2018年9月28日金曜日

「石狩思いやりの心届け隊」式支援


「支援」ってなんだ?

色んな人が色んな支援をする。
疑問を感じる手法も少なくない。

そこに愛はあるのか?

「?」だらけだった震災後。

答えがないだけに、踏み絵のように人と人を分かつことを改めて知る。

行動には心が宿る。


もやもやすっきりしない中、ひとつの気持ちの良い答えを導いてくれたのが‥

石狩思いやりの心届け隊


フィールドはじゃがいも畑。


東日本大震災のときに結成された組織は今も、石巻、東北に寄り添っている。
息の長い活動こそ、本格だよなあ。

泥臭く。丁寧に。少しずつ。地道に。シンプルに。寄り添い合い。確実に循環、増幅していく笑顔。誰も偉くない。背伸びもしない。等身大。上っ面でないあたたかさ。信頼関係は過ごした時間ではなく、心の向かう先によるんだな。

震災により、パートさんも誰もが被災した農家さん。
命があっても家があってもなくても、仕事がなくては生きていけない。

日常を取り戻すため。

秋、収穫の季節。
じゃがいも選別&収穫作業の人手不足。
ニーズをどこからかキャッチしたハートフルな熊谷隊長が「行けるヒトー?」と声をかけた。


発起人がハートフルだとそこに集う人たちもやはり共鳴するらしく、そこには一方通行でない関係性があった。

非力な支笏湖のマフィン屋は芋を掴みすぎて軽い腱鞘炎になったそうな。
リスペクト農家さん。


「最初の休憩を迎えれば誰もが先輩ですよ」とじゃがいもの夢を見たというセンパイが優しく諭す。


ハートフルな活動に、ハートのじゃがいも。



札幌オータムフェスタで好評とのこと。

PS おーが○さん、ちょっと戦力になれそうです!

写真はすべて熊谷隊長撮影。

出会った皆様、SP thanks!



2018年9月24日月曜日

秋晴れ美々川×家外屋倶楽部

余震が減ってきた。
観光客も少しずつ。
ツアーでも自分なりの「いつも」をリハビリのように取り戻しているところ。
カヌーは難しいけれど、教える楽しさというのも今日は一日通して改めて教わった。
皆さんナイスドロー!

地震だけの場合は自粛ムードはいらない。お金を落とせる人は落として回しましょ。こんなときに、いやいや、こんなときだからこそ。

良識、モラル、お金、働き方、時間、気持ち、相互、一方通行、キモチとカラダの運び方、‥正解はないけれど、ないからこそ、「これだ!」と120%信じられることに注ぎたいと切に思う。

先日、
苫小牧の「家外屋倶楽部」
(北海道苫小牧市を拠点に活動(ゆめ基金の助成)する、青少年の健全育成を目的としたアウトドア集団)
と美々川下見へ。久しぶりに支笏湖でないところを漕ぐ。


広いい空。


 ゾウさん、おめでとう。



空港すぐそば。飛行機、
文明とワイルドの交差点。稀有なフィールド。


THE 湿原風景。


橋を通過するとき、その下には怪しいやつらが潜んでいるかもしれない。


一日が終わる。考えながら動き続けよう。
思考する至高の乗物。

2018年9月19日水曜日

非国民


周囲との温度差に心のうちでツッコミつつ個の力で納得のいく支援を続ける、素敵な活動家がいる。
バラバラに動いていても、根っこが通じているのは行動を見れば一目瞭然。
1ミリでも疑問が生じたなら手は出さない。
間違いない道をいこう。
一生雑魚でありたい。

2018年9月18日火曜日

そうだ、ボランティア行こう@む川


さてさて、ようやっと、整いました。
まずは自分たちの日常を取り戻すところから始めた。

執着できる、愛すべき日常があったことにまず、感謝。

とりあえずカヌーツアーもマフィン屋も営業再開。
いつも通り。これがどんなに大切か。

個人的には今年一番ではないかと思われるヒドい出来のツアーで泣きそうになってもそこにはタケがいてくれたし、店にどうにか辿りつけばそこにはふっくんがいた。
いつも通り。これがどんなに大切か。

