2015年10月26日月曜日

そうだ、ル・クールに行こう


布団の誘惑に負け、釣行に乗り遅れた朝。
カーテンとは程遠い布の隙間から、ちらり、外を見やる。

し、白い。
嬉しいかな、おっかないかな、この景色。


…そうだ、【ル・クール】に行こう。

まあ、「ミトベカウンセリング受けに行こう」とも言いますが。
楽しい時間はあっという間に終わってしまう。
カヌーに来るお客さんの気持ちがよくわかる。

職種は違えど、同じ接客業。

何度でも来たいと思うのは、居心地の良さ。これに尽きるのだろう。



居心地のいい人、雰囲気、景色…
そんな場所はいくつあってもいいけれど、ピタッとはまる場所はいくつもないから、大事にしたい。
通う場所があるというのは、旅人にはまばゆいものなのだ。通りすがるだけでは、ちゃんと暮らさないことには見つけられない宝物。

何年か前、何で【かのあ】にいるのか問われ、考えた末に居心地がいいからかな~と答えたっけか。
ここは避難所か療養所かい、と失笑されたが、そのツッコミもいい得て妙だよなと思う。
氷濤もかのあも、キッツいけれど、愛がある。一般企業には多分ないであろう情けがある。
できるかできないかより、できるようになるのだという気概。

脱線失礼。
タイヤ交換も完了。ばっちこいや、冬!





冬支度

昨日のお話。

冬が来た。


夏が懐かしい、冬が来た。
好きな季節は夏本番ではなく夏前だというどるふぃん。男前。


プロレス話で盛り上がるなおきさんとどるふぃん。
せっせと、疲弊したパドル補修。
ぼくがやったら、これほど美しい置き方は思い付かないだろう。
かのあ随一細やかな男、これもどるふぃん。


年2回のタイヤ交換。大体いつもちんたら一人で鼻唄まじりの作業も、二人で雪に追われている最中にやると早い早い。
銀エース、なお車、2台冬モードへ。

帰り道、夏タイヤで雪を見ながら走ったのは初めてだ。おっかない。
千歳市内はまあ平和で、やはり支笏湖エリアは恐ろしいな、と。

さ、べんべcarも冬タイヤはかなきゃ。
穴あき靴下も新調しないと。受注を受けたベーコンの燻製、鍋の材料買い出し、遠くの友への便り、ありがたいことにこの時期になっても仕事が忙しく、日々の雑務がたまりゆく。
季節の変わり目にキリギリスではやっていられない。

たらたらしてるとやられる冬が来た!
文句言いつつの夏なんざかわいいものだよな、と、最中には思えないのが人生。

2015年10月24日土曜日

夢のにんじんケーキかぶりつき祭り


本日、photo by なおさん。

遠くの友だちの結婚式。
宴好きとして、暑苦しい人間として、友だちの祝いの席になかなかたどり着けないことが無念でならない。
が、すぐそばの友だちを遠くの友だちにしたのは自分だ。
花嫁姿を生で見たら、中学生の、すべてがヘタクソだった自分に一瞬で戻り、間違いなく泣いてしまうだろうから、行けなくて良かったようなよくないような。

中学生のぼくは、今のぼくを見たら失神するだろうか。
いや、きっと、にんまり安心してくれるに違いない。なー、若いの、大人はいいぞー。


カロリーだ糖分だあーだこーだ、あーゆるべーだ、それがどうしたすっとこどっこい、男は黙って…


ということで、去年かなわなかった夢を実現。この重量感、たまりません。自ら手がけたアイシングが効きまくる。へ、ヘビーだぜ。


食らいつく野郎共しりーず。
なおきさんはクリーム党。


小さきスイーツ男子。よく食べました。

にんじんケーキといえば、知る人ぞ知る、ソトカフェカヌーツアーでかつて出していた大好評の殿堂入りなおSPレシピなのであーる。

いつもぼくらはよだれを垂らしつつお客様にお出しするだけで、気持ち悪くなるくらい食べてみたいねと話していたのです。

ばとんたーっち。
食らいつく野郎共シリーズは、めがねキョーダイ三本の矢編。


支笏っ子、けっけ。


札幌大好きロックンロール、どるふぃん。

ちなみに長男は農家さんです。

自分で祝いのケーキを焼けるようになって、ぼくは一体何になるんだろう。
まあいいか。飽きる前にいつも変化する得たいの知れない可能性だらけの乗り物に誘われてしまった。crush。

