰しも願っている。しかし、自分でやってないじゃないか、反則だ、と心のうちで毒づいたのも確か。ただただ、羨ましかった。ただただ、一度でいいから持ち帰りたかった。

ベルクという新宿の個人店の店長が書いた一冊。読んでいくと、パン職人は高橋康宏氏。

…たかはし?
さらに文章は続けて
「同じ新宿区内ですが、いいところにあるのです。何とも風情のある商店街。近くに神社があって。」

間違いない!
ガメラパンの【峰屋】やないかーい!

学び仲間であった息子は、「自分でやってないじゃないか」の声を感じ取っていたのか、やはり、父の背中を追い、パン職人になったと、風の噂で聞いた。

結局、全部、新宿、か。たどり着く先は同じ、か。
新宿に生まれ、育った者はその街の手の内からなかなか出られない。結局、外に出るほどに、あの街の多様さ、深さ、奥行きに、自分のちっぽけさを突きつけられる。「生まれ」からは逃れられない。
手の内で弄ばれている。しかし、ぼくはあがき続ける。ネバーギブアップ。
高校生になると、庭が広がる。しかし、他の街で見つけた宝物は大概、新宿にもあって、よく落ち込んだ。逆輸入的に新宿の大きさを知っていった。

しかし、この広い空はどうだ。臭くない空気。歩く人はぼくくらいだからよける技術もいらない。美しい湖も水も氷もないだろう。えっへん。
それらに誰よりも長く深く感動できることと新宿とは、ぼくの中では表裏一体。
当たり前をどっちにしたいかは、自由だ。

幸か不幸か、ぼくは日本一、いや、世界的にも面白すぎる街に生まれた。そこは、あほみたいに人間臭く、人と人との距離感が必要なところには遠く、いらないところでは近すぎる。

ここは、あらゆる距離感がぼくにはちょうどいい。それが「住み心地」なのだろう。

新宿、我が永遠なるライバル。
千歳。浮気者にいつでも優しい。

書評失格、かな。いやはや、こんな書評こそぼくなら読みたいね。


2016年2月23日火曜日

激闘の日々を支えた裏メニュー



ホットカルピスにクエン酸。疲労回復効果を狙った今冬のイチオシ裏メニュー。

そんなことはどうでもいいのだ。

思う人が、元気であるか、笑っているか。それだけ。
今はただ、待つだけ、祈るだけ。
なんでやねん、が、ぼくの暮らしには多い。
心からの、なんでやねん、は、なんだか、ちと、切ない。ちと、どころでない。あほか。でも、多分、大丈夫。笑い合うイメージは鮮明。




2016年2月22日月曜日

日が伸びてきた


カフェ男子ふたり。
お洒落な緑やなあ。


呑気に食っちゃべる昼下がり。久しぶりの平和。心、凪ぐ。
photo by ほーりー。

相変わらずよく喋る…お互い様、か。

チーズケーキを頼んだら、シャーベットまでついてきた。
人類の幸せは、日常の何でもないヒトコマに潜んでいる。

北国のカフェは大きな窓が多く、冬も夏も景色の素晴らしいところが沢山ある。
そういえば、支笏湖を眺めながらコーヒーを飲めるカフェは【かのあ】だけらしい。

【ミオン農苑】に集う野鳥たちは皆、ウソみたいに肥えていた。ウソもいた。ウソじゃないよ。

いつも凪では、凪に意味も価値も感謝もない。
荒れ狂う日があるおかげ、べた凪があるおかげ。
どんな『今日』も素晴らしいと、365日思いたい。

まつりのおわり、なつのはじまり


何のために生きるの?

何のために働くの?

答えは多分、同じ。


たまには体を汚すも良し。

ぼくらは楽しむために生まれた。苦しむためじゃない。仕事は楽しいもの。仕事は楽しむもの。楽しんでいいもの。それが生きること。

苦しむふりをするの、やめよう。どんな仕事にも楽しい瞬間がある。

いつかの夢も、いつか慣れる。夢がいつか、日常になる。
愚痴るだけに成り下がったここ数年。そんな自分をぼくはやめたかった。

それによって、
離れたもの、生まれたもの、見直したもの、
失う前に気付くことができた。大事なこと。



好きなことで暮らしをつくる意味。
好きなことで自分以外の暮らしも生み出す意義。


恵まれ、与えられてきたぼくが、自分さえよければとあぐらをかくわけにはいかない。

「happiness only real when shared」
(幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ。)

