2025年3月11日火曜日

3.11 あれから14年

この時期としてはあたたかい。気温10℃、快晴。春の陽気。


ボロボロのメニューを新しくしたり、どんどん進化していくマフィン写真を差し替えたり。
不得手なりに、必要は発明の母だとか云々。

パンの発酵を待つでもなく待ちつつ、知り合いがちらほら来店。
あの人が「(店に)行くよ!」と予告する日は間違いなく賑わう、ペンネンノルデあるある。

近況報告をしつつ、これからのお話も。何かが生まれるかもしれない予感とか。

半径5メートルは、平和な空気に包まれている。

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まさか自家製酵母パンなんざ焼くことになるとはまるで想像していなかった14年前。
新宿西口、正月だったか。電話が鳴ったのはコーヒーショップを出て友人と立ち話をしていたときだったと思う。
「支笏湖に来ないか?」と誘われた。
支笏湖ってどこだっけ?と考えるより早く、『行きます』という言葉が僕の心より早く、口が動いた。

電話の主は洞爺湖時代に出会ったカヌーの先輩。

やっぱりカヌーに人生預けるんだなって、預けたいんだなって、驚きはなかった。
先行きは全く分からないけど、この人とやってダメなら仕方ないって素直に思ったから。
電話を切って「今、また北海道に行くことになった」と脇にいた友人に告げた。

バイクを入手したり、もぞもぞと移動の準備をしていた春先、3.11。
漕いでいる場合か?もっとやるべきことが多発していた。自分の時間と身体はどこに向かうべきなのか。
立ち止まり悩んだ末に、カヌーを選んだ。誰かのためより自分のためをとった。
直視し難い現実であった。

状況や組織に関係性・立場や形、容れ物は歳を重ねる毎に何かしら変わってきたけれど、僕はカヌーを漕いでいられればそれだけで良かった。
曲がりなりにもパドルは手離さずに漕いできた。漕いでいく。


すべての生命に感謝。

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