2017年5月11日木曜日

思えば離れすぎていた

ゴムボート転覆事故からずっと、落ち着きのなかった支笏湖。
今朝、ようやっと、我に返った様子。


然別湖を思わせる、支笏には珍しい雲の中を滑る二艇のカヌー。
光はないけれど、それはそれは久ーしぶりに素晴らしい朝。



今年に入ってから、凪いだ湖を漕いだのは記憶の限りでは今日が初めてかもしれない。もう五月も中だというのに。こんなに湖と離れた冬・春もない。
店にばっかりいて、川にばっかりいて、そばにいなくてごめん、と、謝るように漕いだ。


水は陸を分断するのではなく、陸をつなぎ、際限ない自由を与える。
すべてを解放し、ヒトをつなぐ。凪は水平を意味し、水平は即ち公平。
みんな、たったひとつずつの尊い生命であり、上下も優劣も何にもない。
NO BORDER 誰も偉くない。誰もすごくない。しかし、誰も彼もいっとう素晴らしい。


どんなときも、いつもそばに湖があってくれて。
慰めてくれて、心配してくれて、試されて、怒られながらも、いつもそばにいてくれて。あらゆる感情を教わって。

湖や川‥水と人が結婚できるものならば支笏と、千歳川と‥と、あるときからずっと本気で考えていた。出会ったが最後、こんな美人姉妹(‥いや、母娘?)はそういない。
生まれ変わってそういうことが実現できる世界であったなら、迷わず求婚するだろう。
素晴らしい水に出会えた幸運に感謝。




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