ひとまず、もうなのかまだなのか分からない28歳になりました。
祝いの品や素敵な宴、通年受け入れ可能やで。宴に一台、べんべ。

健やかでありたい。すぐそばの人たち、遠くの友だち、家族、みんな、健やかであって欲しい。
そうでないなら、できることがあればぼくはいくらでもしたいと思っている。

あほだと言われても、せかいへーわ。
そのために、小さな暮らしを突き詰めていく。

南でロックをかき鳴らしている友人から素敵な言葉をいただきました。
「好きなこと、好きなひと、自由な身体、自由な心、表現の自由」
これを保とう、これからも、そうでないとぼくらはやっていかれないのだから、と。

どうぞ、好きを守らせてはくれないか。

2015年10月22日木曜日

お料理教室


ちょいと札幌で学びの時間。


とりあえず、やってみよう。

今がこうして続いているのは、いつもそこから始まっているから。


とりあえず、やってみればいいだけ。



2015年10月21日水曜日

誕生日おめでとうと、誕生日まーだだよ

朝。
遠くの友におめでとうと伝えた。いくつになっても愛しているよと、嘘みたいな言葉をしれーっと贈ってしまうぼくは日本人失格だろうが、適当にあしらうその人もあっぱれである。

近くのcute極まりないちびっこも確か誕生日だった気がしておめでとうと伝えたら、いやはや、誕生日は今日ではなかったらしい。

‥誕生日間違えるとかありえなくなくなくなくない?


大失態の涙を木綿のハンカチーフで拭ったなら、今日もぼくはカヌーを漕がなければならない。


相変わらずウグイがすごい。水の上はどんど寂しくなっていくけれど、水の中は賑やかだ。


この時期にこれだけの数が見られるなんて。
雪虫、ウグイ、今年はあれこれ大量だ。


みんな、やさしい顔を持っている。集合時点では隠している。水の上だとすぐにほぐれていく。
まだここにいさせて。言葉にせずとも伝わる気持ちを断ち切るときの申し訳なさったら。



あっちでは【そもくや】でカヌーライフに衝撃を受けたらしいおにーちゃん。
さらにあっちでは、ふぃんふぃん。川の中は今日もぼくらだけでした。

ツアーの合間には去年一緒に遊び回ったカヌー乗りが風のように現れた。‥寂しかったではないですか!
また一緒に漕げる日を楽しみに。

午後からはクレイジーイングリッシュで[体験ツーリング]。

言葉は使うためにある。伝えるためにある。
使えば使うほど、今まで説明することを諦めていたことも伝えられるようになっていく。


So,美人に国境はない。
Have a nice trip!

PS‥
形とか建前とかオンとかオフとか仕事と暮らしの境界とか、制限をかけたり解放させたりが、まるでないようで全くなくはないらしく、それは勿論雇われの身であれば半ば当たり前ではあり、まま、そういった形の中では異例といってもいいくらい自分のペースで何でもかんでもほぼ自由に思うがままにやらせてもらっているわけで、形はどうでも、120%の自分かといわれると120ではないわけでありまして。
引き所というか、まあ大人しくしといた方が良かれなときには大人しくもするわけで。
立場や建前、形、当たり前とされる常識を飲み込むとき、のどに何かが引っ掛かるのです。
馴染ませたくない身のこなし方が染み込んでいるのだなあ、と。

なんだか、春からのぎこちなさの答えが今日、すーっと見えた気がしたのです。

白い冬が来る前に、
凝り固まったあれこれをぶち壊しに、あれこれを再確認しに、久々、生まれ育ったコンクリートロードを唄いに行きます。

Get back 何でもない、たったひとりのぼく。

2015年10月20日火曜日

おひねり制アナログ紙【まちゅ★ぴちゅ】水深18メートル


今年二号目、整いました。
大切な気持ちは、電波に乗せてはいけないから。


目次
世界中に散らばる好きな人たちへ。
南と北の唄。
素晴らしいもの。
『ちゃんと』ということ。


363メートルまで先は長いぜよ。

欲しい方、気になる方
lake.abelake※gmail.com
まで、ご一報ください。

2015年10月19日月曜日

夢の中でもカヌー


体感気温、12℃。日差しはあれど、道内全域低温日。しゃむいしゃむい。

いつの間にやら、店の中の配置がガラリと変わっております。


本日、店番長どるふぃん。なおきさん、千歳川へ。回送サポート、なおさん。ぼく、ソトカフェ。ほーりー、療養中。

珍しく午後の方が静かな湖。
昨日の強風との闘いにより、肩から腹筋やらあちこちが痛い。
夢の中でも風に悩まされた男がひとりいたそうな。

ぼくは、釧路川の【そもくや】、つっちーとはるちゃん一家の夢を何でか見た。

夢から醒めて、今日も夢見心地でカヌーを漕ぐ。夢と現実の境をさまよう。昨日と今日の狭間はどこに。

嬉しいかな、毎日リピーターさんが現れる秋。「三年前」が今年の流行り。支笏湖開拓期の休暇村時代、である。
知らない間に知り合いに勧めてくれていたりしていたようで、そうなるとどのツアーに刺客が現れるか分からないので気が抜けないではありませんか。

無事に一日を終え、空を見上げる。
『今夜の月はカヌーみたいだね』と、ぼく。
「ぽっ。…野郎二人で月見てどうするのさ」とぼやくどるふぃんなのだった。

今日も一日お疲れ様です!

2015年10月18日日曜日

四か月ぶりのカヌー塾と、どるふぃんロック

雪虫大量発生事件はニュースにも取り上げられたそうな。


そんなわけで、千歳川源流部、ミルキーウェイならぬ、雪虫ウェイ出現中。



今日はカヌー塾長ということで、久しぶりのご挨拶がてら穏やかな午前中は前回の復習。




先日の台風23号の爪痕を横目に。


一回目より二回目。二回目より三回目‥。カヌーは、漕げば漕ぐほど、うまくなる。

春の川を目標に練習。


午後からは今年一番というか、今までで一番と思われる凄まじい風が川の中にも吹き荒れた。

別ツアーで出動していたどるふぃんのタフっぷりたるや風より何より凄まじく、ぼくはもう、感動せずにはいられなかった。全世界のおなごに今日の闘いを見せてあげたい。自慢してやりたい。

やるかやらないかとか、できるかできないかとか、髪型だとかファッションだなんだ、そういうくだらない次元ではないのだよ。

諦めたらそこで試合終了。
本当の「男前」は決して試合を投げない。

強風の水の上で、本当のロックを聴いた。

ギターがなくても音楽は鳴らせる。パドルでロック。


リスペクトできる人が身近にいるって幸運なことなのだろう。

ぼくのまわり、みんな、すげー!!

すごいと思える水も乗り物も人も‥全部、やっぱりここに揃っている。
北国はほんに、東京なんかよりずっとずっとおっそろしいところやー!!







2015年10月17日土曜日

第二回「湖の日」@ポロピナイ~丸駒温泉+α


やってきました。第三土曜日はー?湖の日―。

ということで、‥あれ、この前美笛に行ったばかりだよねなんて話を交わしつつ、今回は紅葉で華やかな恵庭岳のまわりをぐるっと漕ぎました。

こちらは
かのあブログ 10月湖の日レポート


今回も一緒に漕ぐと愉しい素敵な面々が揃いましたので、いそいそと水の上へ。

おじゃましまーす。




木があれば登らずにはいられない人。



どこもかしこも、見所だらけで忙しい。


のんびり、ゆっくり、しっかり。




ずーっと漕いでいても、ずーっと眺めてしまう。



寒い日や風の強い日、荒波、雨、真っ暗闇、あそこの川、あっちの湖‥いろんな状況で漕いできたからこそ、今日の凪の素晴らしさが分かる。

紅葉に負けじと眩しく輝く、違いの分かる色とりどりカヌー。




ただ、美しいものを美しいと感じるため。カヌー。



ただ、気の置けない友人と語らうために。カヌー。



ただ、ただ、ただ。気が付けば隣にはいつもカヌー。




ズラしてかぶるのが、洒落。


さ、支笏湖西側からどたばたとホームである東側へ移動後、ぼくはSotocafeへ。

コンディションは相変わらず良好。しかし‥


‥なんじゃこりゃー!口を塞ぎたくなるほど、雪虫大量発生!落下した雪虫が邪魔で湖底も見にくくなる始末。
ひえー!こんなん見たことなーい。どんだけー!雪を告げる虫が大量発生ということは‥。

うん、‥こんな珍しい日に漕げて幸運ですね!と何でもネタにしてまえSotocafeと相成りました。

今日も一日ありがとうございます。
また漕ぎましょう、笑いましょう。



2015年10月16日金曜日

ぽかぽか陽気のカヌー日和

太陽様様、ありがとう。

なおきさん、一日、千歳川。
店番長やら車回送、どるふぃん。
Sotocafeやら体験ツーリングやら、ぼく。


心穏やかに風に怯えずにカヌーを漕いだの、久しぶりだー!最高ー!

