2013年12月8日日曜日

偏愛道具学21~サーモスマグ的クリスマストラウマ

先日、【THERMOS 真空断熱ケータイマグ 0.35L JMZ-350 P】を購入した。

先代(左)とは五年ほどの付き合いになる。
ナイスなステッカーは、横浜で開催された「脱原発世界会議」で名古屋の見知らぬおじさんからもらった。
そのイケてるおじさんが去り際にボールペンを落としたので、拾って声を掛けたら、感謝の意を込めて特別だともう一枚ステッカーをくれた。
その後ネット世界でつながったなら、イケてるおじさんはバイク事故で義足になったという。

表面はPatagoniaステッカーである。

コーティングはぼろぼろに剥げていて、みすぼらしいと誰かは言うだろう。愛があれば大丈夫だと思ってきたが、年の所為か水漏れがひどく、ザックの中で失禁することが多くなった。
パッキンを取り替えてあげればいいのだが、締まりが悪いだけでなく保温力も落ちてきている気がした。

そんなわけで、先代は自宅用として使うことに。

新作は、迷うことなく信頼と実績のサーモス。ブランドも容量も色も同じ。

が、五年の間にサーモスは進化した。

なんせ、軽い。その重さ、約220g。

ホーボージュンさんも「軽さは正義だ」と説いている。

パッキンもワンタッチで取り外しができるようになり、使い勝手が格段に向上しているではありませんか。

200mlでも500mlでもなく、350ml。この容量がかさばり具合的にも容量としても、ぼくには、ピッタシちょうど良い。


(ほわわわーん‥)

19歳だか20歳だかのクリスマス。JR蒲田駅近くのファミレス。
当時付き合っていた彼女は体調不良。ぼくはせっかくのクリスマスだからと少しの時間だけだと会いに行き、既に自分用に買って機能性は実証済みであったケータイマグと何だかを得意げにテーブルの上に出した。
満面の笑みで受け取ってくれると思ったら、「なんで水筒?」と訝しげに首をひねる彼女。ハッとした。

‥ああ、そうか、ぼくが欲しいと思うものは誰しもが欲しがるものだと今の今までずーっと思っていたけれど、どうやらそれはちと違うらしい。「ちと」どころでもないらしい。
それまで根拠のない自信を持って、さまざまなプレゼント作戦を遂行してきたぼくには衝撃的真実であった。

今頃彼女は、あのときどんなリアクションをしたかなんてことを思い出すこともなく、ぼくのことなんてのはとっくのとうに忘れて、誰でもない誰かへ情熱的な愛を唄っているのだろう。
それでいい。それがいい。
きっと、君も元気にやっているのだろう。

あったもの、なくなったもの、あるもの、あり続けるもの。何が偉いということはないのだろう。
積み重ねればすごいのでも、短ければ軽いのでもなく、何事も熱量、向き合い方、姿勢、付き合い方、覚悟、なのである。「人」と【人】との「間」にあるものは、誰にも評価されないでいい。

あのとき、ぼくらは今よりずっと不器用でヘタクソだった。


ただ、「在」ったことを、「知」っているのは、誰でもない己の心、だけ。
心に教えてもらうだけ。

心より確かなものをぼくは持たずに、冬場は左手に信頼のサーモスのケータイマグを持ったなら、君とどこまでも行きたいと思う。





2013年12月6日金曜日

氷濤まつり11 スケートリンクとすべり台


そうか、もう十二月なのですね。
年賀状、考えなきゃ。

年賀状、欲しい方はご一報くださいね。


あたたかな(…というか作業していると暑い)好天も今日まで?

