2018年8月31日金曜日

サイナラ8月 ああ、仁淀川

同乗したゲストが仁淀川を漕いだことがあるという。
グググッと縮まる距離感。


雨に歓迎された初日。

「 に よ ど が わ 」

甘美な響き。

なんて何にもできないんだろう。
ふがいなさでも失望でもなく、ぼくを満たしたのは「喜び」だった。
この感覚がぼくは大好物だったではないか。

シングルパドルのことがほんの少し分かってきた気になって、しかし、外に出ると、できないことが沢山、まだまだもっともっとある。
一つずつ一つずつ丁寧に執着しながら積み重ねてきた日々をくだらないぜと打ち壊されるというのは快感。そこに敗北感なんてつまらない感情は一ミリもない。

一体この数年間、ぼくは何を守るために必死だったのだろう?我ながら笑えてくる。

ぶち壊せたなら、また新しい自分に出会えるはずだろう。

20歳の自分には全く見えなかった世界の扉。
ままごとの先へ。

引きこもりの夏に今日でサイナラ。
日々の暮らしでは鈍りがちな嗅覚の調律を合わせていきたい。
Sotoへ。Sotoへ。

あの素晴らしい川も、やはり、もう一度。

2018年8月28日火曜日

ヒメマス食べにポロピナイ番外地へ

今シーズンは大漁のヒメマス漁も気付けばあと数日で禁漁となる。

朝釣りたてのヒメマスが味わえるうちにポロピナイへ行かねば。
支笏湖観光センター@ポロピナイへ。ここの住所も「番外地」なのだな。
OPEN:10時~
ここにはバライティに富んだビーチボーイズならぬ、若手のイケメンレイクボーイズが揃っています。


ヒメマス握り 2貫500円。贅沢にもこれでヒメマス一匹分とな。ひょえー!
淡水魚ならではなのか、上品な味わい。
‥う、うみゃー!!!


スペシャルセット。1800円くらい。
姿焼き、フライ、刺身と三つの調理方法でヒメマスを堪能。



今年の新顔、ヒメマスクレープはタルタルソースで余裕のKF○越え。680円。
泳いでいた湖を眺めながら食べる。地産地消とはまさに。湖産湖消か。

ちなみに漁期を終えても、ヒメマスは食べられるのでご安心あれ。
9月以降は-60℃のスーパー冷凍庫で瞬殺凍結をしたヒメマスを提供しているとのこと。

ヒメマスパワーで九月も乗り越えられそうです。

2018年8月27日月曜日

物語も準備もツアー前から始まっている


夏の助っ人きたさん最終日。なんと、きたさんの誕生日でもあった。

一緒に働くってのは楽しいもので。家族が増えるってのは嬉しい!


物語はいつも、始まる前から始まるように。
何が起こるか分からない。何か起きたときに何ができるだろう。引き出しは多くて困ることはない。
咄嗟のときにどんな行動を自分たちはとれるだろう。後に取った行動を振り返ったときに頷けるだろうか。
いろんな可能性を探りつつ、その時々で最善を尽くす。
終わったら振り返る。正解はないけれどベターな道を導き出せるように。同じことを繰り返すには人生は短すぎる。
そんなことをよく考える機会をいただくお仕事。
ただ攻めるだけではなく、ただ受けとめるだけでもなく、あるがままを受け入れた上で、期待を上回る絵を描く。

筋書きのない物語、どう展開するか、「未来は僕等の手の中」。


2018年8月25日土曜日

「秋の気配」と言いたがりな人と 偏愛道具学30~ベスト編

台風一過。夜になって風が出てきた。

「秋の気配」と言いたがりな人といえば‥世界のほー○ー!


写真は北のとある川にて。原野は長靴。
仲良くなりたい土地があるとき、カヌーがあれば速やか。
ちなみに今シーズンのお気に入りは「Patagonia」のナノ・パフ・ベスト

何着も所有しているフリースベストに比べ、濡れが恐くないし汚れたら気軽に洗えるし着心地も軽い、いいことずくめ。
北加伊道の春先や秋口に大活躍である。


さて、そろそろ違う水に出会いたいところ。

今年はBGMに直太朗の「夏の終わり」(個人的恒例の儀式)をセットする前に今日まで来てしまった。
どおりで、夏の始まりが早かったわけだ。

インとアウト。寄りすぎず、寄らなすぎず、平和と挑戦。刺激を求め続けていくこと。穏やかな湖面に甘んじていては先はない。
まだまだ知らない世界をこの目で見てやりたい。

2018年8月24日金曜日

電磁波フリーカフェ@豊浦


新しい形のカフェを見つけた。

詳しくはコチラ。INORI

豊浦といえば‥どるふぃん生誕の地。
シュタイナー教育の学校もある。道内唯一。いちご・ホタテだけではない先進的なエリア?

