便利な時代になる前は、ツアーに参加したゲストから時たま嬉しい感想や一緒に撮った写真を同封していただいたりお手紙をいただくことがあった。
この頃はめっきりで、メールのやりとりだったり、SNSで紹介していただくことが多い。(それも嬉しい)
別にそれが欲しくて仕事をしているわけではないけど、なんだろう、届けたいと思ってくれたことが嬉しいわけであります。
僕もアナログ新聞をひっそり書き続けている身なので、人様に常人より便りを出すことが多いのですが、今や郵便番号調べて切手(値段変わりすぎて参る)貼ってペンを手にとって文章を練り、ポストまで歩くってすんごい手間じゃないですか。何工程よ。でも、
その時間、世界のどこかで、誰かが誰かを思っている。‥なんて素敵じゃあないですか。
「ついた餅より心持ち」という言葉を洞爺湖ガイド時代にマツザワパイセン(現支笏ガイドハウスかのあ代表)と知って当時の僕らはダジャレやんと笑い飛ばしてから、あれ、めちゃくちゃこれ深くない?!と感心したものです。
パイセンは忘れてるかもしれないけど、今でもお気に入りの言葉です。
訳すると「餅それ自体も勿論美味しいけど、あなたが私のためについてくれたことそれ自体が何より美味しい(嬉しい)よ、感謝感謝だよ」ってことだと思ってます。
水の上でも陸地でも水商売、接客業に携わっているのですが、水の上に関しては、ゲストとなるだけ丁寧に、顔の見える関係を構築したい。理想。
その場限りだと思ってこなす方が効率的だし省エネなんだけど、なるだけ、相手の負担にならないくらい、重たくならない程度に、ちょうどイイ感じでさりげなく思い入れたい。
忙しい時期はそこまで思えなくなってしまったりもするのですが、難しいこともあるからこそ目指したい、ガイドとしての自分なりの思惑なのでした。ちゃんちゃん。