2015年12月31日木曜日

おいしいコーヒーを


年末感ゼロ。
一週間前の自分を越えたという確かな手応えをあちこちに感じる。
成長期か。

カフェ情報はこちらをご覧あれ。
カフェかのあブログ

普通に書こうと頑張るぼくを見守ってください。最初はこのブログもまともだったのですよ。信じらんなーい。

素晴らしいタイミングで、年越し前に荷物が届いた。


もっともっともっとおいしいコーヒーを淹れたいぼくの頼もしい助っ人になってくれるだろう。
よろしくな、相棒。今年のうちに会えてよかった。

いつも「たまたま」を大事にしてきたから、こいつ以外は考えられない。

今年も大変ご迷惑をかけ、お世話になりました。
泣いたり笑ったり、今年もこてんぱんです。

人間らしく、腐らず、好きなことをして笑いながらいきたいとやっぱりぼかあ強く思います。

あーばよ、2015!






2015年12月30日水曜日

モーニングコーヒー飲もうよ 二人で


なっちが結婚した。め、めでたすぎる。

どうしてか、オレには報告がなかったけれど。まあいいか。幸せでさえいてくれたなら。

多くは語りません。朝になっても語り尽くせない。

最強のモーニングコーヒーを淹れられるその日まで、ぼくはコーヒーを淹れ続けるよ。

最近気付いた。
コーヒーは女の人に似ている。だから、好きなのだろう。やめられないのだろう。いつも、ちがう。その変化に気付けるか、対応できるか、淹れる度試されているような気に陥る。
振り回されている内に、気づいたら死んでいた。そんな人生でいいかな。そんなんがいい、かな。






2015年12月29日火曜日

おひねり制アナログ紙【まちゅ★びちゅ】水深19m


今年のことは今年のうちに振り返らないといけない。急いで書いたので汚いかも。すまへん。


年賀状代わりに、お年玉の代わりにはならないかもしれないけど、この一年を贈ります。

春の自分の未熟さに呆れるのは毎度のこと。
しかし、格段に成長している気だけはいつでも満タン。今年は特に素晴らしい進歩を遂げた。自分でこういうことを言うから駄目なのは知っている。が、言う。言われないから言う。来年はどうなるのだろう。ワクワクビクビク、楽しみきってやるからな。

来春の自分に早く会いたいもんだ。


偏愛道具学17.5 雨の日の正装 その後


偏愛道具学17 雨の日の正装】(2013年7月)

あれから二年と約半年。
雨の日は勿論、春秋の寒い日にも、春の雪遊びにも、ほぼオールシーズン引っ張りだこの、ファイントラック/エバーブレスバリオ。(ぼくはM)
相当くたびれてはしまいましたし、最初の頃の防水性には到底及びませんが、本当にシビアな環境でなければ未だに現役使用しています。

カッパの結論。
寒い雨の日。重量制限や見た目を気にせずに済むのであれば、厚手で体温を奪われずに済む漁師ガッパが最強です。しかし、山に行くには重すぎる。
山に行くなら、やっぱり、これかなあ、となります。


手首のマジックテープは、アウトー。
様々なメーカーが出しているリストバンドを使えばよし。


色褪せ、汚れました。
汚れは勲章ではないのですかさず洗いましょう。
洗剤はナノックスでOK。メーカーに問い合わせて確認済みです。

今年は
ニュウモラップフーディを入手したので、バリオの出場機会を減らすことに成功。

かゆいところに手の届く憎いウェアです。

2015年12月28日月曜日

おいしいコーヒーの淹れ方


村山由佳さんのは『おいしいコーヒーのいれ方』。

読んでいたのは高校生だったか。最近のは知らない。どの作品も共通して主人公がかっこよすぎて、しゃらくせーと思いつつ、コンプリートしてしまった。
言葉というのはとらえどころがなく、網の目の間をすり抜けてしまって、色で言うなら12色でも24色でも36色でも足りず、伝えたいものに近い色を塗るわけだけれど…
そんなニュアンスの言葉が、どうも窮屈で不自由な気しかしなかった当時、えらく気に入っていた。分かってるなあ、この人は、と。
それは、イルカが出てくるお話だった。
今の高校生は分からないけれど、ぼくには高校生というのは、アンパランスの象徴である。
高校生期担当者には申し訳なさと感謝の気持ちで一杯だ。

心と言葉。言葉はぼくらの味方かはたまた。

まあまあそんなこんなで、久しぶりに「本」のことを思った日。
ぼくは本来、活字の海の出だ。

素敵な人に出会った。素敵だから書かない。いつまでも三流なのはとっておきをとっておきのままにするから。しかし、それがぼくにとっては正解なのだ。ぼくは、ぼくらはみな、お高いのだ。

肩書きやお金、誰かの評価が生きる目当てではない。

自分が、気持ち良いか気持ちよくないかだ。大切か、そうでないか。ワクワクするかしないか。おいしいか、やらしいか。本気か、義務か。自由か、唄えているか。

はて、豆を仕入れがてら、図々しくも慌ただしい年の瀬にも関わらず、心優しきバリスタにレクチャーしていただく。


ブライベートでそれなりに極めたつもりでいたコーヒー。
しかし、しかし、甘かったとです。何にも分かっちゃいなかった。
深すぎるコーヒーワールドが、もう、面白すぎてたまらない。