素晴らしい時間。

22時。いつもの仲間と完全消灯を見届け、
2016氷濤まつり、無事、閉幕。

思い浮かぶ顔に、ただただ、ありがとう、しかありません。

まつりは終わるけれどお店ごっこは続きます。
冬は駐車場代かからないからね。





2016年2月20日土曜日

まつりのおわり


期間限定、まつり。

始まったら終わる、まつり。

三週間、長いんだかなんなんだか、まつり。

何のために、まつり。

雇用の創出、まつり。

人気のなくなる冬の観光客誘致。


どうせ終わるのに。

いくら頑張ったって、冬だけ。仕事。
ボランティア?あほか!無理。
冬が終われば、解散。まつりのためだけに生きる人はいない。
蜘蛛の子を散らす。
まるで、夢。
あの日々は一体?あの村は一体?あの星は?

誰がつくっているのか知る人は皆無。

だのに、必死に準備して、駆け抜ける。

出来が良くて喜んで、そのまま調子よく行けるかと思いきや雨が降る。
喜んだり嘆いたり、これまさに人生ではあらまし。

何のためとか誰のためとか、そんな次元の遥か上空。

何がいいのかわからない。
ただただ、燃える命の音がする。

達成感。

今日を生きたぞ、当たり前ではない手ごたえを取り戻す。
曲がり曲がったシステムに奪われた生きている実感をこの手に掴む、呼び覚ます。

まつりが終わるが先か、オレが倒れるが先か。
君が手を差しのべるが先か。

あと、一日!!!!!!!!!












2016年2月19日金曜日

Which do u like better?


あと、二日。


家が二つな今冬。あっちにもこっちにも歯ブラシ。

店では、チーズケーキ利き。
どっちが好み?
不動のレシピ完成もそう遠くないかな。

何もないところから生み出すことより、生み出されたものをより高めていく方がぼくには面白いし向いている。
何もないところからのメニュー考案は辛くてびびった。

得意不得意適材適所興味関心役割分担。

なおきさんとなおさんは生み出す人、だとぼくは思う。


会場には疲れた氷像、あと二日、がんばってくれー。

そんな氷像を眺めつつ、左手にはやっぱ、おしるこだよねー!

2016年2月18日木曜日

相次ぐ告白


先日、告白された。


「好きです。大好きです。」


…お、オレのこと?


と、思いきや、…スコーン!


スカーン!

直訳すると、
おねーさんにスコーン気に入ってもらえました、ということです。


ほめられたくて、認められたくて仕方がない年頃らしい。
つくったものを誉められるのは、なんだか馬鹿みたいに嬉しい。
つくったものがイマイチそうだと、なんだか馬鹿みたいに悲しい。


あと、三日。
まつりが終わるが先かオレがぶっ倒れるが先か、勝負は既に見えたようなもんだぜ。わっはっはー!

ほか弁の唐揚げ食べたから無敵。


どうして、が友だちの間には蔓延している。
時代のせいとは言わないが、それもやっぱりあるとは思うんだ。
足りてないんだわ、愛。
何ができたか、何をしなかったか、まわりが思い煩うことを当人は知らない。あほか。ばかやろ、プロ野球選手になるんじゃなかったのか、あほ。一緒に練習したグラウンド。馬鹿みたいにオレの暮らしは順風満帆刺激的。どうして、が多すぎる。解決の糸口を探してる。
誰もが足を踏み外さないと、どうして言える。ひとつかけ違えただけ。もしかしたら、誰にでもかけ違える可能性は潜んでいて、たまたまそれが今回は自分ではなかっただけ。
轢かれたシカを見たら、「明日は我が身」と思う。「かわいそう」と言う輩は、生命力の欠片も持たぬ街の人間か、ぶりっこだ。得点稼いでるうちにホワイトアウト。
ちょっと間違えた道の友だちがいても、「明日は我が身」。
全くわからないわけでもないから。なんていうか、どこにぶつけるべきなんだろうね。








