2016年4月2日土曜日

ふたつの仕事


カヌーツアー開始20分前まで、カフェモード。

カフェ一色だった毎日が、日増しにカヌーに塗り替えられていく。
季節が動いた証拠。カヌーが強引に春を告げる。季節に従い、対応するだけ。年中夏なら、ぼくはカヌーを漕げるだけの人間止まりだったろう。どの仕事も素晴らしい。春は欲張り。夏はまっすぐ。

同じ水商売でも、接客の仕方から何から、こうもちがうとは知らず、世間というやつと大分距離が開けてきていたことに気づかせてもらった。あまり自覚がなかった。水の常識がぼくの常識になっていた。それは世間の非日常。それらを認識した上でやっていく意味。

「夢の中で暮らしてる」と唄ったのはフラワーカンパニーズ。
はまだくんに教わった。

陸と水。一般的日常と、ぼくらの日常。
どちらの気持ちにも寄り添えるようでありたい。否定するのは誰でもできる。

シーズン初っぱなは、やはり、ちと、しゃべりすぎる。

酸いも甘いも知れば知るほど、春の水の美しさが際立っていく。眩しくてクラクラする。

美しいものを、ただ、何の理屈もこねくり回さず、とくと見ていたい。何のために?なんて野暮な質問はしないで。

信じられるのは、目の前の色だけ。感じる心だけ。
言葉はいつだって追いつかない。

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