木目が美しい【アッシュビーバーテール】は、今夏ほーりーが愛用していました。



落ち葉がたまるのは、水の中も一緒。



アイフォンは水の中で戯れる小魚達すらも撮影できるとのこと。



陽気に誘われたのか午後からは飛び入り二組様と、休暇村集合時代のお客さまと。



二日前に漕いだばかりの方も。
同じ場所でも天気でこうも違うのかと、感動しまくってくれました。


今度は六月にあそびましょ。

さ、明日の午前中は「湖の日」。支笏様様、穏やかなのをいっぱつ頼んまっせ。

2015年10月15日木曜日

頑張ろうって思える色


十月、湖に出たっけ。


今日は穏やかかなあと支笏湖へ向かうも…時化。
…なんでやねん。

昨日に引き続き、秋はリピーターさんの季節。
いつも、いいねと、常連さん。
そうでしょう、とぼく。二人で笑顔。
美しいものを見て、美しいと一緒に感じてくれる人がぼくには必要だ。

初めましてのご家族は、「息が合わなすぎて離婚の危機かと思ったけれど、終わる頃にはうまいこといきました」と笑った。
日常の煩い事は尽きないけれど、忘れられたし、なんか、頑張ろうって思えました、と上陸するやいなや、にんまりせざるを得ない報告を受けました。

この色を一度味わってしまうと、恋い焦がれてしまうと、足しげく通ってくれる人がいる。家族の仲を深める人。
いろんな人がいるから、ぼくも頑張ろうと思った。



ここより美しいところは他に見つからなかったのだから。

2015年10月14日水曜日

初冠雪

寒い寒い。
体感気温10℃くらい。


紅葉×雪。樽前、かっこよすぎ。ひゅーひゅー。
(去年の初冠雪は10月29日)


写真には風は映らない。しかし、今日も風が強い。ひゅーひゅー、たまに風が鳴く。それにつられてヤマセミが鳴いた。
風向きによって凪いだり、わしわし漕いだり。

ガイディング中に、スイッチの入る瞬間というのがある。…あ、オレ今すげー楽しそうに喋ってる、と自覚しつつも、抑えられない衝動的快感。
ガイドがあほみたいに気持ち良さそうにしていると、お客さんも警戒心を解いてついてきてくれる。気持ちよくなりたいのはみんな一緒。

不思議なことに顔も心も、水の上ではほぐれていく。ほぐしていける。
来る人の服をひょいとさりげなくなんでもないように脱がせてしまう、水もカヌーもすごい。
そんな、一瞬の変化を眺めるのが好きだ。


昼間もせっせと恵庭岳山頂は、雪。

水の上みたいに、雪の上でも我が物顔で最高に気持ち良くなりたいので、今年も雪板アソビに励みたいところだ。


午後は、多分この日かな。なかなか湖に漕ぎだせないリピーターさんと今日も支笏に遊ばれてきました。また来年のリベンジを約束。
また遊びましょ。

去年のてやんday↓
大雨からの白い吐息


「早く俺らも水の上に出たいよ。」
明日からはいい天気、かな。

2015年10月13日火曜日

最強自家製ベーコンの仕込み


今日も変な天気。車の屋根を叩くのは何だ、うるさいなあと思ったら一瞬、アラ?レ。



寒くなってきたら、燻製の季節。

バジル塩、てんさい糖、…あれこれを調合して、最強ベーコンをつくるための下ごしらえをする27歳。
レッドデータブックに載せてくれてもいいと思う。

去年つくったベーコンは今までのベーコン人生観を一新した。
燻製器第一号のベースは氷涛そばつゆ一斗缶。

大人しい既製ベーコンではぼくの舌は我慢できなくなってしまった。
肉は勿論メルカードきむら。社長と相談し、今回は豚バラだけでなく、豚肩でもやってみる。

あとは冷蔵庫で、一週間ほど寝かせる。

はて、ぼくは一体、どこへ向かうのだろう。

2015年10月12日月曜日

コーヒーポットは白に限る


今日も強風。
店番長、なおさん、昼からはどるふぃん。
午前、ツアー。ぼく、どるふぃん、それぞれに。
午後、ツアー、ぼく。
お祭りの余韻男、なおきさん。


朝、一人でカヌーを準備するのが、ぼくの日常。ルーティンワーク。
漕げなくはないけれど、この風でソトカフェはできない。短時間に切り替えればできるな。
支笏と会話を重ねながらあれこれ算段を立てる大事な時間。