2016年2月17日水曜日

コーヒー、抜き打ちテスト


気を抜いて髪型を決めない日に限って、朝から夜から馴染みの方があるのはなんじゃらほい。


アンドーナツに頼り出したら、フィナーレは近い。毎日ケーキを眺めて焼いていると、そそられなくなる。
しかし、やはり、あんこは特別枠であるらしい。

開店前、朝から夜の音楽、BEGINをかけながら準備してみた。

まずいかなと思ったら、やっぱりか。涙腺がぶっ壊れてる。疲れるから泣きたくない。

「あふれる涙」

オレの暮らし自体は絶好調。だから、これはオレの涙じゃない。
いろんなとこにいる、今すぐ隣にいけない友人たちの、泣けない分の涙だと思う。


毎日、向き合っている、たったひとつのコーヒー。訳がわからなすぎて考えたくない日もあって、休みの日にコーヒー淹れないで済むことに気が付いてほっとして、何でほっとしてんだよと毒づいたときもあって。

好みはそれぞれであり、
どれだけ追求していても、昨日と今日の違いを知るのはぼくだけ。
やばい、これだ!今!飲んでみてほしいときに、誰もいない。
ちょっと虚しい。
でも、手を抜いたらいけない。
びこーず、ぼくはコーヒーが好きだから。
好きなことは妥協したらいけない。妥協するなら、最初からやるなよって話。だから、逃げない。真っ向勝負。真剣勝負。オレの「好き」をなめるな。

堂々と出せるコーヒー。申し訳ないと思いながら出すコーヒー。いろんなコーヒーをいろんな顔して提供してきた。

試行錯誤を繰り返しながら、気が付けばオープンから早二ヶ月なのね。

いつか来るとは覚悟しつつ、
本日。抜き打ちテスト。

今朝淹れたコーヒーは、思わず「うまい!」と声が出た。
良かった、そんな日に来てくれて。
堂々と出せる味を恐る恐る師匠に提供した。


…この二ヶ月、肯定!

誰かは分かってくれている。誰かは認めてくれている。

ぼくはぼくの「うまい!」を信じていいのだな。
自分が感動しないものに、人様が感動するはずがない。

ツアーと同じ。誰よりも先に、誰よりも深く、ぼくが真っ先に感動して、ぼくなりの味わい方をまずは提示した。












2016年2月16日火曜日

いのちとチヨコレイト


今、この感情を伝える言葉が見当たらない。

甘くないチヨコレイト。

ほしかった言葉。

病気、愛。手紙。友だち。

ひしひしと、ガンガン伝わる心。

生きる。めまい。

どうして、はいくつになってもつきまとう。けれど、つきあっていく。乗りこなしてやる。

オレでよければいつでも分け合えるから遠慮しないでね。


札幌では新たないのち。おめでとう。末っ子仲間。たっぷりの愛を浴びるとこうなるんだぜ。
たいちゃんが生まれたとき、支笏にたどり着いた。かーほーが生まれた日は、千歳川。今日、君のときは店。

君のおかげかせいで、オレは自問自答を繰り返しながらケーキを焼き始めたんだぞ、って二十歳になったら恩着せがましく教えてあげなきゃな。そのとき生きていればぼくは48歳か。寡黙になっているかなあ。
君のおかげでできることもワクワクも増やせて、世界を拡げられた。だから、ありがとう、なんだ、と。
一緒に成長していっていいかい。





2016年2月15日月曜日

行かんといて


朝。寝るだけの家が、いじけてぼくを引きとめる。


そうかそうか、かわいいなあお前。あと一週間したら、やさしくしたげるからな。

あっちにもこっちにも、ぼくを待っている箱がある。

どっちも愛するよ、オレ。どっちかだけじゃなくて、全部、好きなものは手離さないまま両手いっぱい抱えたまま歩く。なんだって思い通り、欲しいものはいつだって手に入れてきた。
つまづいたら、仕方ない。泣くかも。でも、やめない。また拾い集めて懲りずに歩いてやる。

支笏が好き。千歳川が好き。カヌーが好き。コーヒーが好き。この家が好き。店も好き。ようやく、素直にかのあが好きって、今なら言えるよ。春になったら言わないし言えないんだよ、きっと。一番のファンなんだよ、実は。

好きなことでお金をもらう。好きじゃないことをしてもらうお金とは価値が違う。一万円と十万円くらい違う。好きなことに暮らしを委ねる。その金で暮らす。暮らしの価値が変わる。ぼくの暮らしはお高い。総理大臣とか目じゃない。心を売らずに長いものに巻かれずに働けてるよオレ。

2011年。もしもなおきさんに誘われなかったら、今ごろぼくはどこで何をしていただろう。お安い暮らしをしていたろうか。生きていたろうか。


写真、エーケービーかと思ったら、ベータだった。
インスタ見てみたら、たまに焦るね。あれ、若干、に、似てる…。
ずっと芸の道にいる人。スポットライトが多分酸素。
奇抜な色して脈打つこの血、みんなを笑顔にする宿命、かな。