頭の八割はコーヒー、一割がボード。
やはり、何事もその道のプロに教わるのが一番。モチベーションも上がる上がる。

日本二番目の最大深度を誇る支笏と、茶色い水、どちらがより深いのだろう。

ぶったまげてしまうくらいのコーヒーを。
そのコーヒーを毎日飲みたいからアタシと結婚してよ、と逆プロポーズされて困ってしまうくらい魅惑的なコーヒーを。

エゴイズムを貫かせてくれる、自由な環境への感謝を忘れずに。

なおきさんは、仕事は探すのではなくつくるものだ、とかつて言った。
たんたんは、仕事は盗むものだ、と言った。
北大路欣也さんは、仕事は与えてもらうものだ、と言ったらしい。

仕事は育て合い、高め合うものだと、今のぼくは言ってみる。




2015年12月26日土曜日

カヌーにつながるコーヒー、淹れます


気温、マイナス。
ようやっと、しばれてきました!

本日は、しゃべりすぎ注意報を密かに発令しながらの営業。

しかし、店内の雰囲気から自然とカヌーのことを聞かれる。
よっしゃ、待ってましたとばかりに支笏のこと、川のこと、氷濤まつりのこと、夏の千歳川に拡がる水草の森の美しさ等について話している。

カヌーというバックボーンを持つカフェ。
カヌー&コーヒー。

景色は冬だけれど、まるで夏。

カヌーにつながるコーヒー。
夏につながる冬。

きれいな水と茶色い水。

分断するのでなく、めぐる季節にそっくりそのまま乗れたなら、それが自然。

午後にはとある方にコーヒーを誉めていただき、もうニッタニタ。

写真は、ホワイトクリスマスの除雪部隊。




静止画では分からないかもしれませんが、


つまらないテレビを見るより飽きません。

満月の夕べ


小さなお客さんたちが冬休みの到来を教えてくれた、今日はホワイトクリスマス。
どことなく、みんな楽しげ。幸せそう。

全く読めない人の流れに翻弄されつつ、一息ついた黄昏時。

どたばたにも少しは慣れたものの、いかんせん、何事も初めてなもので、起こるすべてが目新しい。赤ん坊さながら。
今日もドキドキソワソワヒリヒリケラケラよく笑いました。


夏も冬も頼もしき助っ人に感謝。

明日からの、一人でできるもん、腕がなるぜ冬カフェに備え、愉しい夜もいただきました。







2015年12月25日金曜日

一杯だけのコーヒー屋


forget me not。わすれな草。尾崎豊。

すっかり忘れていた。

only one cup of coffee shop.

数年前、自分の好きなコーヒーひとつしかない、頑固爺…頑固親父が営むような、メニューのないコーヒー屋をやってみたいと思っていたこと。



大切なことほど、人は忘れる。自分のことほど、忘れる。




そっか、やりたいことだったんだ。
やりたいことをやると、次から次へとさらなるやりたいことが見つかるね。

昨日、とあるbusy manに「コーヒー、おいしいよ」と誉められて、初めてのおかわりを注文された。

お世辞でも何でも、素直に嬉しい。

誰にイマイチと言われても、ぼくにはこのコーヒーが最高。
いろんなコーヒーがあってそれぞれにおいしい、けれど。
けれど、けれど、けれど‥

世界中の水を見なくても、ぼくの世界一はここにある、ように。
世界中のコーヒーを飲まないでも、ぼくの世界一はここにある。

大事なのは、きれいな水も茶色い水も一緒。

同じものを見て、同じものを飲んで、同じように感じる人、言葉でなく心で会話がしたい。
美しいものを見て、美しいと、ため息ひとつで、シンクロしたい。
いつも、もどかしい。カルチャーショックを感じてばかりだから。

ぼくはおかしいんじゃないかと、いつも思う。おかしいのだ。どこにいようと、いくつになってもそれは変わらない。
本当はみんなおかしいはずなのだ。まともなふりがうまいか、まともなふりをしたいか、それだけなのだ。
だから、先にぼくが恥ずかしい自分を出していれば、安心してみんなおかしい部分を解放できるのではないかと。

感性の共有はしたい。けれど、強要はしない、したくない。できないし、違う。
物体のない心は誰にも侵されてはならない領域だ。

どう感じるかは自由。
みんな違うから面白い。どの感じ方が偉いわけでもない。
各々、気持ちよければいい。

気持ちよくなることにもっと誰もが素直で貪欲になれる、風通しのよい世の中になればいいとぼくは思いながら、今日もコーヒーを淹れて、カヌーを漕いだ。


開店前、朝冬支笏にて。






2015年12月24日木曜日

支笏のカリスマ


あるときは、ヒメマス漁師。

あるときは、支笏湖氷濤まつり制作部長。



テレビの世界の誰それとか、そういうはりぼての世界の話はどうでもいい。何がどうすごいのか、全くもってぼくには分からない。

本当にすごい人は、暮らしの中。
目の前にしかいましぇん。


2015年12月23日水曜日

初めてのリピーターさん


東京からゲイ人さんと女優さんがやってきた。


ん?


