2013年11月29日金曜日

雪道運転の仕方

千歳~支笏湖間。美しすぎる通勤路。信号で止まることはほぼない。
新緑の頃が一番だと思っていたけれど、冬、いいなあ。きれいだよ、白いトンネル。

昨日からこの道でぼくの雪道実地講習が始まっています。

ぼく、カブにスタッドレスタイヤをはかせて走っているんですよ。






‥というのは冗談で、最近、ようやっと縁あって自分の車を手にしたのです。
車のことはまた今度触れますね。

2011年3.11前。
支笏に来るための足を検討した結果、欲しかったけれど必要性がなくて手を伸ばせずにいたホンダ/スーパーカブを必要に応じて買った。
上野のバイク屋で中古のプレスカブ(新聞配達仕様のタフガイ)を見つけたはいいものの、ギアチェンジの意味も分からず、家までウィリーしながら走った。自転車の倍、時間がかかった。
音もうるさいし、運転の仕方もよく分からないしで好きになれる気がしなかった。

おっかなびっくりカブ主は三年後には、四万十やら宗谷岬までの長距離走行もできるようになった。
ま、あれだ。乗ってさえいれば、乗りこなせるようになるわけだ。カヌーもそうだったし、自転車もそうだった。
乗りこなしたいと思って、乗りこなせずにいる乗物はない。

