お客様のカメラで写真を撮りまくっていたら、myカメラでのツアー写真を取り損ねてしまいました。
今日は薄曇り。
一夜明けてなお、湖上には昨日の雨上がりの静謐な空気が残っていました。
今日という一日が、点ではなく、昨日の延長にあること。目の前の景色が言葉も持たずに僕に語りかけてくれます。
当たり前のことすぎて誰もが通り過ぎるであろう何でもないワンシーンに、僕は何度でも感動し続けていたい。
ツアー中、いつものように支笏の魅力について熱弁をふるっていると、自分の吐く息が白いことに驚いた。
「そんなあほな」と苦笑しつつ、お客様の様子を窺う。間違いなく、お客様の口元からも白い息が出ていました。
Tシャツの大地から、白い息の五月末へ、ようこそ。
その後は、工藤氏と千歳川へ。
カヌー乗りの練習スポット、通称「マナブ」にて。
先日の課題をこなすことみっちり一時間。
いちいちの動作に意味を持たせていく。なるだけ、シンプルに漕ぎたい。
なるだけ、シンプルに生きたい。
思考と身体がリンクする瞬間の小気味よい快感を味わいたくて、飽きずに何度でも漕ぎ上がる。
四万十塾にいるはずの兄貴を思いながら、ちびシャボ次郎も無事に千歳川デビューを果しました。
後ろには満開のキタコブシ。
千歳市内と支笏の季節感のズレったら。これは三日後くらいの支笏かな?
2013年5月23日木曜日
2013年5月22日水曜日
起承転結・芸域の広すぎる支笏湖&かのあサクラ前線
ツアースタート時、曇り。穏やか。
対岸は雨のカーテン。
こっちには来ないでくれよと願いながら、動きの速い黒い雲に怯えていると、ポツリポツリ。
まあ、これくらいなら大丈夫でしょうとSoto Cafe準備をしていると、いよいよ本降り。
威勢のいい雨音を聞きながら飲み物であたたまっていると、あっという間に雨は支笏を抜けていき、空がみるみる明るくなっていく。
‥来るぞ、年に数回、忘れられない雨上がりの巨大スペクタクルショー。
風向きも変わり、弱い波が立った。
雨で冷えきった身体。飲み物の代わりに今度は太陽が僕らをあたためてくれた。
南西方面には「天使のはしご」。頭上には青空。
湖畔沿いの産毛のような草木たちがきらきらと輝き、微かに湖面に反射している。
湖全体が黄緑色になるまで、あとわずか。
新緑のピークは一瞬。あくびをしているうちに通り過ぎてしまう。小さな変化を見逃さないように、春は五感が鋭くなる
紅葉もいいが、北国の淡い新緑が楽しみで仕方がない。
鼻のきかない僕でも、雨上がりの新鮮な空気は嗅ぎ取ることができる。色にしたら、無色。生まれたての擦れていない空気を堪能する。
純度ゼロではこの世界を生きてはいけないことが分かってきた人間には実に染みる。
最後は、かのあサクラの発育チェック。
たった三時間で、いくつもの顔を見せてくれた支笏湖。
僕らに心を許してくれたということでしょうか。はたまた、どんな状況も楽しみ尽くせるかどうかを試していたのかもしれません。
本当のところ、星野道夫さんも言うように、確かに自然は僕らのことなんて気にもとめていないのでしょうが、こんな風に都合の良い解釈を繰り広げては、むふむふと悦に浸る楽しみ方もありですよね。
「前半の雨が嘘みたい」
あの雨が現実だったのか僕にも判別しかねますが、僕らの濡れたお尻は、あの雨が夢ではないことを如実に物語っていましたとさ。
余談ですが、
雨上がりの支笏を漕いだ方は、また支笏湖に戻って来るそうな。
ジンクスというか、方程式というか。不思議な「かのあるある」というやつです。
人も湖も、さまざまな顔を持っています。