では、日常を取り戻せずにいる現場へ向かいましょう。
先に日常を取り戻した者の責任を果たすべく、非日常を日常色に染めていくお手伝いへ。
「そうだ、ボランティア行こう」です。


鵡川道の駅〜支笏湖、往復約134キロ。大好きな10号線が走れないなんてなあ。。
第一関門は、まず受付時刻に間に合うか。

≪タイムスケジュール≫
7:00  出発
8:30頃 鵡川道の駅付近の臨時第一駐車場着
場所はコチラ→鵡川臨時第一駐車場
・昨日までの土日祝は激混み。9時前には受付終了。駐車場のおいちゃんは人が少なくなってきたときほど必要だ、長い目で、と。

8:40 情報によると受付(事前受付不要。厚真も当日受付可能に。安平は登録制で少しハードル高い)は9時からだったが、随時受付中だったので流れに乗る。真面目なN山氏を初めて見てこっそり感動。
・ボランティア志願者の割合は男9:女1。少ないけれど一人参加の女性も見かける。平日の今日は7、80人ほどとのこと。

受付では以下該当する列に並ぶ
1「ボランティア保険未加入」
・前日が祝日だったため当日受付で申し込みをしたができる方はお住まいの社協で事前に保険加入を済ませると現地の手間が省けてgood!
一番安いプランは一人500円也。レベルが上がると710円也。
2「初めて」
3「2回目以降」

・申込用紙記入。
・社協(社会福祉協議会)の方々の指示に従いゼッケン、名札をもらう。
・テント内待機場で待機。

9:00 社協の方によるオリエンテーション始まる


・各案件ごとの概要説明と募集条件発表。(例:午前だけ/力仕事/女の人が必要/根気/車動かせるか等)
・同時に先着順挙手によりメンバー即決。競りのよう。
早いモノ勝ち感あるが、ニーズにマッチングするかを第一に落ち着いた心で。
・10人以上の団体は事前申し込み
・大体一緒に来た方とは同じ作業ができるくらいの融通は利く。

・即席チーム決定。リーダーを決める。

・リーダーはニーズの案件先の情報や場所などの書類と注意を改めて社協の方より受けて皆にシェアする。
・トイレなど済ませる。

その後の活動内容は行った先ごとに異なる。

9:30 目的地へいざ出発。
一人で動く仕事は少ないので、そこそこのコミュニケーション能力、社交性があってまずいことはない。ぼくのチームは皆道央圏からでした。

いざ、ボランティア!
午前中、小休憩。

12:00~13:00 お昼(持参)
<トイレについて>
ぼくの現場は歩いてほど近い場所だったので社協事務所トイレを借りたが、遠い所や個人宅での活動の場合はどうなるのだろう。行先を決めるときにトイレ問題を解決できるかもおしっこが近い方は頭に入れた方が良いかと。

13:00-15:00 ボランティーア!それぞれのペースで。熱中しているうちに、午後はあっという間に終わる。
終わる頃には、その現場に愛着が生まれる。

15:15 帰還。書類に引継事項などをまとめて記入し、写真も交えて(言葉で説明が難しい場合等。基本的に撮影はNG!!)報告。
15:20 即席チームとhands shakeで気持ち良く解散!

≪持ち物≫
・自我を出さずにその場・人ごとに寄り添える心(HP等に上がることはありませんが必須項目かと)
・昼飯、水、汚れの気にならない服、靴(長靴の方も多かった)、救急セット(リスク管理だね)、トイレセット、ゴム手、マスク ヘルメットまたは帽子、ザック
‥あとは行く場所、やること次第だが、チームが決まってから車にモノを取りに行く時間はあまりとれないかと。何にでも対応できる格好で受付に臨むべし。


≪ボランティアは誰でもできる、お高くない≫
ボランティア、行こうかな、行かないかな、何かしたいけれど、どんなかな、あたしでもできるかな、‥
そんな様々な不安を抱えている方がいたら、このふざけた報告を見てえいやと踏み出すきっかけになれば幸い!
困っている人がいて、何かしたい人がいて、二つをつなげる社協があって。
簡素にして最も効率的な相思相愛、愛あるセックスシステム。
同じ気持ちを持ち行動で表現する仲間が沢山いることをSNSではなく現場で体感することもメリット。
淡々と、しかし着実に、非日常から日常へ。


