2016年11月11日金曜日
絵本の中から飛び出して
何にも変わらない人。何だか縮こまる人。場所に飲まれない人、酒に呑まれる人。頼もしさはなんだろう。
生かさず殺さず、最もいやらしい都市。
人並みなんか苦手だけれどへっちゃら。
今日までのダイジェストを久しぶりに報告し合う。積み重ねてどうにか逃げずにやってきて良かった。息つく間もなく感性で語らう夜。
酔っぱらいの帰り道。いつも吸い寄せられるまばゆく光る黄色い灯り。替え玉一杯無料。普段なら敬遠するようなラーメンがどうしてか何度も繰り返したこの懐かしきルーティンがたまらない。なんだろう、なんでだろう。泣きたくなるほど外さないいつもの味だった。
変わり果てた、変わり果て行く駅周辺。くだらなさすぎると背中を向けてすたこらさっさと三丁目を歩けば一気に、ようやっとアウェーがホーム化し、いつかの自分とひとつになれたらしい事実に、胸をなでおろす。
忘れることなんてできないんだ。意地を張るしかないだけで、忘れたくなんかないんだから。全部引きずって、すべてが同じ時空に在る不思議を、何をしている自分自身を、戸惑うでもなく、何が良し悪しでもなく、ただただあるがままに許容できるようにはなったのかもしれない。
2016年11月9日水曜日
to be continue
千歳川でツアーをしたいなあと、誰にいうでもなく心の内でぼんやりと夢を見始めた三年前。
それまでは、ひとりでひたすら、暇さえあれば家から歩いて三十秒のこの川で遊んでいた。
だんだんと、一人占めしているだけでは物足りなさや勿体なさを感じるようになっていった。
美しいものは大切な人に見せてあげたい。
実験するかのように、三年前の秋、はまだくんをこの川に誘った。
(セルフタイマーも釣り吉には一切関係なかった。)
秋の夕方に漕ぎ始めた浅はかなぼくは、迫る夜に飲み込まれないようにとやむなくゴールをここにした。
というわけで、今年は三年前のゴールをスタートとした。お散歩のように気軽な時間が流れた。
「漕ぐのうまくなったでしょ?」
きっと、三年前の心もとない操船技術と比べていたのだろう。
カヌーのことをさして知らない男でも、当時の未熟な腕前はバレていたのだなあ。さぞかし、不安定でおっかなかったであろうことは容易に想像がつく。
遠いようで実はとても近い。16フィートの距離感って、本当に絶妙。三年前は15フィートだったしなあ。
ガイドとしての核は、技術の前に、溢れる思い。伝えたいものがあるかどうか。伝えたいがために腕を磨いていく。うまくなりたいのは、伝えたいものがあるからで、伝えたい人が頭にスッと浮かぶからで。
カヌー一筋とは言えない、よこしまガイドとして思うガイド観。
ある日、意を決して、なおきさんに千歳川でツアーをやりたいと気持ちを告げた。
その思いはかなり高ぶっていて、返事がどうでもやってやれと考えていた。
すると、その男は、ニタリと笑い、既にそのツアーを実行するための道具の入手に着手していた。
やられた。いつも、ぼくがやりたいことの二歩先にいる。
【かのあ】のやりたいことや目指したいところは、面白いくらいにぼく個人の興味関心の向かう先と一致し続けている。
いつも、新しいツアーは自分を育ててくれる。
それまでは、ひとりでひたすら、暇さえあれば家から歩いて三十秒のこの川で遊んでいた。
だんだんと、一人占めしているだけでは物足りなさや勿体なさを感じるようになっていった。
美しいものは大切な人に見せてあげたい。
実験するかのように、三年前の秋、はまだくんをこの川に誘った。
(セルフタイマーも釣り吉には一切関係なかった。)
秋の夕方に漕ぎ始めた浅はかなぼくは、迫る夜に飲み込まれないようにとやむなくゴールをここにした。
というわけで、今年は三年前のゴールをスタートとした。お散歩のように気軽な時間が流れた。
「漕ぐのうまくなったでしょ?」
きっと、三年前の心もとない操船技術と比べていたのだろう。
カヌーのことをさして知らない男でも、当時の未熟な腕前はバレていたのだなあ。さぞかし、不安定でおっかなかったであろうことは容易に想像がつく。
遠いようで実はとても近い。16フィートの距離感って、本当に絶妙。三年前は15フィートだったしなあ。
ガイドとしての核は、技術の前に、溢れる思い。伝えたいものがあるかどうか。伝えたいがために腕を磨いていく。うまくなりたいのは、伝えたいものがあるからで、伝えたい人が頭にスッと浮かぶからで。
カヌー一筋とは言えない、よこしまガイドとして思うガイド観。
ある日、意を決して、なおきさんに千歳川でツアーをやりたいと気持ちを告げた。
その思いはかなり高ぶっていて、返事がどうでもやってやれと考えていた。
すると、その男は、ニタリと笑い、既にそのツアーを実行するための道具の入手に着手していた。
やられた。いつも、ぼくがやりたいことの二歩先にいる。
【かのあ】のやりたいことや目指したいところは、面白いくらいにぼく個人の興味関心の向かう先と一致し続けている。
いつも、新しいツアーは自分を育ててくれる。
2016年11月8日火曜日
「BABY&PEACE」編集長の接待
10月某日。三度目の来道。お気に入りの場所にて。
「世界中で謳われる“LOVE&PEACE”
それもいいけど
世界中にある曖昧な“LOVE”“愛”より
目の前の可愛い“君”“BABY”を大切にしたい」
