2026年3月8日日曜日

「Ordinary Whales」是恒さくらさん著 カヌーとクジラ

某日。寝そべったカヌーを見たレディがクジラみたいと笑った。

陸に打ち上がったのはカヌーなのかクジラなのか我々なのか。
クジラといえば、釧路。釧路川といえばカヌー。釧路生まれの店主。
釧路川と千歳川は、どこかよく似ているところがある。
川﨑秋子さんの「鯨の岬」では嗅いだことのないクジラの強烈な臭いが立ち昇っていた。

ぼくらは水と陸地、どちらの世界が幸せだったのか。比べる必要はないけれど、太古よりの記憶や郷愁がカヌーを生み出し、今もその佇まいや文化、ノスタルジーな有り様がマイノリティのアイデンティティをくすぐり続けている‥のかもしれない。

漕ぐことは、表面的には前に進むためだが内実は世界と深いところでつながり、懐かしい日々を思い出すため‥なのかもしれない。

というわけで(?)半分英語のバイリンガルクジラ本。
店頭にて残り一冊。アーティスティックにしてinteresting。



「Ordinary Whales」
是恒さくらさん 著

以下、出版元の愛知・ELVIS PRESSさんより抜粋。

「風に乗って運ばれてくる鯨の匂い、鯨の油であげたかりんとう、鯨を神さまとして祀った石碑、町の象徴だった捕鯨船、鯨の内臓膜とセイウチの牙を使ってつくったドラム、狩りの結果を予言するダンス、おじいさんがつくった古式捕鯨の鯨船、大漁を祝って拵えられた着物に描かれた鯨ーー。

網走、石巻、三浦半島、和歌山、アラスカなど、世界各地の人々の暮らしに息づく
「ありふれたくじら」のはなし。」

 

2026年3月7日土曜日

市内・千歳川からカヌーシーズンイン


 はてさて、市内の「千歳川」から2026シーズン開幕でっす。
一見寂しげですが、葉が茂っていないのでめんこい野鳥たちが見つけやすい!のです。
バードウォッチャーの方々も多いです。

今年はシカとの遭遇率も高いですね。食害もすごいですけど、カヌーで出会うと車で見るより嬉しいのはなんでしょう。

それより何より、澄んだ水の美しさ。冬に蓄積した毒素を押し出すに最適なデトックスシーズン、春のはじまりでっす。

◎川下りはガイド同乗が基本です。定員:体格次第で大人2-3名
それ以上の場合はお早めにご相談くださいね。
◎春先は水辺までの足場が悪いです。汚れ・濡れの気にならない靴でお越しください。ローカルズの皆様は「長靴」が最適解です。

春といえば、隣の勇払原野の湿原河川・美々川にも行きたくなりますね。

2026年3月5日木曜日

千歳市役所前「鶴亀」のラーメン


久しぶりに行けた奇跡のラーメン。鶴亀。手前は「極み/醤油」。
化学調味料不使用、魚の出汁のみ、男前!

店名の通り、鶴と亀の「大社の祝凧」が入口正面に飾られている。

(この祝凧は‥出雲神社付近の小さなお店で代々作られており、大中小と各サイズあり。鶴亀さんのは大。支笏湖・ペンネンノルデには小があるらしいよ)

最近無化調ラーメンたまに見かけるようになったけど、ここのはやっぱり異次元。
美しさと美味しいはイコールだよなあ、と。

お店の駐車場も3台くらいとめられるし、千歳市役所も目の前。
澄んだ「千歳川カヌー」と併せて、澄んだ一杯、どうでしょう。

◎営業◎
11:00-15:00
18:00-21:05
※月・火は昼のみ
定休:水・木
あとは鶴亀Instagramをチェック。

2026年3月3日火曜日

裏山wonder


ワタシ一人では絶対に気付けない森の落とし物。
どうやら何者かの繭らしいとネイチャーに詳しい島田くんに教わった。中にいた子は脱出に失敗したのかもしれない。
にしてもすんごいアーティスティックなあみあみ。
MSRのパラゴンバインディングみたいやないかい。


ここ数年ルスツの時間券を買っていた。
スキー場にはスキー場の楽しみ方があるしルスツは景色がワイドで大好きなんだけど、今年は何となくやめてみた。

往復の移動時間が勿体ないなあとか、貧乏性ゆえ元を取らねばって躍起にもなってしまう。
滑りたいのに滑らされる感じが妙だなあと。
ゲレンデは状況次第では人混みに圧倒されたり、雰囲気が肌に合わない場合もあったり。


ルスツ、大好きなコース。

そんなわけで、今年はいつも以上に裏山で小さく遊んでいるが、僕の心は大いに満たされている。強がりでなく、お金じゃないんだよなあ、満足度って。

ゲストにとって満足度の高いツアーを今年も提供せねば、したいなと。
店にいるとき、カヌーの話をたじろぐことなく聞かれるようになったので、春です。

冬カヌーもいいものですけど、ねえ。

2026年2月27日金曜日

安彦良和さんの「ナムジ」からの出雲熱


お祭り中、唯一の娯楽は、本。漫画であった。
・左「レッツ!!古事記」五月雨ケイ子さん(出雲の個人書店「句読点」にて購入 
・右 「水木しげるの古代出雲」水木しげるさん。隠岐の島にルーツがあり、三十数年出雲族の若者が夢枕に現れていたそうな。