賑やかな会話が途絶えたと思ったら…イビキかいてるやないかーい。

快適空間小上がりスペースは子どもたちだけの場所でもないようです。


2015年12月22日火曜日

冬至だよ、シーズンインは国際で


荷物の中に何でもないようにスキーウェアを偲ばせている人があったので、札幌国際スキー場へ。


白い雪、茶色い木、青い空、がたがた道。弾む車、それより威勢が良いのはこの心。

冬はきれい。いや、冬がきれい、か。

ささっと三時間券で気が済んだら、田中製餡のたいやきと三年番茶からの、ミルキーベルのシュークリームと世界一のコーヒー。


何事にも、それに見合った物が必要なんだろう。

2015年12月21日月曜日

冬風カヌー


昨日の支笏。


準備完了。




そろそろかな?



えいや!はい、終わり!お疲れ様!

‥暗くなる前に帰ろ。


夏より断然男前な恵庭岳。


2015年12月20日日曜日

from cafe to canoe


お店情報はかのあブログをチェックしてくださいね~。
明日明後日はお休みやでー。


日を追うごとに、お店っぽさが増していく。
外に置いた立て看板とメニューはその勢いを加速させた。
だいたい、てづくり。

みんなで働く日曜日。
できることをできる人が各々判断して動く。誰が偉いとかエロいとか関係なく、どの仕事も大事。協同。
水の上も土の上も同じ。

コーヒー淹れにヒリヒリしつつ、夕方からなおき隊長のカヌー撮影組に合流。

カヌー、氷濤、コーヒー。
片手間ではなく、中途半端でもなく、本気で。

2015年12月19日土曜日

a cup of coffee ride on the canoe


初めての週末。
なおきさんは千歳川ツアーへ。
なおさんは買い出しへ。
たかこはクリスマス装飾に精を出しつつ、洗い物隊長。


日進月歩。実戦あるのみ。本当のお店屋さんごっこ。お客さんはごっこだとは思いもせず、当たり前のようにコーヒーを頼む。
子どもの遊びは遊びのまま。フラワーカンパニー風に言うなら「元少年」である大人たちが本気で遊べば、仕事になる。

毎日、できることが見えにくいけれど、増えていく。
さりげないいらっしゃいませ。カップの配置、この人にはどの器。

無駄を省いて、シンプルに。
「シンプルを極めるとピュアになる」 その日まで。

ピュアなコーヒー。ピュアな水をたたえる支笏。
目指せ、ピュアな、…ピュアな…あほんだら。



2015年12月18日金曜日

必殺片付け請負人


春からずっと、片付けてもすぐに荒れるバックヤード。
いくらやっても三秒後には崩されるのでぼくは匙を投げた。
どうせすぐ荒れるのだから無駄なことはしたくない。諦めて見ない振りをすることにした。
でもやっぱりそれがストレスで、結局また片付ける。
自分で投げた匙をまた拾う。
しかし、ぼくも特別片付けが得意なわけでもない。

参った。ああ、あの人がいたらなあ、と思うことしばしば。

新宿から必殺片付け請負人がやってきた。

絵を書ける人、片付けができる人、カヌーが漕げる人、アクセサリーづくりができる人、大工仕事ができる人、お菓子作りができる人…
店に各々の特技を結集していく。
「これなら任せろ」をお持ちの方はご一報くださいね。

バックヤードが今までにないほど美しくなった。部屋の乱れは心の乱れとも言うらしい。心健やかでないといい仕事はできない。
バックヤード守り隊、がんばろ。



写真は、いただいた食器ふきが楽しくなる厨房アイテム、花ふきん。


2015年12月17日木曜日

今夜のお月さんがカヌー


カフェ開店祝いにと、てづくり(アレンジメント?)のお花をいただいた。光でボケてしまったけれど。

器のこと、陶芸、作法、花、木工、塗装、お菓子…

学びたいことがたくさんある。

素敵なカフェになったね、と嬉しそうな顔。
そうか、ここは素敵なのか。



七の月が、いちばんカヌーに似ていること、ご存知ですか。
最近漕いでいないそこのあなたも、今夜のお月さんを見上げて満たされてください。それでも満たされない気持ちは、ぼくらに訴えてください。
なるだけ、がんばりたいと思います。漕ぎたいのはぼくらも同じ。
気持ち、痛いほど分かりますから。なんか、カヌーって、いいよね。
一体、カヌーってのは何なんだろう。確かめたくて漕ぎ続けているのか。


一番卑屈になっていたのはぼくで、誰も偉くないと思いつつ、どこかでやっぱり引いていた。一番形にとらわれていたのはぼくで、だから、とらわれない理想を言葉にして均衡を保ってきた。

誰かの悩み事を聞くと、大体が「そんなことかい」、というような非常に単純な問題であることは多い。素直に気持ちを伝えればいいのに、と呆れることしばしば。

が、自分のことととなると分からない。何も見えなくなる不思議。問題が何なのか、何でうまく話せないのか、簡単なことがこんがらがる。
ほっとくのか、諦めるのか、我慢するのか、腰を据えて向き合うのか。

流れる水はいつでも正直。目指せ、まっすぐ。


明日からは、
「親の顔が見たいなら見に来てみなさいホトトギス」週間に突入します。
今週の日曜日は、なおきさんもなおさんもいます。が、夕方からはカヌーの撮影が入るので、お店にいこうかお悩みの方はお早めにどーぞ。

さらに12/23(水)祝日のPMには、東京よりゲイ人と女優参上予定。最近変な生き物を見ていない方はこの機会に是非ふれあってあげてくださいね。










2015年12月16日水曜日

‘’シンプルを極めるとピュアになる‘’