某マフィン屋は、キャップをかぶりオーラを全消し、どこにいるかよく分かりませんでした(お忍びゲーノー人風味)が、ボルト選定という新しい能力を獲得。

得意なことに引っ張るのも大事。
できることを増やし、得意なことを増やすのも大事。
できることが増えて困ることは何もない、今回の震災後の学びのひとつです。


ボランティアのご褒美は「ぽぽんた市場」のししゃも(むかわといえば、本物のししゃも)で決まり!
ここのししゃもおじちゃんがぼくらは大好きで。
建物内あちこち地震で傷ついたけれど、今日も元気に試食ししゃも(一本まるまるくれちゃうので、しかもうまいので買わざるを得ない作戦を敢行し続けるスーパービジネスマン)を食べさせようと一生懸命焼いてました。

スローガンは『ボランティアの後は「ぽぽんた」』。

ぽつりぽつりと歩いた鵡川の町中。壊れた建物、盛り上がった道路、陥没、壊れかけの建物、壊れてないけどきっと家の中はどこも大変だろう。
川も好きだし田んぼで季節を感じる景色も大好きだからね。

本当に必要なところに人の手が滞ることなく行き届きますように。


2018年9月17日月曜日

支笏湖でイタリアン

3.11のときは、「食べて応援」は申し訳ないができなかった。
放射線は復興を妨げる。
今回は、思いきり「食べて応援」ができるのが有り難い。

支笏湖を目の前に眺めながらのイタリアンといえば‥「翠明閣」でしょう。

支笏湖イタリアンレストラン【azzurro|アズーロ】公式サイト|ランチ|

事前予約は必須ではないけれど、確実かと。


(公式サイトより転載)
温泉街で最も湖に近い立地条件の中、食事を楽しめるスポット。
恵庭岳のすそには老舗の温泉宿・丸駒温泉も見える。


Pranzo A | 1,800円(税別) |
1.前菜
2.本日のおまかせパスタ
3.本日のおまかせパスタ
4.ドルチェ

いつもより上品な味わいのパスタで、優雅なランチタイム。


ドルチェ。

こんなときに呑気なことを?
と思われる方もいるのだろうか。

こんなときこそ。
目の前の世界、自分が暮らし・働く、どこでもないここから改めて始めたい。
日常に戻るためにできることからまず始めよう。
そーして、小さな火を心の内に灯し続けること。機会は逃げない。

有事のときの個人的マニュアルは3.11から更新不要だった。

2018年9月16日日曜日

思いの共有


3連休。
いつもと比べると歩く人は少ないが、人がいないことに慣れた目には多く感じる。


先日の厚真やら千歳やら苫小牧やらの子どもたちのカヌー体験にて。
皆良かれで動くが、その良かれが本当に良かれかどうかも確かめながら進みたい。
色んな声をなるだけ拾いながら。

久しぶりにツアーに泣かされるのも一興。

色々な感覚が麻痺しているのもあるだろうが、多分今年一番ではないかと個人的には踏んでいる。

働くこと。そこから少しずつ手を拡げること。
結論や答えのない現実。大事なことは、ただただ、思いや思考をいかに共有するかに限る。
うむ。肌感覚を頼りにして間違いなさそうだ。


2018年9月15日土曜日

震災劇場


ぼくが知っている3.11とは様相が異なる。
これは何だろう。何が何だろう。
後で明らかになるのだろう。

とりあえず邪念は振り払い、日常を取り戻そう。
執着すべきは日常。非日常であってはならない。
こういうときほど、シンプルであろう。



2018年9月9日日曜日

北海道胆振東部地震後の日常


思考を整理がてら記録もたまには残す。ご勘弁。書かないと混乱してしまう。

台風キャンセルベンガラ染エインズワース雷地震余震ガソリンショックキャンセル対応。

そんなこんなで、台風後の支笏湖だけ停電はあったものの、突き上げるような地震に階段を振られながら走り切った後はあほみたいに平和だった支笏湖。食べること、眠ること、を意識的にがんばった。
余震はあるしその度地震が嫌いなぼくはついつい体が反応してしまうけれど。
揺れたあとの余震。朝がありがたいこと。街が混乱して停電、動かない原発が気がかり。原発がないと困る。そんな素人芝居に騙されるか。しかし騙されるあほが多いのかアベは未だ首相だ。

