2024年7月27日土曜日

朝凪カヌー考

人を案内するのが生業だが、人を案内するためにも、ひとりで漕ぐ時間はとっても大事。
写真は早朝のリフレクション。美しさに惚れ惚れした日。世界を壊さないように慎重にパドルを漕いだ。
注)鏡ではなく水面です。

こういう瞬間を思いっきり何にも気にせず愛でることができるのは、ひとりで漕ぐ時間だけ。
美しいものは大切な人と共有するのが良い。なので、カヌーには大切な人と乗ってほしい。
「共有」というのは今の時代の流行り言葉でもある。ガイドという仕事も共有することが肝だ。

しかし、すべてを共有してしまうと自分の中が空っぽになってしまう。
何を言うかは知性、何を言わないかは品性。
ってスピードワゴンの方の言葉だと妻に教わって以来、お気に入りの言葉である。

自分だけの美しさをひっそりと、内に隠し持っておくのも等しく大事でして。そこから匂い立つもの。
伝家の宝刀は腰にさせど簡単には抜かないように。でも、確かにあるんだな、と。それだけで相手は戦意喪失しちゃう的な。
能ある鷹は爪を隠すように。僕に能があるかはおいといて。

「職業ガイド(=仕事でしか漕がない人)にはなるな。」
ニセコの【フォレストレック】・矢吹氏の教えである。


それは自分のためだが、それは仕事のためでもある。
自分にとって、ふたつはひとつで、空と湖の境目がよくわからなくなるのとよく似ている。


「秋の気配」。オフコース。
コンクリジャングル出身者にどんぐりはかさからできていくことを教えてくれたのは支笏湖、千歳川源流部だ。

誰もいない静けさを堪能したい静寂loverのアナタには早朝または夕方のカヌーを。
どちらもぼくの大好きな時間帯。

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