カフェ営業三日目。既にずっと昔からやっていたような気になっているのは、昨日の初ひとりぼっち編で深めた自信だろうか。



日々、学ぶ。日々、気づかされる。表面上のこと。実戦的なところ。自分のこと。日々、ヒビケアのCMは毎年痛そうだが今年もだろうか。

シャッターをあけて、おはよー、今日も一日よろしくなと店とあいさつ。コロンビアのサンダルに履き替える。看板やら出すものを出し、暖房のスイッチを入れてお湯を沸かしたなら、
掃除より何より先に穏やかな心でもって豆を挽き、厨房に充満する世界一の香りに包まれながら、丁寧にゆっくりとコーヒーを淹れていく。誰もいない。ぼくだけ。いや、店とぼく、か。必要な音だけが、ただ、鳴る。この時間がたまらない。

誰かが何かしている、生活の音が好きだ。キッチンサウンドは特に良い。それが自分のためだと尚素晴らしい。

そこから掃除をして、タオルを洗い、音楽とテレビの電源をつけたなら、インディアンが狼煙をあげるかのごとく、ぼくは旗を2つ掲げた。

小さな、こまごまとしたさざ波のような朝の儀式。

10時、開店。今日も穏やかな湖。荒れてくれたならウズウズしないで済むのだが。

予約制のカヌーツアーと違い、来客のタイミングは風まかせ。
いつくるか分からぬ人の帰りを待つでもなく待つ家人はてーへんだ。
気を張るものだなあ。張るでもなく張るのがややこしい。
集中力の使い方は野球に似ている。抜きどころを掴めば楽になるのだろう。
野球もサッカーもバスケもやったが、野球はイマイチセンスがなかった。サッカーはご存知の通り、日本代表として脚光を浴び続けた。

ガイドでも氷濤マンでもない。冬に生まれた新人類、コーヒーマンは立ちっぱなしなだけだから、着圧タイツさえ履いていれば何てことはない。これを履くか履かないかで雲泥の差が出る。立ち仕事の方は是非お試しあれ。
ぼくはシースリーフィットもスキンズも長きにわたり愛用している。

分かりやすい肉体労働から少し距離ができたなら、頑丈でもないらしい身体からのクレームはピタリとやんだ。

気づけば外は暗くなり、包容力の塊のような方といつものように雑談しながら閉店作業。

帰り支度。軽くないスープマグをつかんだときに、一応今日は持ってきてみていた朝の残り味噌汁にすら手をつけていなかったことに気が付き、夕飯にしようと思ったことをすっかり忘れて、ラーメンを食べたことを今、また思い出したので、これからすすろうと思ふ。
ちなみに、味噌は去年なおさんに教わりつつつくった。手前味噌。

店にどっぷりいるようになってからぼくの食リズムは変わった。朝か夜、食べれるときに食べる。店では食べない。
コーヒーマンはカヌーマンより氷濤マンより燃費が上がるエコカーだった 。
夏に店をいちばん守ってくれたどるふぃんもエコカーだった。
そうか、気が休まらないと食べる気にならないのだ。

ふらりと立ち寄る側から、ふらりと立ち寄られるかも側へ。真逆方向へのシフト。すさまじい。
脱風、ようこそ大地。
風にしか分からない、風が大地に求めていることを体現できればいい。うるさいことはひとつもいわずに、ただ、いつも帰ってきたらいてほしい。あってほしい。旅の空の話を聞いてほしい。


ぼくの淹れたコーヒーを飲んだ千歳⭕報の新聞記者さんが、

‘シンプルを極めるとピュアになる’

との名言を思い出したという。
(映画『二郎は鮨の夢を見る』よりだとか)


ほめられるとぎこちなくなるのはなんだろう。
水の上ならそのへんは無敵だのに。

まあまあ、久しぶりに、ずきゅんわーどもーらい。

分かる人が分かってくれればいい。
何を言われ、思われようと、ぼくが好きなコーヒーはこれ。

ずっと、飽きることなく飲み続けてきた。

ずっと、大切な人にだけ淹れていたコーヒーを、ぼくはお金にし始めた。

君のためのコーヒー。
とっておきだからとっておこうとも思ったのだが、そこで守りに入ったら、お店は面白くならないし、嘘ついて他のコーヒー出しても気分が悪いし、できないし、したくないし、そんなことならコーヒーを淹れる意味がないよね。好きでもない人とセックスしても虚しいよね。

伝えたいものがあるなら、出し惜しみしたらいけない。

コーヒーには、ぼくのエゴをたっぷり詰められた。
どうしたって譲れないものが何なのか、どこにどんな風に自分の中に備わっているのかが、非常にクリアになってきた。

伝えたいものや心のないツアーはナンセンス。

ぼくの気持ちはぼくだけのものだから許してもらおう。

2015年12月15日火曜日

ファンタスティック黒板アート


朝。む、みんないつものオレよりちんたら走ってるぞ。
昨日までの春から一転…こ、これは、ブラックアイスバーーン!
ああ、あっちもこっちもコースアウト。
地獄絵図のような様相をきわめた支笏湖線をどうにかかいくぐり、店にたどり着くと、昨日までは行き場を失っていた黒板が…


黒板が…


い、いけてるやんけー!いけてすぎやないかーい!

