2016年4月5日火曜日

兼業ガイドの浮気心と、今後のカフェ事情


「カフェ、閉まっちゃうんですか?」

と問われると、申し訳なさや後ろめたさや喜びやら、何とも何とも何とも複雑な気持ちになる。これは、カヌーガイドには分からないだろうし、カフェ店長にも分からないと思われる、それはそれは微妙すぎる感情。白黒はっきりつけられない。モー娘。みんな好きだったし。関係ないか。
本当のアイドルなら結婚はしないとオレは思うんだよなあ。ストイックすぎるかなあ。幸せになってほしくはあるけれど、プロなら、芸事に身を捧げるのが本物じゃないのか、とか。だからオレは結婚してないし。…あ、オレ、アイドルじゃなかった!

冬の間に起きた様々な物語が頭をよぎる。
泣いたり笑ったり焦ったり、いろいろ試され続ける中で、お荷物でしかなく感じられていた店に、いつしか生命が吹き込まれ、店がきらりと輝き出した瞬間を見てしまったときの衝撃ったら。箱物は使い方。恐れおののいてから、挨拶を交わすようになった。

「現場」であれば、live感さえあれば、
カヌーでもコーヒーでも何でもいいのかもしれない。
現場より楽しいところはない。夏の店が嫌いだったのは、「現場」感が皆無だったからなのだろう。

毎日文章が書けたという意味で、初めての冬。精神衛生が保たれていた論よりな証拠。
関わる人がガラリと変わった。多分、ぼくがいちばん変わったからだと今思う。きれいごとだけじゃ虚しくて、少しずつ、無駄なことをしなくなっていくんだろうね。

しかし、
カフェが閉まってくれないことには、気持ちよーく水の上に出れない。



去年みたいに、店…陸のわずらいごとを引きずりながらでは、面白いツアーができない。面白くないツアーなんかしたくない。面白くない自分と再会なんて最低。去年の夏を繰り返す気はない。いつでも自分に自惚れていたい。


ツアーに出るガイドとしては、カフェが邪魔。ツアーから戻ったら、何にも気にせず一息つきたい。よく分かる。

しかし、カフェにとっては、ツアーが邪魔。
コーヒーを飲むほんの束の間、何にも気にせず気持ちよく過ごしてもらえる空間を守りたい。

どっちの気持ちもよく分かる。よーく分かるから邪魔物扱いをするのもされるのも、悲しい。どちらも自分のことだから。
敵の顔を殴ったはずが、あれ、自分の顔が痛い、みたいな。二重人格、自虐的な春。つげ義春。

どちらも素晴らしい仕事だから、どちらにも「このやろ」って言いたくない。けど、どちらにも、その時々で思ってしまう。「このやろ」って否定してしまう。


※カフェ営業は5月13日のなおさんの誕生日までとなります。
あと一ヶ月ちょい、水に陸にうろちょろするきちがいを見守ってください。
翌日5月14日からはソトカフェカヌーツアーが開店します。そこからはソトカフェを守ります。
夏のカフェに来たくなったら湖畔の即席オープンカフェにご参加ください。
今年は店で出しているのと同じコーヒーを出します。

1 件のコメント: