某日。寝そべったカヌーを見たレディがクジラみたいと笑った。
陸に打ち上がったのはカヌーなのかクジラなのか我々なのか。
クジラといえば、釧路。釧路川といえばカヌー。釧路生まれの店主。
釧路川と千歳川は、どこかよく似ているところがある。
川﨑秋子さんの「鯨の岬」では嗅いだことのないクジラの強烈な臭いが立ち昇っていた。
ぼくらは水と陸地、どちらの世界が幸せだったのか。比べる必要はないけれど、太古よりの記憶や郷愁がカヌーを生み出し、今もその佇まいや文化、ノスタルジーな有り様がマイノリティのアイデンティティをくすぐり続けている‥のかもしれない。
漕ぐことは、表面的には前に進むためだが内実は世界と深いところでつながり、懐かしい日々を思い出すため‥なのかもしれない。
というわけで(?)半分英語のバイリンガルクジラ本。
店頭にて残り一冊。アーティスティックにしてinteresting。
「Ordinary Whales」
是恒さくらさん 著
以下、出版元の愛知・ELVIS PRESSさんより抜粋。
是恒さくらさん 著
以下、出版元の愛知・ELVIS PRESSさんより抜粋。
「風に乗って運ばれてくる鯨の匂い、鯨の油であげたかりんとう、鯨を神さまとして祀った石碑、町の象徴だった捕鯨船、鯨の内臓膜とセイウチの牙を使ってつくったドラム、狩りの結果を予言するダンス、おじいさんがつくった古式捕鯨の鯨船、大漁を祝って拵えられた着物に描かれた鯨ーー。
網走、石巻、三浦半島、和歌山、アラスカなど、世界各地の人々の暮らしに息づく
「ありふれたくじら」のはなし。」


0 件のコメント:
コメントを投稿