とりあえず、やってしまえばいいのだ。できないことは何もないのだと決めつけて。思い込めれば、それが「真実」だ。


 昨日仕上がったヒメマスが踊る池。


人生経験豊富な猛者たちが頭と体をフル回転させて、本日、「コケの洞門」が形になりました。

この頃の気温は0度近く。
今日は太陽が出て、とてもあたたかでした。


2013年11月28日木曜日

6支笏湖氷濤まつり安全祈願祭と雪道運転

一晩で、こうなりました。


どこかで見たことがある景色だなあと思ったら、それはデジャヴ‥ではなく、naokiさんの【かのあブログ】だろう。

千歳・支笏の雪景色を実際に見たのは初めて。朝起きて、カーテンを開けたなら、静かで明るい世界が拡がっていた。

話に聞いた通り、やっぱり、きれいだなあ。冬。

家を出て、車に積もった雪をどかす。なんか、よく分からんが、楽しいぞ。

 白い千歳川、早く漕ぎたいなあ。

一瞬ひやっとしながらも無事、初雪道運転クリア。


本日は、「滝」と、ヒメマスが泳ぐ「池」が完成。


山線鉄橋も赤から白へ。紅白歌合戦。
今日は湖も落ち着いていました。


 紅白歌合戦つながりの、ナナカマド。



合間には、作業の安全と成功を祈願するセレモニーが行われました。


誰も怪我せず、おまつりが感動と共に無事に終わりますよーに。


2013年11月27日水曜日

氷濤まつり~5二つのタワーと一長一短

たまに雪降る支笏湖。寒くなってきました。


よ、力持ち。
三人が代わる代わるで運転しています。


来ました、「クランプ」に続く、つなぎマストアイテム、「番線」(ばんせん)。

完敗です。。

初日に見たときから、頭が拒否反応を示していた。

一度苦手だと思うと、どんどドツボにはまっていく。
思い込みの激しさがぼくの専売特許のつもりなのですが、こういうときには裏目に出てしまう。長所は短所。短所は長所。

頑張ろう、にっぽん。落ち着こう、にっぽん。できないことなんて何もないぞ、にっぽん。


パドルのパワーサイドとノンパワーサイドの説明時、洞爺湖・浮見堂付近で発狂しかけた青く苦々しい日々をなんとはなしに思い出した。

センスもあるけれど、何事も場数。やり続ければ、光差すだろう。



そんなわけで、ぼくが番線に踊らされているうちに華麗な腕で皆さまが素早く木と木をつなぎまくり、二つのタワーが一日で形になりました。


タワーの高さは11mと9m。
平然と高所での作業を行うイケメン軍団にうっとり。

木は単管(パイプ)と違い、揺れに揺れる。
何か間違えたら大事故につながるであろう危険な作業が目白押し。氷濤まつり、想像以上に凄まじいとです。




2013年11月26日火曜日

氷濤まつり4~クランプと特定秘密保護法案可決

氷濤まつり本番は、1/24~2/16。


午前中は少しのあいだ、みぞれ風味の強風が吹いた。


そんなときは中作業。
単管(棒、パイプ)同士をつなぐ「クランプ」は、氷濤まつり制作の必需品。
「固定」(直角)と「自在」の二種類がある。

オイルを差して滑りをよくして、へたっているやつがあったなら形状修正。



休憩中というか本業中のnaokiさん。



事務所はあたたかいとです。


作業終了は、日が暮れるまで。



政治は誰のために?
顔の見えないぼくらのために決して政治は動かない。ぼくらは日常業務+αで主張しなければならない。

なんしか‥、ちゃんと生きさせてくれーい。









2013年11月25日月曜日

おひねり制アナログ月刊紙『まちゅ★ぴちゅ』10~かずやの唄と世界一米

こちら、雨風の千歳より、整いました。

今回は、「かずやの唄」と「浜田山んどりーむ」。


先日結婚した友人への公開恋文。
一枚では全く足りていないのですが、ま、とりあえず。

書きながら泣きじゃくってたとか秘密ね。あ、言っちゃった。
どうやらぼく、式だけでは泣き足りなかったらしい。
『まちゅ』は、誰でもないあなたの心をあたためるだけでなく、編集長のカオスな心を整えるという重大任務も抱えているわけです。

さ、書くかと思ったところで、「Twitter」ではまだくん経由で入ってきた言葉が良かったのでご紹介。

恋文を書くには、まず、何を言おうとしているかを考えずに書きはじめること。そして何を書いたかを知ろうとせず書き終わらなければならない ルソーの、この言葉が好きで 枕元に書き留めてる 歌詞を書く時は、いつもそんな志でいたいから



そうこうしているうちに、長野県佐久市のつながり自然農園さんから、おひねりが届いた。


その名も「つながり米」。
以下、HPより抜粋。

「つながり米」は、除草剤、農薬、化学肥料を一切使用していません。そのおかげで田んぼにはトンボ、ゲンゴロウ、タニシ、カエル、クモ、水生植物など無数の命であふれています。中には希少種としてレッドデータブックに記載されている生き物もいます。それら生き物が棲んでいることが、何より安心安全なお米の証であると考えています。

食べたい方はこちらへ→つながり米の販売

ありがとう。食べる前から嬉しすぎるおひねり、いただきました。野菜もね。

ぼくはお米をつくる術を持たない。
ぼくに生み出せるのは、思いを乗せた言葉だけ。

「あきら」のおかげで、「言葉」という愛すべき子供たちのおかげで、ぼくは明日から、世界一うまいコメを食えるわけです。


離れていても、プロセスが違くても、ぼくらが見ているものは同じなのです。

顔の見える誰でもない誰かを、ちゃんと、ちゃんと、守りたいのです。


『まちゅ』、ご興味ある方はお気軽にご一報くださいね。
メール↓
lake.abelake@gmail.com

カヌーとコーヒーと千歳川に‥

強風のため本日休み。


昨日のちょうど一ヶ月前。
ぼくは大樹町・歴舟川にて、パドルをいつもより強めに握りしめ、母なる海へと向かっていた。


カヌーは楽しい。死ぬほど楽しい。悲しくなるほど美しい。
けれど、簡単に死ぬこともできる恐ろしい乗物であるから、乗るも乗らないも自由。乗らなくても誰も死なない。でも、乗らないと気が狂ってしまう人たちが少ないながらに確かにいる。
一人でも二人でも犬連れでも、川でも湖でも水たまりでもどこでも、気持ち良いところで、乗りたい人だけ乗ればいい。乗れば分かる。どうせ乗るなら、乗り続ければいい。
続けていくうちに、どんど変化するのはカヌーなのか心なのか人なのか土地なのか水なのか、カヌーと自分との間なのか、何なのか‥。

言葉のチカラを信じつつも、やっぱり肝は心にしかすくえない。
すべての感情を言葉にできたらそれは嘘だ。ぼくらヒトと同じく、言葉は不完全で未完のまま、いつもどこでも何かが足りない。言葉にした途端それは完全なるノンフィクションではありえない。言葉にした途端、それはぼくのものではなくなる。