一夜で完成された小上がりを一人で発見したときに続く、大げさリアクションパート2。
ああ、誰も見てないのに。またやっちまった。監視カメラでも誰かつけてくれたらいいのに。

才能は、表現者は、そこかしこに潜んでいる。
ぼくらは、みな、互いに素晴らしい才能を持っていることを実は意外と知らないのかもしれない。

暮らしの中に佇む表現こそ、ほんものの芸術。

イメージをさらりと何でもないように飛び越えてしまう、そんなクリエイティブな人がぼくは好きです。

さらに音響システムも夕方には整いました。天井が高いので音がよく響く!
そんなわけで、かのあショップに流れていたらかっこいいサウンド、CDでご持参くださいね。気に入ったらそのまま返しませんのでよろしくどーぞ。

ついでに、ぼくも自宅にコンポが欲しいので、宝の持ち腐れコンポをご存じの方もご一報ください。
CDとMDとラジオ、テープも聞けたら言うことなしですね。なんて。




2015年12月14日月曜日

今日からぼくはカフェ店長


穏やかな春の陽光の中、ようやく漕ぎ着きました。

一番手は未来を担う未知なる可能性だらけの支笏っ子たち。

作業中、ウッドデッキのすき間に落ちたビスを、秘密のマグネットでえいやと拾ってみせると、歓声の嵐。べんべ、すごーい!
そんな幕開け。平和。呑気。素晴らしい。

長いのか短いのか遅いのか早いのか、自分のストロークさえ見失っていましたが。

バックヤードから、昨日までとは別人な店内を眺めながら、なおきさん、ぽつり。
「…ふーん。カヌーがあってパドルがあって、カヌー本があって。分かる人にしか分からない世界だろうけれど、もしこんな店があったら、いいよね。いつも見てるから当たり前になってるけどさ。」

『いや、もし客だったらこんな店あったら最高でしょ。しかも、窓の外は世界一の支笏。』


木屑だらけの作業場にしては、もったいなさ過ぎる佇まい。
誰よりも「店」が喜んでいるように感じました。
ぼくも、この店も、人目に晒されていないと腐るという点では一緒みたいです。ゲーノージンハ歯が命。
生きていていいんだと、思わせてやるからなー。


静かな平日にお越しいただいた皆さま、本当に本当にありがとーございます。
あの店の、初めてのお客さんであったことをいつか誇らしく感じられるような、そんな店にしていきたいと、密かに思います。

基本的には10時~16時が営業時間となります。
定休日は火曜日+α。

今月はもしかしたらやさしい料金価格になるかもしれませんので、気になる方は年越し前にふらりとどーぞ。



2015年12月13日日曜日

12/14 かのあカフェオープン


朝の千歳川。
明日オープンだから、平日が休日な方はふらりとどーぞ。
なおきさんもなおさんも、みんないます。豪華でしょう。

ぼくははじめてのことだらけでとにかく必死だし、なおきさんは氷濤マンだし、でも、やっぱり、本業はカヌー。

昨日に続き、まるで春のトレーニング風景。雪もしばらく降らないし、そろそろ山菜とりが始まりそうな陽気。


数えてみたら二週間カヌーを漕いでなかった。毎日漕ぐ人間にとっての二週間はなかなかのものです。
二週間ぶりに、二日間、さらっとだけ、二人と一緒に漕いで。
いつも二人ぼっちだったから、でも、水と遊ぶには三人がやっぱ盛り上がるんだよな~。
なまった感覚をありありと見つめながら、水の上の気持ち良さに恍惚とする。
ただ、誘われるがままに漕いできた。たまたま、目の前に。手を伸ばしたのは他でもないぼくだけれど。
いつも当たり前にあるから、わざわざ好きだなんて言うのも癪で、相当好きだから、素直になれないところもあって。しかも仕事だからしんどいこともある、そんなこんなですっかり忘れていた。

漕がない間に深まる愛。遠距離恋愛も悪くないのかもしれない。

安西先生、カヌーがしたいです。

いつも、すぐそばに、カヌー。
喜びも悲しみも、かわいい女の子も、大切なものは全部カヌーが連れてくる。
水の上にはいつだって風が通る。心の換気が必要な方はご用命ください。呼吸がしやすくなるはずだから。


こちらは、ようやく仕込めた自家製ジンジャーシロップ。
いつもならやらない一手間も二手間も追加して、身体をあたためる効果のあるショウガオールをこれでもかと呼び込む。
お湯割りはホットジンジャー。炭酸で割ればジンジャエール。

これからの季節はジンジャーでショウガ!(…ビシッ!)

2015年12月12日土曜日

春に期待す冬の好天


「これから」に期待の出会い。
ようやく、待ち人来る、といったところだろうか。
やりたいことを、みんなそれぞれに、やれる場所であればそれは素晴らしい。
天気もいいし、ウズウズして、久しぶりにカヌー。
カヌー漕ぎながら話そう。

ぼくは、漕ぐことを忘れていた。呑気とは程遠かった。


みんなでメニューをつくるための写真撮影。

器からケーキから飲み物一品ずつ、何から何までひとつひとつに話し出したら一日、場合によっては夜通しかかる暑苦しい物語があって、
それらがヘタクソなおぼんの上に全員集合したのを見て、あ、ちゃんと、形になるところまで持っていけていたのだな、と。
進んでいるのか立ち止まっているのかこれでいいのかオレならどうしたいかとか、戸惑いのトンネルの中にずっといたけれど。

この感覚は例えるなら、成人式を無事に迎えたわが子を見守る親。
いちばん成長させてもらうのは、子より親の方なのかもしれないね。






2015年12月11日金曜日

welcome 生みの苦しみ


とりあえず、月曜日にはオープンということで。



ぼくらは泣きながら生まれる。

何かが生まれるとき、苦しいのは生まれる側だけではなく生む側もなのだな。
親のが多分痛いよね?