2016年2月14日日曜日

お願い事


どなたか、
2013年【旅コミ北海道】(かのあブログ)の映像データをお持ちの方いれば、ちょいと拝借したいなあ、と。




水の上無敵店長期のぼくは一体全体どんなもんだったのだろうかと、ふと。

親切なるご一報、お待ちしております。

2016年2月12日金曜日

ずり落ちるメガネ


2月。厨房のカレンダー写真が最強すぎて、めくった途端におののき、思わず持ち帰った。


なんと、そうか。今月の絵だったのか。2ヶ月富士山を眺めることになるとは。気が急いた。とほほ。

利尻。そこは「花に酔う最果ての地。」


マラソンも後半からが勝負。
土日はあと四日分。
このまま楽しみきってやるんだからあああ!

気持ちが折れる気だけはしない。

去年までのぼくに、さいなら。





2016年2月11日木曜日

毎日がギネス


水の上でも陸の上でも、「事件は現場で起きている」とはよく言ったもので。


ぼくがいくら氷濤まつりの話ができても、それは一年前の話でしかない。今年の氷濤マンたちの空気感が盛り上がっているのか、イマイチなのかは、リスニングだけでは分からない。肌ですべてを掴むのは、現役氷濤マンだけ。

ところかわって。
店で何が起き、どんな熱気が渦巻いているのか。
昨日までの自分を越えた瞬間を知るのは、ぼくだけ。
さまざまな記録更新を誰も見てくれないから誉められたいもんだとほざいたら、「誰でもない自分が分かっていればそれでいいんですよ」とふっくんがにやりと笑った。

雪まつり(大通り公園)、さらば!





2016年2月10日水曜日

毎日がミュージカル


久しぶりにひとり。中にこもるだけではいけないときは、バランスバランスと言い聞かせる。


初心忘れべからずオーガニックコットンかのあTシャツ。残りわずか。

集う人によって店の雰囲気がガラリと変わる。
ナマ物だなあ。
現場感。室内だけど、臨場感。面白。店は誰も彼も受け入れる。リスペクト!

ハコモノは、やはり、熱が高まってなんぼなんだな。
集合解散だけの場所だったときと比べたら、店が生き生きとしてる。
だから引っ張られて辛かったのかも。だから引っ張られて今楽しいのかも。

居合わせた人ごとに空気が変わるのはツアーと同じ。
その空気を掴み、ニーズを察し、そのときに必要なものを絶妙なタイミングで提供するのも同じ。分かりやすく、でもあざとくはなく、やりすぎず、やらなすぎず。価値を見いだす人はほんの一握り。

氷濤会場のようにマイクはさすがに持てないけれど、ここぞなタイミングで突然唄うように喋りだす、寡黙とはほど遠いパフォーマー店長がいても、まあいいよね。そんな店があったら、ぼくが客なら大満足だわ。

しゃべる技術。注目の集め方。間合い。言葉の選び方、話の内容。センテンスは短く。メリハリ。目の色。何でもないように、押し売りはしない。さらり、空間をひっそりと掌握。自分の世界にご案内。

話す。通常時のコミュニケーションとは異なる技術。
シンプルでいい。身体があればできるんだもん。

全部、水の上で試しながら学ばせてもらったこと。

sensitiveふっくん


ふっくん、千歳民報に載る!


感覚話が通ずる通ずる。
常人は首をかしげる他ない、星の王子さま的コミュニケーションを交わすメガネ二人。地球人を演じるのは疲れるぜ!わはは。


2016年2月9日火曜日

勲章


久しぶりに雪。重たい湿り雪。


向き合うこと。目をそらすこと。見ないふりをすること。どうだと攻めること。いつまでも思うこと。いつの間にか記憶の片隅からもいなくなっていたいつかの人。あの人にどきっとしたのはあの人に馬鹿みたいに似てたから。多分めぐり会わせたらいい。

おまつり、折り返し!勝負は、こ、ここからや~!

コーヒー豆と秋の空。
絶対、手なずけてやるんだからああああ!