足りないくらいが、ちょうどいい。


心の内、形にならない間が、いちばん大事。
それは顔つきとか表情や態度、話し方や声、歩き方や漕ぎ方や唄い方、生き方に現れる。

熱量の測り方は、ネットには託さない方がいい。
事実は、真実は、一瞬間にしかありえない。大事なことほど鮮度が重要。媒介は少ないに限る。顔を付き合わせない関係性はほぼゼロと捉えていい。


「何で生きるのか」とか、「何で漕ぐのか」とか「何でここにいるのか」とか‥すべての答えは今現在のぼくの場合、これですべてまかなえる気がする。

『ただただ、美しい世界を見ていたい』。

難しいことはもういいよ。ぼくは「美しい」ものが好きなだけ。好きなものに囲まれて暮らしていきたいだけ。

「美しい」は、恐ろしく、「美しい」は儚く、「美しい」はぼくらにさまざまな感情を与えてくれる。
「美しい」は、ありとあらゆる[生命]をありったけのエネルギーでもって訴えてくる。

‥時間ができるとすぐ脱線するんだ。‥待てよ?‥元々本線や狙いなんてあってないようなものだから、脱線するはずもないのだよなあ。

そんなわけで(「どんなわけだよ」ツッコミは一切受け付けませんので悪しからず)毎年恒例、一年で一番楽しいお祭り、この日のために全速力で夏を乗り越えている気もするSPGM(シングルパドルガイドミーティング)をぼくは勝手にnaokiさんからの大っきな誕生日プレゼントだと思っている。



それから、ちょうど一ヶ月後。たった一ヶ月、か。随分と日が経った気がするけれど、
昨日、26歳と一ヶ月のぼくは千歳川で夢と現を縫い合わせた。
日常で「旅」ができれば、物理的距離を稼がなくてもtrip感を存分に味わえる。

ぼくのどこでもドアは、水の上にあったんだ。なかなか見つからないはずだ。


カヌーと、コーヒーと、千歳川に、君とぼく。




これまでのfind outは、これからのrememberへ。

今のぼくには「見つける」よりも断然、「思い出す」が興味深い。


さらり、清流、千歳川。君のそばで暮らしたい。



2013年11月23日土曜日

氷濤祭り3~男も惚れる男たち

いい天気が続いています。が、今のところ凪いだ支笏湖はまだ拝めずにいます。

とび職もびっくり、氷濤(ひょうとう)祭り制作四日目。どんどん高さが出て参りました。


入口やら出口ができてきています。

お祭りを見たことのないぼくには、何がどうなっていくのかイマイチよく分からない。
が、しかし、気が早いけれど、完成したらさぞかし、感動するんだろうなあ、と。

そういえば、ぼくは「お祭り」というものが好きで、アツいお祭り地帯に住みたいと思っていたのだ。
まさかそれが冬のお祭りだとは思いもしなかったわけですが。
そういえば、元々は南方志向の沖縄中毒であったわけで。

人生は、何が起こるか分からない。だから面白い。

命を大切に、できることを一生懸命にやろう。


曲者揃いの優しい皆さま、身のこなしが素晴らしくカッコよすぎるため見とれてしまいます。



本当に格好良い人たち(ぼく主観)って、やっぱり街にはいない。

「格好良さ」は服装でも髪型でも顔でも年齢でも生まれでも学歴でも収入でもない。

格好良さは、「生き方」であったり、「顔つき」であったり、「できること」であったり。

で、ぼくもやっぱり、格好良くなりたいなあ、と。


格好良い男衆を見たくなったら、こっそりと支笏湖へ来てみてくださいね。


途中、支笏っ子・たいちゃんと久々の再会。ぼくにもお菓子を分けてくれました。

やさしいね、たいちゃん。‥って完全に餌付けされてる。

2013年11月22日金曜日

氷濤祭り2~腰のジャラジャラ

支笏湖、氷濤祭り制作スタッフな冬。
新しいヘルメットをかぶって、手袋をはいたなら、支笏湖・第五駐車場にいます。

結婚式で再会したある山屋は昨日あたりから一月末までインド・ネパールを歩くという。



昨年ジョンミューアトレイルを踏破し、脱ピークハンター化した国籍不詳・がっち(写真右)。
2011年の冬、御岳でぼくはカヌーを漕がせてもらっていて、そのとき彼は岩登りをしにきていて、たまたまぼくらは卒業以来振りに再会したんだっけ。