ぼくらは生まれるとき泣いて、生きながら笑う。泣いた分、それ以上、笑う。

「何かを始める」ことが、実際、一体全体どういうことか、身をもって学ばせてもらっている。自分の中にあるものが何か、又、ないものは何かを知る。
お店の始め方なんて教科書には載らない。

準備は苦しい。ヒリヒリする。意識は内に向かう。
でも、先にワクワクがチラつく。見たことのない外、光が見える。

2010年。
ぼくは東京にいて、とにかくお金がほしかったから楽して楽しく稼いでいて、
すると、たまに北から電話が鳴って。
なんでぼく?と思いつつ、話を聞いていた。
冬のお祭りの写真は、当時のぼくには自分事としてはなかなか捉えられなかった。

始まりはいつでも問われるんだろう。試されるんだろう。積み重ねてきたあれこれを。その手に乗るか。
悶えても逃げたりする気にはならないのは、年を取り図太くなったからだろうか。

腕がないと腕試しはできない、させてももらえない。













2015年12月10日木曜日

オムカフェ日和@苫小牧


お菓子づくりは、気持ちが乱れるとおいしくならない。
夏のウイスキーケーキとの闘いをサポートしてくれたかおりんの教え。ケーキに謝る人が世の中にはいることを知った。

なんでやねん。
…いや、なんか、分かる気もしてきたような。

やさしいだけでは今の世の中駄目らしい。
たまに虚しくもなるから困っている人がいてもすぐに声をかけたり立ち止まるの、もうやめようと思って、
でもやさしくないとお菓子はおいしくならないみたいだ。

困っている人がいたらやっぱりぼくは、見て見ぬふりができないんだろう。
困っているときに、いろんな手に拾われてきた。

支笏湖温泉街、湖側。こじんまりした白い建物、ウッドデッキ。
全く同じ場所で飲食をやっていた先輩に会いにいった。


おむかふぇ日和

イオンストリートをスイートデコレーション側へ走ると程なく右手に和モダンな建物が現れます。ツルハまで行ったら行きすぎ。

元「美里」のご夫妻は相変わらず穏やか。
景色や店が変わっても、人が同じであれば、醸し出される雰囲気は変わらない。嬉しくなる。変わらない味。

ぼくらも飲食に手を出すことになったとご報告。
元々、そうなればいいとの思惑もあったとかないとか。

「ケーキ、つくれるならつくった方がいいよ」、背中を押してもらう。

ケーキ、何でもないようにつくれるようになります。
できるできる。ぼくならできる。ぼくしかできない、大抵はやらない。やらせてももらえない。

春からずっと、お店がぼくを試している。何の試験だろう。いちばん振り回されているのは多分ぼく。いちばん変化しているのも多分ぼく。
勝負は夏だけではつかず延長線に突入した。
一対一になるそのとき、あれこれが明らかになるのだろうか。



2015年12月9日水曜日

はじめてのチーズケーキ


お菓子づくり、初心者。
人生初、チーズケーキをつくった。


何者なのか分からない。
問われたなら、ただそこに泡立て器があったから、とでも答えよう。

アメリカンなクッキーやらビスケットもつくった。味はだいたい整ったから、あとは成型、出し方。
このへんは弱い。見た目より中身、食べれば一緒だろ、とか思ってしまう。目指したいのは脱アマチュア。

どうしよう、今後女の子に何かをつくってもらったとき、心のうちでオレのがうまいな、とか思ってしまうかもしれない。
いや、味じゃない、気持ちがおいしいのだ、嬉しいのだ。

一年前、いや、半年前、いや、三ヶ月、いや一ヶ月、いや、…
…前のぼくは、こんな展開を想像したろうか。

小さじは5グラム、大さじは15グラム、ひとつまみは…

慣れないことは慣れるまで疲れる。
でも、いつか慣れる。カヌーは、歩くように漕げるようになった。でも、最初は漕げなかった。漕いだことがなかったから。お客さんに置いていかれないように必死だった。漕げなければ、仕事にならない、できましぇん、は通用しない。趣味と仕事の境界はここにある。

漕げて当たり前。つくれて当たり前、にしていくのだ。

向き不向き、得意不得意は確かにあるけれど、やればできる。
できないのは気概がないから。やるかどうかだけで、やり続けられる場所に身を置くか、だけ。本気になれば、できないことは何もないし、なりたいものには何にでもなれるとぼくは信じて疑わない。

思えば夏のお菓子づくりとツアーとの兼業修行から、冬カフェプロジェクトのイントロは鳴っていたのだろう。
いろんな女の人にあーだこーだせっつかれながら、少しずつ、作業能率が上がっていくのを感じる。進化というのはおそろしい。ふと振り返ると自分で自分が恐ろしくもある。お前、誰よ?と。

いかに無駄を省くか、専ら順序だてを考える。やっぱり、ツアーと同じことを考えている。
生き方が効率悪いからか、システムづくりにはとことん効率を追究する。
人生は無駄な時間こそが大事だが、日々の繰り返しの作業行程に無駄は必要ない。省いた無駄が笑顔につながる。

ツアーは始まる前から始まっている。
by矢吹全氏


カヌーも山もキッチンも、道具好きにはたまらないフィールドだった。
世の中には何度でも使える、使い捨てないオーブンシートがあること、知っていましたか?



