2014年4月30日水曜日

「風は川ではないのだ」が‥


新谷暁生さんの著書で知ったアリュートの言葉。

「風は川ではないのだ。いつか止む」。


‥ほんまかいな。
支笏の春風は川だよ、ウナンガン(アレウト族自身の名称)の皆さま。


(↑強風写真)

夏のように暑いGW、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。


恐る恐る湖を見に行くと‥今日は穏やかでした!

(↓穏やか写真)



ありがたき日。感謝せずにはいられません。

湖も、ぼくら人間も、【生命】はいつもちがって、いつでもいい‥はずなのですが。


春の結論、
他との違いを受け入れることは言葉にすると容易いけれど実践は容易ではない。

ということで、お粗末さまでした!
今日も一日お疲れ様です。





2014年4月27日日曜日

『さっぽろ観光ナビ』

【かのあメディア情報】

フリーペーパーに、載ってるよん!

私の防水デジカメは絶賛故障中のため美しい写真はかのあブログを見て下さい。

ああ、どこかに落ちてないかなあ、防水デジカメ。

2014年4月25日金曜日

頼もしすぎる仲間~トリッパー172

午前中、インターネット番組取材。


あいにくの強風のため、安全な千歳川源流部にて撮影となりました。



さてさて、どんな絵になるのかな。ぼくがカメラマンだったら‥、なんてことを考えつつ。



naokiさんはモデルさん三人を前に乗せた「トリッパーXL」(20ft、6.1m)。
「キャンパー16」(4.88m)は無論のこと、「チャールズリバー」(5m)でも不可能なシチュエーション。

トリッパーXL、頼もしすぎます。
その群を抜いた安定感、見習いたいものです。


どの業界にもプロはいるのだなあと感動しきりの取材でした。
配信?開始が楽しみです。


午後も風はやまず。
さて、どうするか。

ツアーは実のところ、始まるまでが勝負だったりする。

風の強さ、風向き、安全なフィールド、旬なフィールド、参加人数、参加者との関係、カヌー、荷物、時間、肌感覚etc‥
さまざまな条件・制限のある中で、よりよいモノを提供するために頭を回転させる。
結果はお客さまの顔や漕ぎ応えとなって自分にダイレクトに跳ね返ってくる。


‥あ!午前中も大活躍のアイツがいるではありませんか。


というわけで、「トリッパー172」(17.2ft 5.2m)でSotocafe初出陣!
湖で同乗する機会は、基本的に今まではお客さまが奇数参加の場合のみだったのですが。

カヌーの種類が増えるということはつまり、選択肢が増えるということで、それは安全性は勿論お客さまのニーズにも応じやすくなるということで、
‥つまり言うなれば、カヌーが増えれば笑顔も増える、というわけです。


午前午後共に、大型カヌー「トリッパー」の個性に目を見張る一日でした。



2014年4月24日木曜日

尻別川でスイッチオン


支笏湖から走ること一時間、今日は尻別川にご挨拶。


冬も漕いでいられたので「漕ぎ納め」も「漕ぎ始め」もあったものではないけれど、
激流用パドリング、オン。


本日の学び。
こわいときほど、攻め気が大事。


‥ん?スノーボードと一緒ではありませんか。


探していた瀬が見つかって、アドレナリン大放出のnaokiさん。


尻別岳、エゾ富士こと羊蹄山を眺めながら。
暑すぎず、寒すぎずのナイスコンディションの中を行く。



午後はアドレナリン大放出スポットに再び戻ってスポットプレイ。
一気に支流からの雪融け水が入ってきているようで、午前中はきれいだった川は濁流となり、さらにパワーアーップ。



恐ろしさが増すほどに笑顔も増すというのは一体全体どういうことだろうか。





2014年4月23日水曜日

続く凪

午前、絶妙なタイミングで風をよける術。にんにん。

今まで避けてきた冬の話を聞かれなくても話せる術も習得。にんにん。


本州の春からやって来たお客さまには、北国の春はやはり春と呼ぶには早いようです。そりゃそうだ。
‥というわけで、あたたかい格好で来てくださいね~。






毎年恒例、支笏湖巡礼。

同じ場所、同じ時期でも飽きがこないのは、毎日「自分」が違うから。見え方が変わっていくわけで。

移動を繰り返していると、「場所」が変わるから、変化していくのが「自分」なのかイマイチ確証が持てなかったりする。

定点観察は大事。


ワケの分からない風景の中では、ワケの分からない人間こそ、普通。



恐ろしさは美しさ。一歩先は水温五℃。
水と岩の境にて。


水の上を歩く修行。
いつかツアーでお披露目できることを願って。


日の目を見ることの極めて少ない密かなお気に入りスポット、かのあ命名「ぼんさい岩」は今日も元気です。

よく見る顔とピクニック(非公式版)