まだ見ぬ世界を知りたい気持ちがなくなることは生きている限りないだろう。
羨ましくないわけではないが、今ぼくがいるところもまた、ヒマラヤに負けず劣らず、希少な場所であることを今年のぼくは知ってしまっているのだよなあ。

旅はどこででもできる。いつでも、いつまででもできることも分かっているから。
どこでもドアなんて、ぼくらにはいらないのだよ。


秘密保全法。
「秘密は女性を美しくする」なんて言うけれど、国は女性ではないよ。


高いところでの作業が始まりました。



写真は石橋を叩いて渡らない人。とりあえず行ってみちゃう人。
誰だ。ぼくだ。丹沢だ。水と一緒に歩ける場所がぼくは好きだ。

そういえば昔、いろいろ腰にジャラジャラとぶら下げた大工さんに憧れていたっけ。


2013年11月21日木曜日

新宿8松浦武四郎ツアー

写真が撮れなかったので今日は振り返り編。


自転車で50キロ近く走った日。

北国で越冬することを、「北海道人」に報告してきました。

何でだろう。旅立つときはいつでも、誰にも気づかれずに逃げるように歩き出すのに。背徳感?


巣鴨といえば、おばあちゃんの原宿。いやいや、ぼくには、染井霊園、1種ロ10号2。




線香をあげていたら、2011年12月31日ここでつくった未完の唄を思い出した。

【巣鴨な武四郎さんinspire】13:10

けぶる線香 答えを探す
届け 線香(オモイ) 天高く

目に見えるのにつかめない
けぶるオモイ
天まで届か なくていい
あの人の胸 届きさえすれば
受け取ってもらえさえすれば

意識(理性)で囲えない、とらえられない、
オモイやコトバ 溢れ出る
独り歩き 本人ですら支配不能
発されてから 考える
順序なんてのもないに等しく
形なんかどうでもいいはずなのに
おかしいね



その後は、父が拾ってくれていた武四郎情報を頼りに世田谷の静嘉堂文庫美術館へ。


道に迷い裏口から侵入。
物語が始まりそうな、ハイカラ日本、見ーっけ。



2013年11月20日水曜日

氷濤まつり1カヌー社会復帰

昨日、どたっと千歳入り。

東京でも北海道でも人身事故で電車のダイヤが乱れた。
あっちもこっちも世知辛い世の中であることだよ。
このぼくでもどうにか生きているのだから、そんなことしないでも大丈夫だのに。

本日。仕事開始。



昼休憩中、naokiさんと漕いだ。


浮気ばかりの11月を過ごしているぼくを、ヒメマスが健気に待ってくれていた。


水が痛くなった。


思考整理時間を確保しよう。
ネタは各方面から頂いていて、それを生かすも殺すも己の芸事次第なのである。
大漁は間違いないのに、網の目が粗いんでは不漁に終わってしまう。勿体ないことはしたくない。

11月もまばたきしているうちに一瞬で過ぎ去っていくのだろう。

「一瞬」で終わるかもしれないからこそ、それが無駄だとしても、何にも気にせず、ぼくらはイッショウケンメイ、それぞれの生命を声高らかに唄うべきだと、何とはなしに思う夜。

2013年11月19日火曜日

鍋倉山~塔ノ岳


Photo by ひげまみー。


眠い。

昨日これだけで寝落ちしてしまった。。
始発乗って頑張りました。
天気は最高、風立ちぬ。
おじゃまします。ありがとう。丹沢、君も美しい。

昼過ぎには千歳です。
関東近郊の会えた方、会えなかった方、
いつでもそばにいるでもないのに、求めてくれてありがとう。

ぼくはここで生まれたの東京。
ぼくはここで育ったの東京。
ありが東京。また会い東京。

お次は春かな?