2015年12月8日火曜日

必要と実用


昼間の自宅の日当たりが最高で、よく寝れた。
自営業者のように、休日と仕事の境目をなくして久しい。

春からずっと、店ができてから走りっぱなしでどこまで行けるのだろう。

タイヤをやっぱりつけた。
使うのはぼくだ。スポンサーもぼくなら何をしてもいいだろう。


なくてもどうにかなる。けれど、確実にあったら便利なもの。
そういう、小さなストレスの芽を摘んでいくことが後々にいきることはツアーで学んできた。
そこを適当にごまかすとどんどんしんどくなる。
楽をして余ったエネルギーでもっと新しいことに向かえる。

まずは、店準備だが、その先、夏のこともずっと考えている。あっという間に春は来る。始まってからでは間に合わない。イメージが大事。イメージさえ見えれば。

ガイドには、ぼくがそうしてきたように水の上だけに集中させてあげたい。
陸のわずらいごとは水の上に持ち込むべきではないことを今年は大いに学んだ。

非日常に、日常が水をさしてはいけない。









2015年12月7日月曜日

答えを探して


除雪から始まった朝。
通勤時間が惜しいので、自宅にて仕事。

材を買って、寸法を決めて、墨出しをしてカット。物によっては二度塗り+やすりからの三度塗りをした板の塗装を済ませてからビスで枠を固定。
粗いヤスリでやすったら、中くらいのやすりへ。使うことを考えながら。最後に枠の塗装を一度塗りもしくは+やすりからの二度塗りでもでたく完成。


買ってしまえば早い。しかし、面白くない。完成度はどうあれ、自分で手をかけたものは誰になんと言われようとも、完全にいとおしいモノとなる。
しかし、手間暇がかかる。手間暇をかけてばかりいるとプレッシャーもかかる。
うまいこと言ったので座布団二枚ください。

こんな、どうみても手づくり感しかないおぼんが欲しかったそこのあなたもご一報ください。
アジアの一角のように、御値段交渉しましょ。


数日前のバリスタとのやりとりは、ぼくのコーヒー熱を数段高めてくれた。
コーヒーには、感覚だけではたどり着けない世界がある。

ネルドリップ、豆が楽しげに踊る。はみ出さんばかりに、どこまでも膨らむ。生き生きとした自由な生命体。


2015年12月6日日曜日

カヌーとコーヒー


日暮れ前の氷濤まつり2016制作現場。
あっという間に骨組みができていく。

あれ、もう中氷山?


氷濤マンたちにとっては「あっという間」どころではないのだけれど。
黄色いヘルメットがやはり目立つ。キャラのせいか?


ぼくの好きなことは一人占めせずに共有するさだめなのか。

お店を持ちたくても持てない人もいる中、お店を持たずしてお店をやることになった人もいる。
支笏湖、カヌーとコーヒーのお店が今月中にはオープンする。


君にだけ淹れたコーヒーを、ぼくはこれから仕事にしていく。


ねえ、コーヒー、まだ?

うるさいなあ、気が散るから静かに。

…まだ?

ねえ、オレより完全、コーヒー目当てだよね。
まあいいか。
コーヒーの好みが合うかどうかはセックスの相性の善し悪しより大事…かもしれない。


あらゆる恋が、芸事を助く。

唯一、好きなことを好きなだけのまま純に守れているのは書くことだけ。書くことだけはお金にしない。純潔!でも、おひねりは別腹!
おひねり制アナログきまぐれ紙【まちゅ★ぴちゅ】、恒例の一年振り返り号、出せる気がしないし、年賀状も厳しいか。









2015年12月5日土曜日

転職せずに転職


雪パラつく支笏湖。
大きなスキー場が開き始めている。
初滑り、いつ行けるかな。どのパドル持っていこう。
雪を見ているとそわそわするのはなんだろう。

いや、しかし、遊んでいる場合ではない。
何せ、転職中の身だ。

今日は、イケてるココアを発見。
おいしいのは勿論、やはり、なるだけなら極力やさしいものがいい。
ぼくはそういうものを食べさせてもらってきた。
自分が飲みたくないもの、食べたくないものを人様に提供するべきではないよね。

で、その後はもっぱら木工家もどき。
時間軸を越えて、ひたすらこもる。


コーヒーカップを持つ手が震えるらしいから、おぼん制作中。

秋からずっと気になっていた、塗装。せっかくだからあれこれ試しながらつくってみている。
せっかく木なのに、ウレタン塗装をしたら、材が木である意味はあるのかな。定期的にケアをしてあげることが面倒なら、最初から木を使うなよって気もする。楽なのは分かる。
毎日使う道具、パドル。ぼくのはオイルフィニッシュではなく、ウレタン塗装だ。頻度を言い訳に?

