2017年3月26日日曜日

乗れる人、乗れない人

カヌーツアーは予約優先。
店ができたことで、ふらりと立ち寄った方が、そのままカヌーに乗れることも場合によっては起こる。拠点が、新たな物語の展開を生み出す可能性をもたらしたわけだ。


(2013.5.9.長きにわたったちゃらんぽらん思春期)
居場所が温泉街にできるまでは、ツアーがあってもなくても、こうして、いつも、湖にいた。
もう、戻らない、ひとつの幸せ。
では、不幸せになったのか?というと、身動きの取りづらい忙しさもまた、ひとつの幸せと思えるようになりまして。ほんの少し前のことですが、振り返ると、ぼくなんざ、誰にも何にも言えません。

子どもの成長を期に、離れ離れになる家族の、最後の休日。
ふらりと、久しぶり、カヌーに乗れるかな。乗れなくてもまあいいか、天気も良いから、とりあえず出かけよう。支笏湖に行こう。

ガイドはガイドで、最後の休日に支笏湖でのカヌーをイメージしてくれたことを喜んでいました。

運次第、乗れる人、乗れない人、います。誰のせいでもないのですが、選ばれる人、選ばれない人、います。誰に案内されるかで、得られる感覚も別物です。
店に立っていると、そういった神さまみたいな人のイタズラ心の不思議をいつも感じます。
乗りたくても乗れない人、乗る気がないのに、乗ることになった人、‥いろいろ起こります。たった一分、いや、三十秒の時間差で、乗れる人、乗れない人が分かれる場合だって出てきます。

生きている間にカヌーに出会う人は、世界人口何億のうち、さて、一体どれくらいの確率だろうか。
出会うだけでなく、さらに心震わせ、気持ち良さに身を焦がした人は?
また漕ぎたいと、何でもない仕事の合間にふと考えている人は?

水の上にあるモノを知ってしまった人には、離れ難い世界です。


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