2013年1月12日土曜日

文芸社と、映画「モバイルハウスのつくりかた」


★午前。
近所の文芸社で毎月行われている「出版相談会」へ行った。

自分は出版の世界を何も知らないことを知った。

どうして本を出したいのか。どうして書きたいのか。何のために、誰のために。


改めて大切なことを自らに問い直すきっかけをいただいた。信頼できる方に出会った。


とりあえず、動くこと。とりあえず、動き続けること。熱は足の裏でしか測れない。


★午後。
渋谷、UPLINKで1/18日まで再上映されることになった、坂口恭平のドキュメンタリー映画を観た。
新政府国民割で1300円。パスポート=ワタリウム美術館入場券がいろいろなところで効力を発揮する仕組み。

初日の今日は上映後に監督の本田孝義さんによる舞台挨拶があった。
昨夜の七尾旅人ライブにもいたとのことで、勝手に親近感。


「ドキュメンタリーは特別な才能とかではなく、当たり前のコミュニケーションがとれて、忍耐強さがあれば、誰でもできる」ものらしい。


多摩川のロビンソンクルーソーと、北国の「何でも屋」的タフカヌーガイドたちが重なった。

初めての北海道生活で、先輩ガイドたちの「欲しいものがあるなら作ればいい」という単純な思考&行動に、僕の“当たり前”は気持ちよくぶち壊された。

ずっと、「欲しいものがあるなら、買えばいい。買うためのお金を稼げばいい」、
こういう物質文明的選択ありき思考が体中に染みついていたことに二十年も生きて初めて気付かされた。
それから、僕は「つくる」という言葉が好きになった。

つくる。人間はつくらずに生きることなどできない。人付き合い。音楽。居場所。文章。仕事。生活。‥


クモは自分で家をつくる。壊れても何度でもつくり直す。僕はクモを尊敬している。
クモよりはるかに大きい僕らはどうだ?自分の住む家をつくったことがないって、なんだかおかしくないか?


映画を観ていたら、そんなあれこれを思い出しました。



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