どちらもぶっ飛んだ設定が多い神話を面白くも分かりやすく解説してくれている。

昔、父の本棚に「ナムジ」という漫画があり、絵やストーリーが好きだった。

それとは別に数年前に鳥取・島根を車中泊しながら回った。
それとは別に数年前に奈良を4日間ほっつき歩いたら、ローカルズしかいないお好み焼き屋で「四日も奈良で何するん?なんもないで」とツッコまれた。

奈良では、器と郷土玩具のお店瑜伽 にふらりと立ち寄ったら「大和出雲人形」に出会った。


何故奈良で出雲?
店主さんからお話をあれこれ伺うと非常に興味深く、制作者はかつてはたくさんいたが今現在はたった一人になってしまっているそうだ。
一体のユーモラスな人形は支笏湖に持ち帰り、お店に佇んでいる。
(このあたりは野見宿禰が主役の「蚤の王」にも連なるお話ですね)

奈良では大神神社】(おおみわじんじゃ)という山を御神体とする(どの本だかに山を崇拝するのは出雲族の慣習だと書いていた)神社へ行った。
北海道にはない、また行きたいと思わせる、非常にエネルギッシュな登拝(!)体験だった。


奈良・大神神社 ご神体である三輪山を登拝。

『神社の古い縁起書には頂上の磐座いわくら大物主大神おおものぬしのおおかみ、中腹の磐座いわくらには大己貴神おおなむちのかみ、麓の磐座いわくらには少彦名神すくなひこなのかみしずまると記されています。』

大己貴命=「ナムジ」、少彦名神=ナムジの良き相棒の「スクナビコナ」ですね。
大物主=「オオドシ」(漫画ではスサノオ三男。饒速日)のことですね。

大神神社とは‥
『ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社です。』(HPより引用)


そういった各地での見聞を広めた上で「ナムジ」(また読みたくて購入したら「神武」、「蚤の王(=野見宿禰=出雲神社に相撲の神様としていた人や!)」まで進んでしまった)を読み返すと、目からウロコすぎる解釈満載、確かにそうかも知れないと深く頷き想像しながら、現実と漫画、古代と事実とフィクションのあわいを漂う新たな読書体験となりました。


(出雲神社内 野見宿禰 案内)

日本という国の成り立ちすら僕らは知らないというのもwonderですね。


2026年2月24日火曜日

2026氷濤まつり無事閉幕

はてさて。毎冬さまざまなドラマが生まれる2026氷濤まつり。


無事に会期を終えました。
最後の三連休はプラス気温。5℃超えです、、が分厚く作られた氷たちがどうにか最後まで持ってくれたようです。
(入場制限は氷像によってかけられたようですが)


展望台からの眺め。


昼も夜も透け感がたまらない「アイスウォール」

photo by Keisuke.W



「苔の洞門」
針葉樹の香りで癒やされるフィトンチッド空間

「噴水」



存在感を一際放つ「ブルータワー」

え、まつり終わる前に写真見たら行ったのに?
また来年をお楽しみにということで。

毎冬24日間、毎日ただただ働いて食って寝るだけのシンプルライフに強制的に突入して早何年だろう。
たまに店員らしからぬ言動をとってしまう(海より深く反省。でも強く言わねばならぬこともあるのですよね、、)くらい必死にさせられる全力の日々というのは、
終わってみれば幸せなことかもしれないよなあと珍しく今回はまつりの最中に店主と話したりもしていました。
命を燃やすというと大げさだけど、本気を出せる環境って意外と見つけようとしても見つからなかったりもしますよね。

何にせよ、いつものお客さま、ハジメマシテの出会いや会話、頼もしい店主、全方位に感謝感謝感謝。


2026年2月17日火曜日

「FREE HEEL BOOK」 VOL.1.2.3販売中


今年はルスツの時間券を買うことをやめて、その分裏山でチープに遊んでいた。
足元はスノーボード‥ではなくスノーシューだったりスノーハイク。

時間券は比較的リーズナブルではあるが、前金制なので買うということは通うということ。
滑りたいから買っているのだけど、安くはないわけで、元を取るためにも滑らなきゃ、というマインドに貧乏性なワタシとしては陥りがち。
行き帰りの時間があれば遊び終わってるんだよなあと、思っていた。

今年は特に集中して裏山に通ったのだが、そこには、自由があった。
スキー=スキー場=滑るだと思いこんできたが、思えば元々は歩く・登る・滑る=スキーだったわけで。

裏山はチケットもいらない。行かなければいいし、行ったらめっちゃ楽しい。
スノーハイク(ウロコソール)は滑るのがめちゃくちゃ難しいが、バランスを崩しながら震える子鹿よろしくどうにか下れるとより面白い。登りも下りも同じスタイルで歩けるのが自分には性に合う。

歩いていて良い斜面を見つけると「あそこを滑りたいなあ」と思う。
しかし、道具が、いや、スノーハイク+既成ビンディングスタイルでは現実的になかなか厳しいんだよなあ。うーむ、、今よりもう少し安定しそうなプラブーツのテレマークスタイルならもう少し軽快に滑れて行動範囲が拡がるかもしれない。
スコットのケナイは事情あり数年前から所有している。ウロコ板とビンディングさえ入手すれば。

そんなことを思い、積読していたVOL.1.2を読んだ。
ネットで情報を探るよりグッと自分事にできるのが活字の良いところ。
カヌーとの出会いも僕は活字で夢を膨らませた。

熟読していくと、人の数だけスタイルがあるのが面白い世界観。

ちょうど3号が出るタイミングでもあったのでお取り扱いさせてもらうことに。

夏は水、冬は雪。どちらも同じ水。
カナディアンカヌーとの親和性も非常に高い遊び、ですよ!