ここはスマホ持ち込み禁止。持参の場合は特殊なケースにいれるようだ。
「アースマット」(体内に溜まった電磁波を放出してくれるらしい)なる聞き慣れぬマットを素足で感じながらヴィーガン料理をいただく。


「見えない汚染 「電磁波」から身を守る」を手に取り読んでみる。
なるほど~。化学物質過敏症というのは知っていたが電磁波過敏症というものもあるのか。放射線もだが日本は見えないものはない扱いをするのが常套手段であるようだ。
原発関係で嫌というほど分かったけれど、まあ、命より何よりお金が大事。腐ってるわな。

大体こういった類のご飯、ぼくは食べた直後に腹が減るのだが、ここの料理は食べごたえがあり、ヴィーガンとか関係なくとも、美味しくいただくことができた。

するとあら不思議。だんだんと足がぽかぽかじんありあたたまってきた。

足も随分軽くなり、その日の眠りの質がここ最近と比べると妙に高かったのはアースマットのおかげ?
気になる方はとりあえず行ってみてくださいね~。

2018年8月23日木曜日

ママドゥはセネガル出身

ママドゥについてはこちらをご覧あれ→ママドゥ・ロー


三田ドゥ&ママドゥ。


セネガルってどこ?ここ。
誰の家にもアフリカにはジャンベがあるんだって。

三田ドゥも太鼓ニスト。


今年はきたさんとの夏だった。色んな方々と夏を越えてきたけれど、共働って楽しい。

2018年8月22日水曜日

おはよう洞爺湖


太鼓の音に酔いしれたまま、はじまりの場所へ。


おはよう洞爺湖。

初めてのことだらけ。
すべてが新しく、すべてが面白かった。たった十年前。

水質とかジェットスキーだとかなんだは置いておいて、精神的に特別な場所。

おはよう洞爺湖。
何にも変わらず漕いでいるよ。何にも変わらず唄えているよ。

あの頃のぼくらが今のぼくらを見たら驚くのだろうか、頷くのだろうか。

2018年8月21日火曜日

ダンスダンスダンス


久しぶりの夏の日差し。ワンツアーごとの物語を楽しむ。体は疲れども現場がたまらなく好きだ。いろんな人がいる。それぞれに皆愛嬌がある。

慌ただしく、世界の太鼓に出会うべく、京極のうどん屋野々傘へ。

「久しぶりにMamadou LOが当店にやってくる!
これがアフリカンドラムだ、アフリカンミュージックだ!
あのスティービー・ワンダーのライブでもドラムを担当した
世界のママドゥ・ローをこんなに身近に感じれるなんて、幸せですね。」

世界が「ヨロシク〜!」と気さくに笑う。
サヤドゥからずっと聞かされていたママドゥ。三田ドゥも格好良いなあ。
足を踏み鳴らさずには、身体を動かさずにはいられない音が好きだ。ぼくのルーツはどこなのだろう。
八雲のダンサーお姉さんに習うダンスにはシンパシーも感じた。
Africa。
夏前の稚内での佐藤竹善さんLIVEぶりのフィーバーナイト。
振りなんてなくていい。思考を止めて、ただただ音に身を任せて気持ちよさをグルグルと増幅させていく。川下りとよく似ている。目があった人と笑う。連弾のエクスタシー。澄んだ高音。happyだ。その場にいる人みんな友だちになれる。

じゃぱにーず、誰でもがはて、突然踊れるものだろうか?
踊る阿呆がぼくは大好きだ。

こういった集いが東京ではない場所で行われている。素晴らしいなあ。



2018年8月17日金曜日

楽園のうた

この世の楽園。
千歳川1dayでの一コマ。


初めて流れたときから、ずっと変わらないけれど、変わり続けていく眺め。
変わるのは流れなのか、ぼくらなのか。
どちらもひとところにとどまることを知らない。
まるで鏡。
ぼくらの歩みと千歳川の流れとはよく似ている。

できることが増えていく。新しい視点を獲得していく。まるで別人。いくらでも深まる。君は誰?
まだまだ知らないことだらけ。確かなのはこれから生まれるであろう漠然とした予感。

一目惚れから始まって、夢を見て、足繁く通って、膨らませたイメージを具現化。
程なくお仕置き、下を向く。
嫌いになりそうだったけれど、それでもやっぱり大好きで、諦めきれなくて、向き合いたくて、気を張って思いっきり対峙して少し何かを乗り越えて、新しい世界に手をかけて。足かけ10年。あっちゅう間。熱したら冷める悲しい習性。水が合えばこうして冷めずにいられる。

何度でも生まれ変わる。何度でもやり直す。
昨日までの自分にさいなら。積み重ねたものなんて手離してみればたいしたものではない。
新しい一日を今日から始めればいい。

2018年8月16日木曜日

偏愛道具学29 雨こそ泳ぐウォーターレイヤリング 

連日の雨。しかし、雨の方が盛り上がり、記憶に残る場合が多く、消耗はするが素敵な時間を提供できたりするからオモシロイ。
思い出はいつも‥である。


どうせ濡れるのだから、泳いだ方が楽しい。
こんなときに飛び込みを披露しないではガイドがすたるってなもんだ。

しかし、そんな馬鹿なことができるのも、国産アウトドアメーカー・ファイントラックさんのおかげだったりする。


ファイントラック フラッドラッシュ

発売当初から、カヌー乗りたちの間では革命的ウェアとして盛り上がった逸品である。
長いモノや多いモノに巻かれることに異様なほどの嫌悪感を抱く性分であるのとタイトな見た目が好みでないことも相まって道具フェチとしては珍しくこれまでスルーしていたアイテムを、夏前にこっそり導入した。
タイツも揃えれば、雨の日も泳げるというわけだ。