少しずつ少しずつ、できることが増えています。


2013年12月5日木曜日

氷濤まつり10 中氷山とスケートリンクからのフォレストレック


好天続き。明日からは雪予報。


「中氷山」の内装が整いました。



こうしたらどうだろう?いや、でもそうすると‥

制作途中、ちょこちょこと企画会議が勃発します。

氷濤まつりは「美しさ」を追求する、artisticでcreativeな仕事。

頭も手も使う仕事を、使いこなす人を、ぼくは格好良いと思い、尊敬するのです。



こちらはニセコネイチャーガイド フォレストレックの矢吹全氏。

冬季個別進路相談会振りの近況報告をしつつ、展開されるのは、『「思い」最優先ガイド論』。
うーん、やっぱり「ガイド」ってやりがいだらけの面白すぎる仕事だな、と改めて。

学びや気づきの多い楽しい時間、毎度のことながら、ありがとうございます!


しっかし、北海道って変な人だらけで、嬉しくなってしまいます。




2013年12月4日水曜日

ぼくの旅車

今日は「中氷山」の内部制作。

作業中に、買ったばかりのメーターを壊してしまいました。
どんな商品もピンキリらしい。ま、ぼくの扱い方が悪かったのもありますが。

そんなわけで、‥どんなわけだか、全くもってちんぷんかんぷんなのですが、身体が痛いです。

今年の冬は太らずに済みそうです。


本題。
先日ちょろっと触れましたが、人力愛好ナチュラリストぶりっことして名高いつもりの私ですが、紆余曲折を経て、今秋ついに車持ちとなりました。

「車」に関して自分の中の矛盾や葛藤をずっと抱えていました。なので、車を持たなかった。持てなかった。持ちたくなかった。モテるために頑張る気もなかった。‥ん?

早速、千歳の有名人・頑固爺さんとホーマックへ買い出しに行ったりして、内装をいじくってもらいました。

詳しくはコチラ→【頑固爺さんのブログ「旅車仕様に改造」



自転車、リバーカヤック、ファルト、カヌー、カブ、車‥
思えば、自分の乗り物はいつも、北海道で手に入れているというのも興味深い気がしております。




2013年12月3日火曜日

氷濤まつり9 中氷山と番線のコツ

久しぶりにベタ凪。

ぼくは手作業やらなんやらに関しては要領が悪い。
ちょこちょこ隙間時間で、先輩方に教えを乞いつつの自主練の成果がようやく結実してきた。
できなかったことができるようになるというのは、知的動物にとって、えも言われぬ快感である。

ゆずじゃないけれど、『昨日の俺は俺にあらず』。

考えずにできるようになるには、考え尽くさないと。


右が「大氷山」骨組み完成形。
左「中氷山」途中の図。

2013年12月2日月曜日

氷濤まつり8大氷山

またすごいのが一日で完成しました。単管ではなく、木を番線でつなぐ、例のあれです。

高所は慣れらしい。


ひとつのモニュメントをだいたい一日というハイペースでじゃんじゃか完成させています。

どんな仕事もチームワーク。
それぞれに得意不得意があって当たり前。
自己評価と他己評価とを合わせて、今自分は何をどこでやるのがベストか、ベストでないならベターなのはどこか等を一日中考えながら体を動かす。
気付けば外はすぐに暗くなる。

氷濤まつり、凄まじい。


2013年12月1日日曜日

氷濤まつり7苔の洞門と、カヌーナビゲーション

昨日、11月最終日。


支笏湖の観光スポット、 「苔の洞門」が姿を現しました。
間接照明の術も行使され、緑色にライトアップされると、ド迫力だとか。


氷濤まつりを見たことのないぼくは、骨組みからのみでは完成形が全く分からない。
このシラカバはさて、何のために追加されたでしょうか。


その後は、苫小牧某所にて、カヌーナビゲーション忘年会へ。


何で「カヌーナビ」か、名前の由来、ご存知ですか?

多分、ぼくしか知らない。

実はね、というほどのこともないのですが、旅人・石川直樹さんが南の島で以前学んでいた「星の航海術」「スターナビゲーション」‥からの‥「カヌーナビゲーション」なのですよ。


今日もいい天気でした。


全員ではないけれど集合写真。

顔出しNGな方とかいたら、お知らせください。

ごっつあんです。