「BABY&PAEACE」というのは、はまだくんが好きなものを好きだと告白し続けるためのラブレターのようなフリーペーパー、である。
ぼくの【まちゅ★ぴちゅ】はフリーペーパーではない。
先日、小さな最新号が届いた。感想については勿体ぶることにする。
「あきらめなかったから 僕は君と再会できた」
説得力のある本当の表現は、本当の表現者は、暮らしの中からしか生まれず、暮らしの中にしかいない。
ぼくらはみな、表現者。芸術はお高くなんかない。息をするように、誰もが紡ぐもの。
書くことは生きること。
足りないくらいがちょうどいい
2016.11.6 けあらし立ち上る支笏。
こんな瞬間に出会えてしまうから、年々、ここから離れがたくなっていく。自分の心にこれほど訴えかけてくる美しさに出会えたぼくは幸運だ。カヌーはあなたに向かうための道具だったんだろう。
荘厳。神聖。どんな言葉もちゃっちくなる気がして。
大切なことは体温で伝えるより他にない。
使う道具、ダンドリ、勘…あれこれを取り戻して準備中の店での日々。
去年必死につくりあげたおかげ。なぞってみて改めて去年の自分の心模様を知る。ただただ、ありがとう。
束の間帰ってきた松澤家。
みんなそれぞれにやりたいことや大事にしたいこと、これからのこと、様々な思考を店に置いていく。ここには、可能性の芽があちこちに転がっている。
季節の変わり目は、インプットもアウトプットも忙しい。
11/16から氷濤制作が始まる。
なおさんの誕生日に閉めたカフェは11/17、いいいな、のなおき日に再オープンさせようと今日決めた。
2016年11月4日金曜日
カヌーってなんでこんなに面白いんだろう
久しぶりの流水が、ぼくの中の「何か」に強く訴えかけてきた。
初めて水の上に漕ぎ出したときのことをぼくはよく覚えている。
ただただ漂うのがたまらなく好きで。水とひとつにとけあう天国のような境地にイケる瞬間があることをぼくは知ってしまっている。
幸せを感じる線がきっとぼくは一般のそれよりだいぶ低いところにあるのだろう。とにかく、浮いているだけで満ち足りる。それ以上を求めるなんて贅沢すぎやしないか、と。
思いっきり気持ち良くなるために、感じまくるために、快楽のためにのみ最大集中したい。
そんなわけで全く興味を持たず・持てず、熱する気配のなかった「サーフィン」にようやっと、どういう風の吹き回しか、突如として好奇心が疼き始めた2017。意外や意外、である。
きっとそれは、間違いなく冬の陸(おか)、コーヒーのおかげなんだと思う。
水の上にいることが長らく当たり前になりすぎていて、それが幸せであることを、陸への感謝の念をぼくはすっかり忘れていた。
コーヒーだけでは駄目で、カヌーだけでも駄目で、どちらかだけでは物足りないし愚かなぼくはきっとまた勘違いをしてしまう。
きっと、ぼくにはふたつはひとつ、ふたつでひとつ、なんだよなあ。
上下や優劣はない。ぼくらは皆、素晴らしい、ということを今回の人生でぼくは表現し切りたい。
どちらにおいても中途半端でなく、ブッ飛んだ表現者、という前例をぼくは他に知らないので誰の真似もせずに、それになろうと思う。ぼくは不器用だ。不器用なまま、どこまで行けるだろう。
思考が整理されていく。お付き合いありがとうございます。
カヌーが好きになればなるほど、コーヒーが愛おしくなり、
コーヒーを好きになればなるほど、カヌーが愛おしくてたまらなくなる。
馴れ合わずに高まり合うこと。相乗効果。
憧れるのもつくりたい関係性も守りたいのも、カヌーとコーヒーのような間柄だけ。
それ以外は全部捨て去って、これからさらに身軽になっていくんだろう。
2016年11月3日木曜日
turned 29
気温が高いため、べちゃ雪。
木々が色づき終わる頃、またひとつ、年を重ねた。
今までより、去年の自分より、今のぼくが好きで、もっと好きになれるはずで。なりたいわけで。それを更新し続けていきたいわけで。
もっともっと面白くなっていく予感しかしなくて。
誕生日プレゼントは年中受付中ですのでご安心あれ。
ええ、まあ、海鮮大国・北海道ですからね。ケーキといえばこれが主流です。
木々が色づき終わる頃、またひとつ、年を重ねた。
今までより、去年の自分より、今のぼくが好きで、もっと好きになれるはずで。なりたいわけで。それを更新し続けていきたいわけで。
もっともっと面白くなっていく予感しかしなくて。
誕生日プレゼントは年中受付中ですのでご安心あれ。
ええ、まあ、海鮮大国・北海道ですからね。ケーキといえばこれが主流です。
ということで、秋といえば、栗。サケ。
栗ごはん、サケフライ。ちびっこたち。私設美容室。かわいいゲストに浮つく野郎共。料理上手は片付け上手。一番しっくりくるコーヒー。タイヤ交換。
冬に向かって、錆びついているカフェスキルを取り戻そう。
‥い、イラシャイマヘ?!!
2016年11月2日水曜日
カヌーも凍る鵡川
photo by NAOKI.M
夏の終わりの胃腸炎により機を逃したぼくは千歳川をノーカンとすれば、久々のダウンリバー。
外で笑えるって、どうしてこう気持ち良いのだろう。
記憶にも記録にも残る素晴らしきファーストダウンリバーに乾杯。
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