すべて3.11をなぞっていく。
あのとき、ぼくは、なくても誰も死なないカヌーにまた乗るのか、苫小牧に着くまで悩んだ。そのあともシーズンの間中悩んだ。あれから世界は変わったか?
原発、まだあるよ。

街から湖に舞台は移された。

ここは天災でやられても人災には襲われない。一番厄介なのも危険なのも人だ。

先ほど、初めて千歳市内に出た。
買い占めの混乱については3.11新宿で目の当たりにした。同じ空気が昨日までのこの街にも流れていたのだろう。巻き込まれずに済んでいらん心労は回避。

被災地に行かねば、何かせずには‥、
その動きが地元の人たちを迅速に救うためのシステム構築を滞らせる場合もある現実。
噂が拡散する。
親切という名のおせっかい。
誰も悪くないけれど、
ぐっと堪える。
他の人にできなくて今の自分がやるべき仕事。
暮らしは続く。非日常に投げ出された方々が沢山いるからこそ、まずやるべきは
自分たちの日常を粛々と送るため努めること。
仙台のぱくちゃんからのこの教えをまずは個人的任務と設定する。

ブームはいつか廃れる。ルーズソックスはもう見ないが、カヌーはある。ブームに乗らないものが残る。
冷静と情熱のあいだ、日常と非日常をカヌーでつなぐ。
必要なときに必要なものを提供できるように。ここぞに備える。
静かに長く。


2018年9月6日木曜日

台風21号で停電した支笏湖


風が暴れて文明の利器はただのモノになった一日。
停電。
商売は困る。仕事は困る。パソコンが使えない。マフィンも焼けない。
松澤先生は消防団出動。


こういうときに漕ぐことは不謹慎だという意見もあるかもしれない。
でもぼくは確かめたくていつも漕ぐ。何かあったとき、何もなくても漕ぐ。こがないことには落ち着けない。
相変わらず全ては美しいけれど、たまに走る風はまだ毒素を含み、見る人が見ればわかる違いはちらほらと。新たに倒れた木々、青さを増した水。おーい、そろそろ落ち着けよ。自分に言うのか水に言うのか分からんが。

有事のときは前線にいる方が気が紛れて良いからこんなときは消防団希望だが、
そうなると回らない日々もある。
カヌーを楽しみにしてくれていたお客さんたちがいるからね。誠実たれ。
できることをできる人がやる。

一時は陸の孤島化。
未だ通行止めの453支笏湖畔。
道路状況についてはコチラをご覧あれ。

http://info-road.hdb.hkd.mlit.go.jp/RoadInfo/index.htm

有事のときに何ができるか、どう動くか。思考の本質を試される。
正解はないが、ぼくは後悔なく、自分にできることを全うしたい。

電気がないと回らない世の中にあって、電気といかに向き合うか。
平成の終わりを祝うのか、今年は水の年。

何でもない日常に感謝。当たり前はいつ当たり前でなくなることか分からないのが当たり前。
なんだかいろいろ、リセーット。


2018年9月2日日曜日

秋、Soto Cafe 再開

昨日から9月。

【Soto Cafeカヌーツアー】2.5時間。
カヌーとコーヒー。極上の会話。誰もいない湖畔。周囲を取り囲む山々のシルエット、森の緑、美しい青。

空が澄んだ、夏の終わり。

やっぱり、このツアーがぼくのスタンダード。
好きなものやことだけで成立する絶対的空間。


美しいものを美しいと一緒に唄うには、1.5時間では足りない。



やっぱり結局、ここに還る。
なおきさんとなおさんがつくったSotoCafeカヌーツアー。

このツアーを越えるツアー。

際限ない、とっておきの空間を表現してやりたい。

カヌーガイド。
漕げればいいだけではない、喋ればいいわけでもない、果てのない、答えもない世界。
“最果て”からの景色を望みたい。