それらを知れば知るほど、どの顔が本当か分からなくなり(どの顔もそのときの真実なのですが)、好奇心がうずき、真実を確かめたくなり、気付いた頃には、時すでに遅し。その人なり、湖なりの虜になっているんでしょうね。
好きな人は選べません。人間だもの。好きな湖も川も選べません。だって心に、だって手元に、あるんだもの。探さなくても、あるんだもの。
‥「みつを」ごっこは、「人間だもの」をつけるだけで成り立つらしい。
以下、雨上がりの支笏湖loversとのやさしいじかん。
・【エ・エン・イワの魔法】(2011年8月25日、てやんday)
・【三度目のハイテンションズ】(2012年8月6日、てやんday)
・【四度目のハイテンションズと360度七色スペクタクル】(2012年10月20日)
対岸は雨のカーテン。
こっちには来ないでくれよと願いながら、動きの速い黒い雲に怯えていると、ポツリポツリ。
まあ、これくらいなら大丈夫でしょうとSoto Cafe準備をしていると、いよいよ本降り。
威勢のいい雨音を聞きながら飲み物であたたまっていると、あっという間に雨は支笏を抜けていき、空がみるみる明るくなっていく。
‥来るぞ、年に数回、忘れられない雨上がりの巨大スペクタクルショー。
風向きも変わり、弱い波が立った。
雨で冷えきった身体。飲み物の代わりに今度は太陽が僕らをあたためてくれた。
南西方面には「天使のはしご」。頭上には青空。
湖畔沿いの産毛のような草木たちがきらきらと輝き、微かに湖面に反射している。
湖全体が黄緑色になるまで、あとわずか。
新緑のピークは一瞬。あくびをしているうちに通り過ぎてしまう。小さな変化を見逃さないように、春は五感が鋭くなる
紅葉もいいが、北国の淡い新緑が楽しみで仕方がない。
鼻のきかない僕でも、雨上がりの新鮮な空気は嗅ぎ取ることができる。色にしたら、無色。生まれたての擦れていない空気を堪能する。
純度ゼロではこの世界を生きてはいけないことが分かってきた人間には実に染みる。
最後は、かのあサクラの発育チェック。
たった三時間で、いくつもの顔を見せてくれた支笏湖。
僕らに心を許してくれたということでしょうか。はたまた、どんな状況も楽しみ尽くせるかどうかを試していたのかもしれません。
本当のところ、星野道夫さんも言うように、確かに自然は僕らのことなんて気にもとめていないのでしょうが、こんな風に都合の良い解釈を繰り広げては、むふむふと悦に浸る楽しみ方もありですよね。
「前半の雨が嘘みたい」
あの雨が現実だったのか僕にも判別しかねますが、僕らの濡れたお尻は、あの雨が夢ではないことを如実に物語っていましたとさ。
余談ですが、
雨上がりの支笏を漕いだ方は、また支笏湖に戻って来るそうな。
ジンクスというか、方程式というか。不思議な「かのあるある」というやつです。
人も湖も、さまざまな顔を持っています。
それらを知れば知るほど、どの顔が本当か分からなくなり(どの顔もそのときの真実なのですが)、好奇心がうずき、真実を確かめたくなり、気付いた頃には、時すでに遅し。その人なり、湖なりの虜になっているんでしょうね。
好きな人は選べません。人間だもの。好きな湖も川も選べません。だって心に、だって手元に、あるんだもの。探さなくても、あるんだもの。
‥「みつを」ごっこは、「人間だもの」をつけるだけで成り立つらしい。
以下、雨上がりの支笏湖loversとのやさしいじかん。
・【エ・エン・イワの魔法】(2011年8月25日、てやんday)
・【三度目のハイテンションズ】(2012年8月6日、てやんday)
・【四度目のハイテンションズと360度七色スペクタクル】(2012年10月20日)
2013年5月21日火曜日
おひねり制アナログ月刊紙『まちゅ★ぴちゅ』第5号発行@千歳
整いまして!