かのあ公式ブログ:【よく見る顔とピクニック】。



同じ景色を見、同じカヌーを漕ぎ、同じ一日を過ごしても、
ぼくらそれぞれ感じ方は六人六色。



みんなに共通していたのは、多分この三つ。

「好き」、「楽しい」、「気持ち良い」。

物事は案外シンプルで、大切なことは片手あれば事足りる。

あれこれ無駄に難しくこねくり回して悶える修行僧ぶりっこも、この景色の中では素直であれる‥気がするのだよなあ。


「普通」って何?「ちゃんと」って?

欲しかったのは「生きている実感」?




越冬北海道一年生の戯言を楽しんでくれる優しいスイープ美人様様なのでした。



2014年4月21日月曜日

『凍』沢木耕太郎さん

先日読了した角幡唯介さん著『探検家、36歳の憂鬱』内で触れられていた一冊に手を伸ばした。


内容は、
世界的クライマー、山野井泰史・妙子夫妻のギャチュンカンへの挑戦。

どんな状況でも取り乱すことなく冷静に対処していく二人。か、格好良すぎる。

後半、想像妊娠ならぬ想像凍傷の痛みに襲われ寒さに歯までがたつきしばらく震えがとまらなくなった。

沢木耕太郎さんの淡々とした書きっぷり。
その場にいるかのような錯覚を何度も起こす。

書き上げるまでに沢木さんはどのように山野井夫妻との関係性を構築していったのか。

本当の言葉は、人と人との間からのみ生まれる。

ぼくはちゃんと向き合い、生み出せているだろうか。


本文よりちょいとずきゅんわーずご紹介。

◎山野井泰史さんのメモより。
《最新の装備に囲まれ、ピンク・フロイドを聞きながら、生きて帰れないかもしれない山に挑戦する私。
かたや、父を亡くした十三歳の少女は、ヤク・ドライバーとして厳しい環境で働かなくてはならない。一枚のビスケットに幸福を感じながら。
これでいいのか。
自分の人生は間違っていないのか。
しかし、残念ながら、あの山を見ると、登らざるをえない自分がいる。》

◎一本の指を失っただけで、人は絶望するかもしれない。しかし、十八本の指を失ったことは、妙子を別に悲観的にさせることはなかった。好きなことをして失っただけなのだ。誰を恨んだり後悔したりする必要があるだろう。戻らないものは仕方がない。大事なのはこの手でどのように生きていくかということだけだ。

第二回 苔の洞門研究会 公開研究発表会@支笏湖ビジターセンター

HP→苔の洞門

昨日、支笏湖ビジターセンターにて、普段はあまり使われない領域の脳みそに刺激を与えてもらいました。
専門性が高く、火山や地形に疎いぼくには正直なかなか難しかったのですが、
自分の持つ情報の正誤性を再確認できたり、リサーチをしたい場所も出てきたり‥と有意義な時間となりました。

内容も勿論のこと、こういう場では、アウトプットの仕方‥話し方等、伝える技術についての勉強もでき、一石二鳥。

事実や情報量は同じであるとしたら、それを生かすも殺すも、伝え手の腕次第なわけで。


何のために、誰に、何を伝えたいのか。
技術より何より、そもそもの熱量、思いは自分の中にあるのか。

「話す」というのは、人と人との「コミュニケーション」というのは、
もう少し広い解釈をすると結局のところ、
目の前の人を好きになれるか、であり、それと同時に、相手に自分を好きだと感じさせられるか、だ。
そのために媚びる必要はない。‥時と場合によるのだろうか?

好きな人の音楽は不器用だろうが変な声だろうと、どもろうと何だろうと、
何から何まで耳触りが良いものである。

最低限の技術は必要だけれど、高め続けるべきは技術ではなく純度だ。


わざわざそういった言葉を口に出して説明をすることはせず、
行動や暮らし、生き方からメッセージを滲ませる、あの人たちのように説得力のある人間にぼくもなりたいものです。








2014年4月19日土曜日

2014グリーンシーズン突入


風の強い日が続いていた支笏湖。

「明日どうする?」

「ま、無理せずに」

そんな会話をnaokiさんと繰り返しつつ、例年より一週間早く、ツアーオープンということで。


ツアー前、ビクビクしながら湖を見る。あれ?お、穏やかじゃない?

