2015年1月25日日曜日

三日月居残りナイト

メガネ、ぼろぼろ。思ひ出、ぽろぽろ。


あたたかすぎる。日中まさかのプラス3℃。せっかく付いた氷なのに。太陽のお陰でヘドロのように泥々なところも。
急ピッチで少人数チームプレイ。

夜勤明けない二人の顔にはダメージがくっきり残っていた。
明けない一日は異様に長い。

仕事終了は大体17時。
親方が口にしたのは「帰ってください」ではなく、「余力ある人は居残りをお願いします。すべり台を滑れるようにしたい。」

余力のある人はいない。
少し間を置いてから『だいじょぶです!』

夜勤明けずに働いた二人を帰し、一息いれたらみんなですべり台へ。
重機の音をBGMに、たまに馬鹿な声を上げつつ仕上げていく。
どんなときも、「とにかく笑えれば」どうにかなるはずだから。

氷を削りながら同時に身も削られて、最後に残る高尚なるものなんざ、愚かな人類、ヒトごときに、はて発現するのだろうか。
あるとすればそれは一体何だろう。
多分、答えの見当はついている。






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