『アルゼンチンババア』よしもとばなな

★【四年前】、Twitter、FB、コメントetc.ありがたい反応をいただき、ありがとうございます。

めちゃくちゃ嬉しいです。
精進します。


★今日も必殺仕分け人として働いて、体調は右肩上がり。
デキル奴として、社員の方に評価をしていただき、調子づくばかり。
残念ながら明日でお別れなのですが。

★『アルゼンチンババア』よしもとばなな、絵は奈良美智、幻冬舎文庫、H18年

自ら手に取ることはなかったであろう一冊が手元に。これも何かの縁でしょう。
仕事の合間の五分休憩、トータル20分程で読了。
超短編です。サクッとイケます。

よしもとばなな×奈良美智って鉄板コラボですよね。

昔、よしもとばななさんの作品は一度読み、あまりハマらなかったことがインプットされている。

さらには、【四年前】でお馴染みの彼女がよしもとばなな好きでして、
付き合っている最中、絶賛お勧めされまくり、
ひねくれ者としましては逆に読む気がそがれるというもので、頑として拒否し続けているうちに、
昨日のような終焉を迎えることとなったのですが。

‥笑うところですよ。

そんなこんなで、よしもとばななさん、特に再挑戦する気にもならずにいたのですが、
先日友人からプレゼントをされ、
「結局よしもとばななさんからは逃げられない運命か」と、意を決してページを繰り始めたのです。


‥淡々と、ふわり、じんわり。
許容の優しさは女性だからだろうか。

悪くない。悪くない。決して悪くない。むしろ、いいじゃないすか。
食わず嫌いはよくない。すいません。


以下、「ずきゅんわーず」ご紹介。
(‥紹介しすぎたかしら)

・みつこ/p.18
人は死ぬ瞬間まで生きている、決して心の中で葬ってはいけない。

・みつこ/23
行動の感じで、なんとはなしに人の幸不幸はわかるものだ。

・みつこ/38
懐かしさって、全てが変わってしまってから初めて芽生えるものなんだ

・みつこ/48
父にとって仕事は、お金のためにしていたものではなかったのだなあ、人生そのものだったんだ

・ユリさん/60
首から下は、ほんとうに大切な人を捜す時には使わないこと、そして、ほんとうに大切な人にだけ使うの。

・父/66
本当にきれいな女ってのは、見ても見てもどういう顔かおぼえられないもんなんだ

・みつこ/70
恥ずかしいことは、思っただけでもいつしか自分に返ってくるのだということも知った。

・みつこ/72
だんだんと背景に溶けていくような死に方をするのが、正しい人生なのかもしれないと思う。

・みつこ/75
ささやかな抵抗の試みを永遠の中に刻みつける、それだけのことなのだ。

・ユリさん/80
(どうして人が遺跡を作るのか知ってる？)

好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いてほしいって、そう思ったのよ。