‥おーいえす!


というわけでシーズン初日を支笏湖も祝ってくれたようです。ありがとう!


2013年は春の東京で友人たちと関わる中で感じさせてもらえた極上の時間「やさしくてあったかい、へいわな時間」を支笏湖上でも再現するのだ!」と息巻いていた。
それも自分だけでつくることも狙うのも違うということに程なく気付いてやめたのだけれど。

今年のぼくは、いい感じに肩の力が抜けている気がした。
暮らしと仕事が近くなってきた気がして、そのおかげか去年のツアー初日にはなかった落ち着きがあるような。

自然の中で、より、自然になっていく。


自分の中にあるイメージを湖上に描ける日は来るだろうか。

ホストとビジターという枠を一瞬でトリップできるだろうか。



改めて思う、カヌーガイド、クリエイティブな仕事です。

2014年4月18日金曜日

春の風物詩

春の訪れを告げるのは、山菜だけではありません。
年に二回、季節の変わり目は、風邪をひく間もなく、タイヤ交換。

さらばスタッドレス、ようこそ夏タイヤ。
さらばスタッドレス、ようこそ夏タイヤ。
さら‥

皆さまのおかげさまで車が増えた【かのあ】。
ということはつまり、タイヤ交換の頻度も増します。

さ、さらば‥

終わらない「グッドバイ」。太宰治さんも生きがいを見い出したことだろう。


そういえば先日ある方に久しぶりに会ったとき、開口一番に

「もうそんな季節になったのか~。」

なんてことを言われまして。

私自身を春の季語として登録申請でもしちゃろうかなんて妙案を思い浮かべつつ、

『どーもどーも、いやね、なんと今年は冬もいたんですよ。』

「え~?!ずっといたの?どういう風の吹き回しよ?(‥以下略)」

なんて、のどかな会話で笑い合いつつ、いそいそとあれこれ準備。


分かる人は「あっ!」と唸ってくれるはずの先日の成果。


2014年4月17日木曜日

ポロピナイのソフトクリーム

夏の風物詩を芽吹きの春に、とある湖畔でいただいた。



ここのソフトクリームは美味しい。
昨今のソフトクリーム業界は、生クリーム入れりゃいいだろう的風潮にある気がするのだけれど、ぼくは騙されない。誤魔化されない。

荒めの粒子、コーンは勿論ワッフル。
目の前にはフップシ岳。


‥う、うまいっしょ!




2014年4月15日火曜日

きれいな「水」はどこにある


昨日の午前中とはうって変わって風の強い支笏であった。
【かのあ】は今週19日からツアーが始まるわけで、土日だけでもいいから優しくしてねと支笏嬢におねだりしつつ、ちまちまと作業。
寒すぎてちょいと【美里】にてコーヒー&期間限定ガトーショコラであったまる。

元氷濤まつり会場である第五駐車場(ツアースタートメイン会場)の氷たちも順調に溶けてきています。


★★★★★★★

女の人が泣いていた。どうやらそれは悲しいのではなく嬉しすぎてどうしようもなくて、泣いているようで。

その方は「ありがとう」を伝えきれずに泣いているようで、
その感謝の気持ちをぼくに伝えようと、しゃくりあげながらどうしたものかと泣いていた。

声を掛けるでもなく、動揺するでもなく、ただただぼくは普通にしていたらきれいであろう女の人の崩れきった泣き顔を見守っていた。

こういうときは黙っているに限る。

彼女は少し落ち着きを取り戻したところで、ぼくに聞いた。


「どこでそんなあたたかいホスピタリティの仕方を学んだのですか?そんなこと今まで生きてきてされたことがありません。あたし、嬉しくって‥」

はて、ぼくはどのような手法でもって、美しい女性を泣かせるほどに喜ばせたのだろうか。



まあ、「こんな夢を見た」。

‥とは、芥川龍之介か。


何とはなしに、ガイドとして、まだ足を踏み入れたことのない世界があることを暗示されたような気がした。
あれこれ無駄な事ばかり考えてあちこちで事件を起こしては、心の内では密かに「ネタが増えた」と喜んでいる自分に染みついている芸人気質にほとほと呆れている暇があったら精進しなさいよと言われたような気がするようなしないような。



夢の中の「ぼく」がどんな素敵なホスピタリティでもって彼女を魅了したのかは全くもって分からないけれど、
きっとお気に入りのコーヒーを鼻歌交じりに淹れたことはほぼ間違いないだろう。