キャンドルふっくん


朝、鼻血。
いつもの、八合目に着いたサイン。
よしよし、いい感じにキテる。つまり、今、あほみたいに楽しいとこ。

「happiness only real when shared」
(幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ。)

INTO THE WILD より。

苦しみや喜びを一緒に分けあってくれる冬の頼もしき相棒。
いつも、出会うべくして人は出会う。またか、B型男。…ってオレもやないかーい。


パッと見クールなにーちゃんなので笑わないかなと思いつつ「笑って」と声をかけたら、うさんくさい笑顔もらえました。

束の間、大爆笑。

マイブーム、ふっくんの高笑い。

ひとりじゃないって、素晴らしい。
人ってすごい。
ふっくんがいると、外面を気にせず、集中してぼくは厨房にひきこもることができる。

ひとりのとき、いかに神経をすり減らしているか。
ひとりでいるおかげで、二人でいるときの有り難みが分かる。

離れて分かることもある。
なおきさんはすごい。なおさんもすごい。二人からいろいろもらってきたオレもやっぱり、すごい。
得意技が違う。できることもちがう。やりたいことや興味関心の向かう先が違う。何が一緒なんだろう。 分からない。二人にとっては長年の悩みの種だったろうけれど。今もだろうけれど。
一緒にワクワクできる人は世の中、そういないことにもようやく気がついた。
こうしたらどうかな、それはどうかな。クリエイティブがそこら中に転がる日常。

店がつくった新たな距離感が、大切なことを改めて教えてくれる。
夏は腹立たしかった店が、今やオレには恋人にしか見えない。守らせてもらえることに感謝。そのへんのヘタな女の子よりずっといい。

その後は無駄口叩かず、声をかけるべき方には水の上で味わえる恍惚感についてお話させてもらいつつ、
昭和の鼻唄を口ずさみつつ、個人的には大満足のコーヒーを淹れられガッツポーズをしたり、とにかく真面目にニタニタ働きましたとさ。

なまらかっこいい店に、なんか変なめがねにーちゃんず待ち構えております。
お好みのめがね、ご指名ください。

 で、今夜の結論。
変わったのはぼくで、変わってしまったのもぼくなんだろうな、と帰り道でひらめきましたとさ。そりゃ変わるよ。生きているんだから。人と関わるんだから。
同じままではいられないよ。いるほうが気持ち悪いだろ。インスパイアされ合うのが人間たる面白さでしょ。
誰がというか、オレだったんだな、と。
そのときどきで、本気で向き合っていたなら許されるかな。






2016年2月6日土曜日

ファンサービス


こんなことしてる場合じゃないんだよ!
こんなアホ面してる暇あったらひとつでもケーキ焼きたいんだよ!スコーンつくりたいんだよ、クッキーつくりたいんだよ。ジンジャーシロップつくりたいんだよ。

おとーさま、おかーさま、ぼくは元気です。

おふざけも大事。ツーショット。心通いだした店と、ね。
いつだって自分を笑えるユーモアがないと。キャメロン・ディアスも言っていた。


わはは!何様だと言われたら永遠のアイドルだと答えるよ。キョンキョンだよ!いや、きゅんきゅんだよ!べんべだよ!目力がいつも以上にないよ!まだ前半戦か!?

昨日は車中で小谷美沙子さんを聞いてたよ。「とりあえず今は泣いてしまおう」、やっぱ最高。
βから教えられた唄い手さんだよ。

そのままの君に また 逢いたいから
とりあえず今は泣いてしまおう

泣くもんか、阿部サダヲさん。

今日も落ち込んだり困ったり嬉しかったり楽しかったり。…
悲喜こもごもジェットコースターロマンスだよ。

日常がいちばんの喜劇、悲劇。旅先では味わえない積み重ね行くことでしか得られない醍醐味。最高。

「とりあえず」、好きな言葉。
使い方次第だけれど。とりあえず、やってみないことには何も始まらない、深まらない、つながらない。





2016年2月5日金曜日

今日も友だちがやってきた~冬バージョン


今日は嬉しいかな、顔なじみdays。

密かにケーキが持ち帰れることも知れ渡ってきました。


千歳の有名人、カヌー乗りとしても大先輩の頑固爺さんはいつでもお洒落なんやでー。

頑固爺さんのブログ

カフェモードになってから初めて、本州からの友だちも現れ、尻尾振りまくりな一日。
ぼくは身動きがとれないから、思ったときに、会いたい人に会いに行けない。
だから、会いたい人が「会いたい」と思う人間になろうと思う。