沈するかしないか、泳ぐか泳がないか分からない。どんな状況でも、陸の上でも水の中でもストレスフリーになれる夢のような製品である。
「山はいつでも中途半端」ではないが、「カヌーはいつでも先行き未定」。
これらの下に「ドライレイヤー」を着用することで機能する仕組みである。

【モンベル】の「ライトネオプレンタイツ」も所有している(水中に何かを落としたり落とされた場合に回収に潜る際に毎年大活躍している)のだが、泳ぐ前提であればなかなか良いが、陸地での不快感や蒸れがあり、濡れずに長時間履いていることは苦痛である。フィッティングは「フラッドラッシュ」よりタイト。しかし通常のウェットスーツよりは断然楽ちん。絶対に泳ぐならこれでよい。

膝にはなんとニーパッドつき。ニーポジションをとってもへたらない。モンベルさん、ニクいところもある。

撥水力にいつか衰えが生じるファイントラック(撥水復活サービスというのも始まっている)と比べると、こちらの方が耐久性はあるだろう。
まあ、狙いどころが違うので比較するのもナンセンスだが。

似通ったアイテム・「ラピッドラッシュ」は未使用だが、水温が低い北国では使える時期は一瞬だろう。

2018年8月14日火曜日

7年目の別れ


2011年。秀岳荘で初めて入手したマイパドルは「グレイアウル」のガイド。
湖用のウッドパドル、2018年もバリバリ現役。


しかし、シャフトに巻いていた金の糸はこと切れた。
忙しさの波もそれはそれで楽しみつつ、まだまだ、もっともっとできるようになりたいことがある手応えだったり喜びを感じながら過ごす夏。

ツアーから帰ると、甲高い「おかえりなさい」と屈託のない笑顔のお出迎えがなくなって。
ホストとしての在り方において、あの人以上にあったかい人をぼくは他に知らない。

あと半月。
始まったら終わるのが毎度の夏。来たる秋が楽しみってもんだ。

2018年8月11日土曜日

陸地と水を隔てるもの


お盆突入。
体験カヌー一色。時たま千歳川。

毎夏、色んな人と過ごす。

持論としては水の上で言語を介したコミュニケーションをとることほど野暮なことはないと思っている。
言葉を介さずとも、行動や顔色でコミュニケーションがとれたりもする。言葉からの脱却をカヌーなら目指せる。パドルトークってやつだ。
多分、なるだけ水平感覚をもった上で、一緒にいる時間の積み重ね。勿論すっぴんでね。
シンクロできたときの快感。ガイド同士だけではなく、お客さんとも、とけあいたい。
とことん、深淵で会いたいもんだ。
愛されるより愛したいとかいうが、ぼくも人に気にしてもらうより気にしたい。
そそられたい。夢中になりたい。アホなことを平気でいうが、ドキドキし続けていたいのだ。
リスペクトできる人が近くにいる、しかもそれがたった一人でもなく、一方通行でもないって幸運かもしれないと、改めて気付く夏。
当たり前になってしまいがちだが、ぼくはやっぱりカヌーが好きなんだと思う。
カヌーがなければ一体ぼくの人生はどうなっていたのかな。
canoe navigation


2018年8月5日日曜日

主観と客観の誤差


モノの見方、捉え方は様々。
何を見てどう感じるかに正解はない。どれもあり。
八百万の神さまがこの国にはいる。
人の数だけ神さまがいる。


ぼくはここで育った。まだまだ発展途上ではありますが。
カメラ故障中のため、二年前の写真。

真実はどこにもなく、誰もが正解だし、誰もが間違っている。
「‥かもしれない」という余白をなるだけとっておきたい。
ぼくらの空想が真実のような現実のものとなる。
想像力豊かなのも一長一短。勝手に物語が進むのも厄介である場合もある。
幻覚が現実。あやふやな世界で不確かなものを確かなつもりで捉える人間というのは、素晴らしいのかアホ臭いのかよく分からない不可思議な生き物だよなあ。そのへんの矛盾がまた人間臭く、人間らしさの源‥義経なんだろう。

ちゃんちゃん。

2018年8月4日土曜日

「アマツチ」Space土chant


待ってました、あたらしい土のおんがく、hand to hand。

【かのあ】の2017湖炎祭で唄ってくれたヤーマンシンゴさんの新作!
音もデザインも力入ってます。シンゴファミリー総出でオリジナルステッカーまでつくったそうな。

【Space土chant】

本州でもあちこちでリリースツアー回っているので、お近くの方はぼくの代わりに遊びに行ってね~。