おぼん。食卓アイテムだからより考える。

ウッドストリップカヌーはカヌーと呼ぶのか?
では、ぼくらの愛艇は?
うーむ。

来客の多い一日。
どうやら支笏にカヌー乗りが集まっているらしい。

2015年12月3日木曜日

たかがフォーク、されどフォーク


雨。氷濤マンたちも休みになった模様。

なおさんとこまごま品一斉買い出し。


写真…手づくりの、やさしいほっきおにぎりでした。ほっきといえばの苫小牧より。

何でも、思っていることがバレてしまうようで、何でもないようにさらりと襟を正される。思考が甘くてすいません。

苫小牧やら千歳、6・7店舗ほどか。妊婦とメガネ、頑張った。

なかなか、イケてるシンプルなフォークが見当たらない。

あべくん、これ、すごくない?
…むむむ…こ、これっきゃない!!

というわけで、…ぼくのことはきらいでも、ぼくらが一目惚れしたかっちょいいフォークは見に来てください。
今年中にはオープンです。



シーズン中はストレスでしかなかった店という新たな存在。
受け入れられなかった。足かせでしかない、と。水の上だけにいたかった。

でも、こうしてどっぷり準備に関わっていると、当たり前だけれど、もう、どうでもいい店なんかじゃなくなるわけで。そばにいる人を好きになるように、ぼくはこの店が好きになってきた。
ずっと、自分の家を好き放題にいじくるように、店をいじりたかったことにも気が付いた。

店に恋するための冬で、その気持ちはこれからのかのあに、ぼくの、様々な原動力になっていくんだと思う。
すごく、面白くて、これから、もっともっと面白くなる気しかしなくて。こんなにワクワクしているのは、久しぶりな気がする。畑以来かな。そんな前でもないけれど。


たかが、フォーク。されど、フォーク。

自分たちが好きなものを伝えないのでは何をするにも意味がないよね。
ぼくは、ぼくが世界一と信じてやまないコーヒーを淹れる。あなたにとって世界一かはわからないし世界四位だと誰かに酷評されるかもしれないけれど、ぼくの世界一は揺るがない。
もしかしたら、あなたの世界一にもなるかもしれない。それはそれは嬉しいだろうな。

ぼくらの世界一の湖は、今まで何人の人の世界一になったろう。

素晴らしいものを伝えるのが仕事。

一雇われカヌーガイドという域をとっくに越えて。
ぼくを育ててくれたソトカフェも、越えていこう。




はじまりはいつも


はじまりはいつも。

ふ、じゅん。

たった一冊の本。たった一本の川。たった一日のピンク色の空。
すべてをぶち壊し、いつまでも、巣食うのはたったひとり。いつもそれは、おんなのひと。たった一夜の夢。
たった一本の電話。

たった、君。たった、ぼく。
たったひとつ、カヌー。



たったひとり。たったひとつ。たった一杯。

たった、あなたに出会う。

たったひとつずつ。みんなひとしい。
もっと大切にしあえたらいいのに。

きみとぼくのよに。

ひとつしかないから、君だけ、でなく、ぼくだけ、でもなく、
一緒に乗ろう?と誘える。

たったひとつ、チキュー。一歩間違える、シキュー。
同じようなもんか。受容の神。優しさと激しさ。包容力。潤いと渇き。同じ人?信じられないばいおりずむ。やばいなこれは。ご機嫌をとれ。今日の髪型、素敵だね。いや、今日もの間違い。君はいつでもきれいだよ。久しぶりに見たCMの長澤まさみは最強だったけれど、
いやいや、君の顔が好きだよ。性格なんか勝手につくりゃいいって斉藤和義も言っているだろ。
いちばんきれいな顔を見れるのはぼくだけだと優越感にひたらせて。

美しさは素晴らしさ。

夜には星。昼には太陽。
夜には月。昼には雲。

ぼくには君。君にもぼく。
昼より夜の、声が好き。











2015年12月2日水曜日

本気のお店ごっこ


今年の合い言葉。「…っぽい!」。
お店っぽくない?…ぽいぽい!

さて、何を怪しい動きをしているかといいますと…


湖のそばにたたずむ粋なカフェを目指してせっせと動き回っていたわけです。
本日無事、許可証授与。わーい!



ツートーンでまとめてみたオーブン台。ぼく、監修。
塗り重ねたので時間を食いましたが、満足満足。
掃除しやすく、やっぱりタイヤつけるかな。

今度はコチラ。

ひとつずつ、ひとつずつ。

ただの合板を、かっこいいおぼんにするわよ!
手ノコでカットしていたら今日は帰れないなあと、覚悟を決めていたそのとき、丸ノコを持った救世主現る。
神様仏様。拝もうとしたら寒空カヌー塾流水編を終えた、モノつくり隊長なおきさんでした。
凄まじい作業効率。
てまひまを惜しまないのは時間に追われていないときの話でして、
結局、電動も素晴らしいよね!

さて、どう仕上がるのか。こうご期待。





2015年12月1日火曜日

コーヒーのことばかり考えている


二人の女性にジーパンを褒められた。名前も褒められた。
今日はいい日だ。
物事はいつだってシンプルだ。

ずっと見たかったコーヒーの淹れ方を教わる。
この頃独学で大発見したとある道具が、本家にはずらりと並んでいて、ああ、やっぱり、さすがだなあ。



レシピやキッチンは本棚みたいだ。ものすごい量の情報が詰まっている。

大切なひととカヌーに乗るのがぼくは好きだ。
大切なひとにコーヒーを淹れるのがぼくは好きだ。


しかし、カヌーもコーヒーも奥が深い。女の人も難しい。
難しいから、癖になる。正体を突き詰めたくなる。

気分は名探偵コナンだよ。いや、迷か。