最後に会ったのがいつかは分からないし、その間に何があったかはお互いに何も知らない。
ただ、大事なのは、今、目の前にいることだけ。他のことはどうでも、いいよね。

振り返ることなく、今、これから。

welcome、って迎えられる空間、感謝。
ふらついてさまよって、心ある人たちに、ただただ「おかえり」って。

なんか、いい店じゃないか。

三ヶ月前の自分に教えてあげたい。大丈夫だよ、と。

感謝感謝。生きてます。


2016年2月4日木曜日

半袖でいいですか


朝の音楽はcaravan。夜はBEGIN。


何年もずっと。

音楽の聞き方はその人の愛しかたに通ずる気がする。ぼくは飽きない。今は商い。

朝の店でcaravanは聞ける。

まずいかなと思いつつ、中島みゆきを選んだ。

朝から、…ばかやろ。

「こんな糸が なんになるの」

糸。

たかが愛。「捨ててしまえない」

朝から、…本当に。

友だちのことも考えていたら、

視界不良だよ!

夜会いきたいよ!

CD持っている方いたら貸してくださいよ!

今度は雪まつり始まるよ。氷濤の濤は怒濤の濤。窒息せずに味わい尽くしてやるんだからあああ!






2016年2月3日水曜日

ほーりー現る


久々登場!

ほーりーだよ!

気を張りっぱなしのカフェという名のお洒落な戦場に援軍が現れたときの喜びったら。
束の間、気を抜かせてもらいました。
ありがとーう。

自分が客のときの態度、本気で改めよ。
店の人は見世物じゃないし遊び道具でもない。
その立場にならないと本当のことは分からない。

想像力想像力。
片手間にケーキ、毎日焼きまくってます。密かに持ち帰りボックスも整っているから、家でも食べたい方はお声掛けください。







2016年2月2日火曜日

「もう少しだけ」


ポーカーフェイスができない。
でも、大丈夫。キョンキョンも存在が恥、と同じことを思っているらしいから。


毎日好きなものと向き合うのは、苦しくもある。好きだから、手を抜いてはいけないし、ならない。嗜好品だからぼくのたどり着きたい理想は万人の「おいしい」とも限らない。でも、ぼくに追求できるのは、自分の「おいしい」だけ。完全に自己満の領域。昨日のコーヒーと今日のコーヒーの違いを知るのは世界にたったひとり。
しかし、リアクションがこわい。いつ馴れるのかなあ。多分、好きだからずっとこわいまま。
一口飲んだときの顔は慌ただしさも相まってなかなか見ていられない。
できるならおいしい!と、認められたいと、ぼくの自尊心は誉められたがる。調子にのせてもらいたがる。
だから、多分、厨房の方が落ち着く。

毎日変わる豆に、毎日変わる心。
名前はいつも「コーヒー」。が、しかし、毎日同じ味は誰がやろうとありえないことも分かった。
同じ一日は一日たりともありえないように。一瞬間ごとに、砂糖の代わりになるように、なるだけ感謝と本気をドリップイン。


ご無沙汰、太陽族。

いつも、言葉がたりない。追いつかない。心が速すぎる。ギャップを埋めてくれ。言葉とぼくのコネクターはまだ見つからない。てんで駄目。毎日書いてトレーニングを怠ってはいないのに。
周回遅れになると水しか出ない。結局。悲しいわけでは決してなく、ただただ、溜めると毒だからひとまず、とりあえず何の意味もない液体が漏れることがある。故障品かもしれない。



もう少しだけここに いてもいいかな
学校抜け出して 夕焼けかき分けて
海まで来たら涙が止まらないんだ

先生なんかに わからないんだ
お医者さんにも わからないんだ
どんな本にも書いてなかった お別れの仕方なんて

今夜が最後の夜だなんてウソだろう

手をふれば お別れなのか
さようならで お別れなのか

もう少しだけここにいてもいいかな
涙をふいたら お別れするから

2016年2月1日月曜日

冬も、気づけば水商売


夏場のカヌー運びで使用していた前掛け。


これを通人は裏返して粋に使うのよ。うふふ。
なおさんのお母さんに教わったのよ。

水上の接客は得意のものだが、天井のあるところだと、どうもぎこちなくなることに気づく。思えば陸地での接客はいつ振りだろう。

シェフが無愛想になるの、分かる気がする。
一人だとどっちもやるから、バランスが難しい。
ツアーと店番に悶えた夏が懐かしい。

please tell me 無表情の作り方。