趣味、金稼ぎ。生きがい、金稼ぎ。
休んでる暇、あらへんで。
気持ちよりお高いものはないと思ってやってきた。それは死ぬまで変わらない。心はお高い。安売りはしない。
しかし、一方で金を稼ぐ喜びというヤツを店に仕込まれた。好きなことで稼ぐ本当の意味を知った。
おかげで、そばにあるのが当たり前になりすぎて大事でもない気がしていた金稼ぎの相棒であり続けてきたカヌーも見直す良いきっかけともなった。
倦怠期を脱したら良好な関係が芽生えた。
思えばぼくとカヌーとの関係はなおきさんとの関係でもあったかもしれない。
一番どうでもよかったことが趣味になり生きがいになるのだから人生は読めない、面白い。
雪まつり開催期間の土曜日。
まつりのピークはここだろう。
ケーキはつくれるだけつくった。事前の仕込みは全て終えている。
ケースバイケースでぱくちゃんとも動けている。
あとは流れに身を任せるだけ。流されぬように流れ続けるのさ、とはcaravan。
どこにも余裕がなく食べることもせずに痩せた去年。
楽しいなあと思いながら人波のエネルギーに揉まれている今年。
一年って偉大。去年なんか鼻くそ。毎年そう思えるくらい突っ走り続けたい。
雑魚のままでいよう、いたい。万人に理解されたいわけじゃない。
物語は一杯のコーヒーから。はじまりはいつも。
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