2017年3月27日月曜日

久しぶりの外仕事


今春一番のベタ凪をよだれを垂らしながら眺める。
眺められるだけマシと言い聞かせる。ケーキ焼くつもりだし、コーヒー淹れて、掃除して…いいときに動けない、漕げない、なんて不自由だろう。
しかし、大人だから、何でもないさと心を諭し、装う。己の役割を放棄するわけにはいかない。ぐっと堪えるのだ。笑顔で見送るのだ。感情を表に出さない方が、深みも出るんじゃなかろうか。

人が来ようと来まいと、勿論来てもらうに越したことはないが、店ならば、いつでも開いていて欲しい。ドアの前でがっかりした人をイメージするとやるせない。
いつも何でもないように人を迎えるために、毎日維持をするためにすべきことが意外と多いことを知るのは店に立つ人間だけ。

しかし、季節は春。カフェ一本で稼ぐ冬ではない。

ぼくの中のワークワークバランスがせめぎあう。

二つを同時に愛することはなかなか難しい。

しかし、行かねばならぬこともある、だってここは、カヌー業者。
熱中してきたカフェは実は副産物。気持ちは副産物の域を最初から越えている訳ではあるが。
申し訳ない気持ちでopen看板を裏返してclosed。

しかし、矛盾と書いて人間と読む。

あたたかな日に外で働くのは非常に気持ちが良い。
冬の間こもるだけに余計に眩しい。身体いたいダヨ。

たんたん、どるふぃん、なおきさん、さくちゃん、かちさん…氷濤陣との作業すら新鮮。みんなの日常は今のぼくには懐かしい、新しい。
たった二冬、されど二冬。
主観と客観で、熱量が変わるのは当たり前。寄り添うことも難しくなる。
カフェの冬はふっくんとぱくちゃんと、ぼくらの宝物。




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