生きているといろいろある。ぼくもいろいろと悩みが尽きない。
どうしたらいいのか分からないことだらけだ。
それでも、だからこそ。

ぼくと一緒にコーヒーでもどうですか。
コーヒーなんか飲んだって何にも変わらない。カヌーを漕いだって、美しい水色に感動したって、そんなことは人生の内のほんの一瞬の夢みたいなものだ。

それでも、だからこそ。
たった一瞬でも、喜びを、笑顔を、あなたと。

たった一杯のコーヒーから紡がれる物語の力をぼくは信じたい。


カヌーもコーヒーも、あなたにもぼくにも、水が必要なんだ。

この地球が美しいのも、水のおかげ。











2014年4月14日月曜日

浮気心と春の空 千歳川・洞爺湖・支笏湖

駆け抜けた冬。そのあとに待ち構えていたのは、おじいさんのように呑気な暮らし。
北極から一瞬で沖縄へテレポートさせられたかのような気分。頭も身体も変化に順応しきれなかった。

呑気な暮らしはある意味では冬より断然過酷で、自己というとてつもなく、しかも変てこ極まりない宇宙をあてもなくさまようのは苦行と言っても大げさではないような気がする。


考えすぎてワケが分からなくなる度、ぼくは千歳川を漂った。
川の上はいつでも風が通っていて、涼やかな風は川の上でぼんやりと浮かぶぼくのパンクしそうな心にも風穴をあけてくれた。


漕いだからといって何か煩い事が具体的に解決するでもないけれど、「まあ、何でもいっか」と思わせてくれる慰め河川、ああ、千歳川。君なしでは。



またあるときは。
夜のうちに移動して今度は、お隣の湖・洞爺湖。


早朝だけ、しっかりと凪いでくれました。
洞爺は、あたたかい。気温や水温だけでなく、あらゆる意味であたたかい。



先日本州へ旅立ったご家族の大好きなお店からは羊蹄山がバッチリ。


本日は支笏湖へ。
支笏は嫉妬深い。浮気するとすぐ怒る。
でも、春の嵐を吹かせたぼくを慰めるように今日の君は完璧なる美しさでやさしくぼくを包んでくれた。


「水量が少ない」ということは、いつもと違う顔が見られるということで。



新緑の頃に行けるだろうか、恵庭岳。



シカの目撃が多くなっています。ぼくだけ?
千歳~支笏湖間を走る際は皆さまお気を付け下さいね。

2014年4月12日土曜日

ずきゅんわーず 宮沢賢治

あるブログにて素敵な言葉を拾った。

ハロー、今君に素晴らしい世界が見えますか?】より。


職業芸術家は一度亡びねばならぬ
誰人もみな芸術家たる感受をなせ
個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をなせ
然もめいめいそのときどきの芸術家である

”農民芸術概論綱要” 宮沢賢治

2014年4月11日金曜日

幸せはどこにある

午前中、雨。午後、晴れ。車があると天気が悪くても動ける。これは自転車やカブ主としては革命的変化だ。進化かは分からない。



幸せは歩いてこない
だから
歩いていくんだよ

誰かがそう言った。

ぼくは信じない。

幸せを迎えにはいかない。

なぜなら幸せは足元にあるから。

歩いてしまったら幸せは遠のく馬鹿り。


冬の間に、とあるパン屋さんの素晴らしいフランスパンに出会ってしまった。

ぼくの幸せは、フランスパン。

「ちいさな暮らし」は小さな発見の連続である。
未知は道端にいくらでも転がっていて、ただ気づかないだけ。
物理的にどこかに行かなくても、ぼくはどこへでも行けるようになった。


誰もが見向きもしない石ころにいちいちつまづいてきた人間には、
ちいさな幸せの意味や有り難みを誰よりも感じられるという特権が与えられるようだ。


あなたやぼくの当たり前が万人の当たり前ではないことを忘れずに、
何でもない暮らしが、実はあなただから成り立っているという事実を振り返ったなら、
自分を卑下することの無意味さにも気付くだろう。

