2017年3月12日日曜日

灰降る国の文通相手


自宅のポストに手紙を見つけたときの高揚感、あれは何度味わっても心、躍る。


見たくもない人の、知りたくもない情報の渦に暇さえあれば、一日中時間をつぶせてしまうヘンテコな世の中。使い方やモラルも人それぞれ。
面白いこと、楽しいこと、悲しいこと、全部、ぼくは直接聞きたい。

ノイズから耳を塞いで、手紙を書くよ。

こっそり、公にはできない、晒さない本当の気持ちを、内緒話をしたためる。
人が書く字は、嘘をつけない。悩んでいる人の字は迷うし、調子が良いときは字体も勢いづく。

それぞれのペースで、気が向いたときに。義務と人目の枠の外。物理的距離を埋める唯一のスロウコミュニケーション。
手間を惜しんでも伝えたいものがあり、人がいる。

数なんて、いらない。誰でもよくなんかない。
とにかく、ゆっくり、たっぷり、丁寧に味わいたい。

これこそが、「文学」ではないか、と思う。

手紙より拝借。
『本当に大切なことは、いかにたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心を尽くせたかなのです』
マザー・テレサ

うし、尽くしてこれている。尽くしていくぞ。今まで以上、すべてに。

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