なおきさん、福島さん、Pちゃん、ほーりー…
しゃべくりながら準備をする時間がぼくは好きだった。
しかし、まあ、集う拠点ができた今、一人の時間も貴重。
誰とも話さない時間も、人間だもの、必要だ。

観光船、スワン、欠航。おくとーばー2015、手厳しい。

たまに雨。寒い。ダウンを来てきたお客様…正解!
刻一刻と風向き、風力が変わる。こんな日は気が張りっ放し。気になって気になって落ち着かない。風の日はいつもの三乗疲れる。
ぼくは風の恐さを知っている。

趣味であれば漕がない日も漕ぐ。
ぼくの仕事はケーキ製作より店番より何よりもまずはカヌーであるわけで、…はずで、お客さんはカヌーを楽しみにして来る。
好きなことが仕事となることで生まれる苦悩、とやらであろう。
しかし、それは幸運なる葛藤なのだろう。

一般的に、仕事は「選ぶもの」。なおきさんは、「つくるものだ」と。たんたんは「盗むものだ」と。ぼくなら「選ばれるもの」、「声をかけられるもの」と言うかもしれない。

クリエイティブな空間づくりは封印。安全第一。
白鳥のように、水上ではもたつかない。

ツアー終了。またねと楽しげな笑顔たちを見送ったなら、ツアー現場の源流へ引き返す。
片付けの相棒、ほーりーは身体を壊し戦線離脱してしまったので、片し作業も無駄口や鼻唄合戦もせず黙々と行う。
カヌー準備と片付けはツアーに出ない日も、とにかく毎日行った。
今年は全体的に人手が足りず、担ぎ人員も非常に少ないため、例年以上に担いだ。年間、何艇担いでいるだろう。へっぽこだが、無理のない担ぎ方は身に付いているらしい。
縁の下で支えるってのはてーへんだ。自分が乗りもしないツアーの準備はぼくに忍耐と妬みと我慢とやりきれなさと、様々な感情を与え、我儘なぼくを少し大人にした。愚痴を聞いてくれる周りの聞き上手たちにも感謝。
できる人ができることをやればいいと常々思ってはいるが、
知らず知らずのうちに、この場所でぼくにできることも背負うものも膨張し、気分は個人事業主さながらである。

数年前矢吹さんに言われた言葉の意味がようやく分かってきた。あの人の言葉は時限爆弾みたいだ。

それにしても、どんなお店で飲むコーヒーより、自分で淹れるコーヒーがやたらにおいしい秋。…というか、もはや初冬。
この頃は新たな淹れ方を半信半疑で導入してみると、さらに磨きがかかってしまい、こうなるとお店に飲みに行けなくなってしまうではないと、困る。
恋はあらゆる芸事の質を高めてくれる。

カヌーの話だけではなく、支笏や千歳川だけでなく、ぼくはコーヒーの話やここではないどこかの話もしていたい。


2015年10月11日日曜日

ユーコン男と秋の千歳川

昨日、10/10。
強風のため湖ツアーは断念。
なおきさんに続き、急遽ぼくも千歳川ツアーへ出動することに。


久々、オモシロイ方に出会えました。
「何者なんですか?」と聞かれることは多くても、尋ねる機会はそうそうない。

いろんな枠を飛び越えている方が、ぼくは大好きです。フリーマンって日本人にはそういない。

また会えそうな紅葉の出会いに感謝。


千歳川、ありがとう。
ひとまず、とおせんぼ倒木はありませんでした。しかし、相変わらず水が少ないですね。


その日一番の旬色。

どたっと支笏へ出戻る。夕方には落ち着いてくれていたので、ツアー開催。


台風23号後、初漕ぎ。
ああ、あっちにもこっちにも倒木。水温は13℃とのこと。(オーシャンデイズ調べ)


16:50。日の入り直前の湖でツアーはフィナーレ。

その後モラップキャンプ場からお誘いを受け、星降る夜へ。
シカが鳴く。フクロウが鳴く。謎の生き物が鳴く。ぼくらも鳴く。

帰るのが面倒臭くなり、ハンモックでゆらゆらと眠る。

SP thanks しげさん、かなこさん。&チーム頑爺。


本日、午前。滝のような雨と雷鳴からそそくさと撤退。珍しくツアー切り上げ。
午後、風にビビり、どるふぃんを誘い慎重に漕ぎだすと殊の外静かな川面に胸をなでおろす。

支笏湖紅葉祭りは今年も雨だった。