2014年4月10日木曜日

TRIPPER とりあえず乗ってみないことには‥

未知なる乗物がやってきた。
まあ、そういうわけで、どういうことか詳細は「かのあブログ」にお任せ‥らくだキャラバンアフター



とりあえず、えいこら陸路で運送されたコイツは、はて、何者だろう。


大きすぎてカヌーとは呼べないのではと思っていたけれど、うん、カヌーだ。
流水の中ではどう動くのだろう。


前のnaokiさんが遠い。いつもより腹に力を入れて声を出す。


新緑まであといかほどかと、あれこれ想像しながら漕ぐのが澄んだ水麗しい春の楽しみ、かな。


「想像力イコール思いやり。思いやりイコール愛なんです。」とは寂聴さん。


つまりカヌーはみんなの夢だけでなく、みんなへの愛も積載しているのだ。



2014年4月9日水曜日

短くて長いらくだキャラバン無事終了

みんなの夢を乗せた【らくだキャラバン】は新潟から一気に青森港という凄まじい走りを見せ、
昨日昼頃函館港へ到着。

その後は、ベタ凪状態の噴火湾を眺め、駒ケ岳と羊蹄山の美しさに改めて感嘆しつつ、無事支笏湖へ帰り着きました。



考えた末にこうなりました。ハイエーストップには超大物をふたつ。
包装をはがし、積み方を考えながら一時間ほどで七艇どうにか積み込み完了。




吹っ飛ばないように、風向きを考えて、いつもより気を使ってベルトを締めます。



一日走行距離約400キロ×4日。

それもこれもあの人やこの人‥皆々様のおかげということで、
弾丸カヌー運送、無事終了。



2014年4月7日月曜日

トレーラーが良寛さんの弟子になった日

2日連続1日約400キロ走行。
支笏湖から釧路川に行って帰ったようなもんだとは名ドライバーnaokiさん。

日本は狭いのか車がすごいのか、運転手がパワフルなのか。

答えは風の中。


一人でも二人でも三人でも‥、どこかへ行くと必ず何かが起こる。


ハプニングはスキップしながら闇夜に紛れてやってきた。

とりあえず、笑ってみよう。

笑うことはつまり、受け入れ、肯定すること。


先のことは分からない。
それはともかく、目の前の今を味わい尽くす。

ぼく自身は過去にも未来にもいない。

今、ぼくは新潟。

今、目の前で起こるすべてと誠実に向き合わずに、
何かや誰かを本気で愛したところで説得力なんて皆無。

フラフラしていても、ちゃんとしたいこともあるのだ。

先ほどの気温は7℃。

2014年4月6日日曜日

根室より‥

根室といえば、オラせん。オランダせんべえ。



あれ、ここは根室か。

いや、鳥海山(ちょうかいざん)だ!
naokiさん命名【らくだキャラバン】、山形、入ったどー。

2014年4月3日木曜日

ビーパル4月号の角幡唯介さん


いつかの年の父からのお年玉は、2010年開高健ノンフィクション賞を受賞した角幡唯介さんの『空白の五マイル』だった。


お堅く、ハードボイルド、これぞ男。
ぼくは「これぞ男」風文体に拒否反応を示しかけたのだが、気付けばあれよあれよとツアンポー渓谷の奥へ奥へと誘われていった。
この鬼気迫る情熱量は、ナンダ?

思いが重たいくらいに詰まっていた。

学生時代か何かのとき、仲間のひとりがカヤックで著者を助けようと亡くなった。彼がカヤック乗りだったということもあるが、ぼくには主題であるツアンポー渓谷以上に、この件がとても印象的だった。

最近知った「忘己利他」という仏教、天台宗の言葉には、
「己を忘れて他人のために尽くす」というような意味がある。


カヤックで亡くなった彼はまさにそれを行動で示した。
彼は死んでしまったけれど、とっさのときに自分より人のために動いた自らを誇りに思っているに違いない…というような解釈が確かなされていて生前の彼の人間性からもそれはうかがえる。

で、それ以外に角幡さんの文章を知らなかったぼくは今号のビーパルでそれはそれは凄まじい衝撃を受けた。


…子どもというのはすごい。
空白の五マイルでは研ぎ澄まされた鬼のような(勝手なイメージ)角幡さんが、デレーッと鼻の下を伸ばしきって(これもイメージ)親ばかモード全開、で「俺の子どもは上戸彩に似ている」である。


今度の探検、行きたくねーな、離れたくないな、なんてことまで言っている。

ああ、と、思った。

家族、大切な人というのは、アホな野郎たちに
この世、今ある足元への執着心を抱かせ、命拾いをさせてくれる存在なのだな、と。


大切なものはいつだって、すぐそばにある…かもね。

ちゃんちゃん。



2014年4月2日水曜日

モンベル・パドリングシューズ

ちょいと夢の国(‥ねずみーじゃないよ、秀岳荘白石店だよ)に納品見習いがてら、魔法の靴候補を試し履き。


モンベル・パドリングシューズ

履き心地良し。ホールド感もいいね。
ソールも今までのモノよりずっとしっかりしている。こりゃ期待できそうです。


‥ああ、今年もやっぱり散財してしまうのか。