第5号は、三本立て。
・カヌーガイドという素晴らしき生業
・夏の日常~かのあ’s daily life~
・旅をする本
先日、夏の仕事について「羨ましい」と、ある方に言われました。
その方によると、カヌーガイドというのは「自然と人をつなげる仕事」らしい。
やっている当人には、あまりそういった意識がなかったもので、妙にその言葉が頭に残った。
得意の公開型思考整理術を兼ねて、誰でもできるけれど誰でもがやろうとはしない、やりがいだらけの素晴らしい仕事を、僕の目線でしか書けませんが、少しでも知ってもらえれば幸いです。
‥しっかし、ワンパターン。しっかし、ぶれない。
ま、謙虚になっても一部最低でも100円の値打ちはあります。
気になる方、読みたい方、‥お問い合わせはこちらまで。
lake.abelake@gmail.com
lake.abelake@gmail.com
2013年5月20日月曜日
2013年5月19日日曜日
かのあサクラ前線~五分咲き?
去年見つけた、とっておきのサクラ。
今日はこんな感じ。
「五分咲き」くらいでしょうか?今週中に「満開」の予感。
ちなみに去年は今日が「満開」日。
【支笏湖・サクラ・満開】(2012年5月19日)より写真転載。
カヌーでお花見まで、あと何日か?
今日はこんな感じ。
「五分咲き」くらいでしょうか?今週中に「満開」の予感。
ちなみに去年は今日が「満開」日。
【支笏湖・サクラ・満開】(2012年5月19日)より写真転載。
カヌーでお花見まで、あと何日か?
2013年5月18日土曜日
おかえりなさい
本日かのあブログ【リピーターDAY】より転載。
ツアー集合場所の国民休暇村支笏湖・駐車場へ。
三度目ましてのお客さまに「お久しぶりです!」と声を掛けた。
返ってきた言葉は、「お久しぶりです」でも「元気でしたか?」でもなく、「おかえりなさい」でした。
‥いやはや、参った。
滅法弱い、この言葉。
浮気性であっちにこっちにわき見運転ばかりの僕が「おかえり」なんて極上の言葉をもらっていいのだろうか。
浮気してばかりのあほ彼氏。そいつをいつでも受け入れて、帰る場所を確保して待ってくれている心中穏やかではないはずの彼女。
その懐の深さに、反省することしきりのあほ彼氏。申し訳ないと思いながら、それでもまた忘れて繰り返してしまうのはあほだから。
「おかえり」。
嬉しくて、恥ずかしくて、うろたえてしまう、魔法の言葉。
ただただ、にたにたと「どもども」を繰り返す馬鹿り。
「ただいま」と言わ(え)ないのは、他のところで素晴らしい世界をひとりで見ていたという後ろめたさもあるんだろうなあ。
罪ほろぼしとして毎日のてやんday更新があるのかもしれません。誰でもが今の僕のように身軽ではいられないことは分かっていますし。一人で持ちきれるはずのない荷物をここで分け合うことで、罪を軽くしているのかもしれません。
「ただいま」。つまずくことなくまっすぐに言える日が来ればいいなあ。
なんだか僕って年中homesick、homelessみたいだ。
たった一言でも、嘘にしたくはないから、僕は生産性のないことばかり、無駄なことばかり、馬鹿は馬鹿らしく考え、こだわり続けようと思います。
去年のツアーはこちら→【一組限定private tour】(2012年10月)、【かきくけ九月】(2012年9月)
秋のカワセミを一緒に探したお客様とも、お久しぶりのご挨拶。
この日かな。→【幸せのパンと青い鳥】(2012年9月)
もしかして、まさか、この二組様って。
去年の九月に一日違いで支笏に遊びに来てくれていたのかな。だったら、すごい偶然です。どうりで会話が弾んでいたはずだ。なんて。
おかえり、ただいま。いってらっしゃい。いってきます。ありがとう。またね。
日本語って、挨拶って深いいなあ。
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