2017年8月5日土曜日

「おまえには愛はあるのか?」byガガガSP

いつの間にか、誰もいなかったとっておきの楽園は、ぼくが生まれた街に成り下がった。成り代わった、に訂正しておく。
知佑じいさんは、「この国には自由がないけれど、水の上には自由がある。自由があるのは水の上だけだ」と言ったけれど。
じいさん、活字の海から手を差し伸べた救世主よ。
これからぼくはどこで呼吸をすればいいんだい。誰もいない場所にたどり着いたと思ったのに。


モラルはどこをさまよい、良識はどこに沈んだのか。
向いている方向、守りたいものは何。
同じものを見て美しいと感じ合っている仲間であるはず。余計にやるせない。
美しさを換金化して暮らす意味は。重みは。ぼくらも同罪か?
いつも寄り添ってくれてきた場所、水。cheapな姿。美しい人、美しいところだけ見たいと思うのは薄情だろうか。

言ってはいけないこと、言っていいこと。言っといた方がいいこと。大人の世界にはいろいろある。くだらない。くだらないけれど、けれど、である。しかし、くだらない。素直なままではしかし、うまく生きてはいけない世の中。

愛する努力をしてまで愛しようと試みたところで、既に不自然だよなあ、と思いつつ、愛せないと苦しくなるのは自分である。または思考を停止してしまえばいいのか。どちらもナンセンスにしてネガティブ極まりない解決策。開けるのか、ゴマ?
しかし、好きになろうとした人を好きになれた試しはない。恋に落ちるのはいつも一瞬。最初からそんなんは分かる。

やりたいことしかやらず、我儘を通してやってきたけれど、やりたくないことをやってみることで得るものも何かあるのかもしれない。やったことのないことは試してみる価値があるはずだ。
たった数日の話だけれど、今のところは犠牲にするものの方が勝っている。
何をしているのだろう。珍しく自己嫌悪のため息も出る。何のためにカヌーに乗っているのだろう。つくりたいものはもう分かっているし、つくるための方法も分かっている。いくつになっても、自分の心はお高いまま。
一日ずつ、試される自分。
思うこと、感じることは多く、アウトプットが追いつかない。今までの夏とはまた毛色の違う、何だか少々不気味な色が混ざっている。

0 件のコメント:

コメントを投稿