2015年11月7日土曜日

生粋のCITY BOYS


街は変わる。凄まじいスピードで。


錦糸町も何だか賑やかになった。なんつーか、タイを思い出す。
アジアの労働者も目につく。

寄せ集めのハリボテ。東京。
昨日からのリサーチの結果、どうやら最近の流行りは「いきなり!ステーキ」であるようだ。千歳にはないなあ。

ここで生まれ育った人間は稀有。
でも、ぼくらはここで、伸びやかに健やかにまっすぐに育った。遊びに精通した粋な大人たちに囲まれた奇跡。

大人になって、東京を出たり出なかったり、外の世界に触れる度、自分たちが生まれ育った場所の特殊さを思い知る。世間一般でいうところの『ふるさと』をぼくらは持たない。何かが無い、欠けてしまった喪失感を大なり小なり抱えながら生きていく。ここに生まれた者としてのさだめ。
生まれ育った場所を愛したいのに完全には愛せないジレンマ。でも、よそ者にこの街を否定されると何を分かった風をとかみつきたくなる。だって、この街はよそ者の街だろ。
便利さと引き換えにぼくらの生きる力が奪われたことにもぼくらはちゃんと気付いている。
ぼくの場合は千歳に救われた。誰も知り合いなんていなかった。ただ、カヌーにつられただけ。

おかえり。
そう迎えてくれる友がいる。
「れい」、名前で呼ばれるのも久しぶりだ。

景色は目まぐるしく移り変わる。
「ふるさと」を景色に頼れない代わりに、お互いが「ふるさと」としての役割を果たす。唯一、いつまでも変わらずに確かなもの。

生きていて良かった素晴らしい夜。二年、頑張ったご褒美をもらった夜。

SP thanks みんな、自慢の友だち。

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