2013年11月17日日曜日

新宿7naokiさんおめでとう

naokiさんの誕生日やday。


photo by 【CAMEL】りょーくん。

二十八回目のおめでとうに、数えきれないありがとうを。

さ、明日は始発で山行くよ。生き急ぐよ。

新宿6宇都宮もーにんぐ


4時まで新郎新婦含め、踊ってました。さ、ホテル出ねば。

披露宴の記憶より二次会三次会の記憶の方が残っている。

受付業務はまだくんと初体験。

結婚っていいなああああああ。
そう思えたのは、かずやとゆーこさんのおかげ。
あ、naokiさんとnaoさんのときにも勿論思ったよ。

何度か電話で声だけ聞いていたゆーこさんはとても美しい方だった。
で、オレは結局かずやと出会った頃から何にも変わっていないみたいです。

泣いたり抱き合ったり踊ったり唄ったり呑んだり…はちゃめちゃすぎの素晴らしい夜でした。

生きててよかった。また思わせてくれてありがとう。




2013年11月16日土曜日

新宿5いざ、宇都宮



Photo by 【キャメル】りょーくん。
歴舟川の朝日待ちする【かのあ】親分とみんなの手下。

昨夜は悶える若者と近況報告。
その若者は、土と子どもと食をつなげるんだ。
無理しないでいいからね。弱くていいんだよ。弱い人が強いんだよ。
ちょいと焦りながら、ちんたらいこーぜ。期待してるよ、楽しんでいこーぜ。
で、そう遠くないいつか、コラボしようよ。

オレんちの土、使ってよ。

今日から明日にかけては餃子の聖地入り。結婚式って来ます。




2013年11月15日金曜日

新宿4隼の約束

電車を乗り間違えたり、おねーさんたちに笑われたりしながらどうにか目的駅にたどり着いたら日付は今日になっていた。
そこから閉店三時まで、ご多忙のはまだくんと居酒屋で呑んだ。

この頃まわりから「大人になった」「落ち着いた」とか言われることが増えた。
が、しかし、やはりぼくは、少なくとも昨夜のぼくは、尖っていた。いやはや、参った。
非常に人間臭かったように思う。


『他の人とどんな付き合いをしてんだかは知らないしそれは何でもいいけど、オレと中途半端に付き合うんなら、やめてくれ。そんなんいらない。適当に付き合うならない方がマシだわ。』

明け方の野郎二人の会話の断片。恋人か。重たすぎる。
ぼくは馬鹿だ。でも二十四時間年中無休で誠実ではあるつもりでいる。

好きだから期待をする。期待をするから裏切られる。裏切られてもやっぱり期待をするのは好きだから。

好きな人はいつまでも好きなのだ。


寝袋にくるまって目覚めたら7時。慌ただしい朝。職場へ自転車で向かうはまだくんと別れ、ぼくは通勤ラッシュを数分味わいゆらゆらと新宿へ戻った。

美人と都会は三日で飽きる。

ぼくは電車よりカヌーに乗りたい。


慣れ親しんだ駅のホームが妙によそよそしいのは何だろう。
ここはぼくのホームじゃないって言いたいんだろ。

一寝入りしてから、91歳のじーちゃんに会いに行った。
今夏、貪るように戦闘機の本を読み漁った。

以来、直接パイロットの話を聞きたかった。
が、元隼のモテモテパイロットは、しばらく会わない間にずいぶんと弱っていた。

なあ、エロじーちゃん。今日はお風呂に入ったから眠いんだね。また来るからさ、そのときは隼の話を聞かせてよ。
あの戦争は何だったのかな。
ぼくは戦闘機じゃないけど同じく空飛ぶカヌーを漕いでいるんだよ。

約束したんだ。
ねえ、じーちゃん。乗ったことのない隼の話を聞かせてよ。

2013年11月14日木曜日

新宿3「ゲテモノになりたかったわけじゃない」

先ほど虎ノ門で『EDEN』観賞。
山本太郎、輝いていた。

支笏湖でしか読めない絵本企画、具体化。ワクワクするなあ。

日中は久々自転車武四郎ツアー。40キロは漕いだ。

で、今オレは豪徳寺を目指したいのだが何でか通過して出戻り中。

電車、きらい。

あんこ、好き。

新宿2フクロウとファシリテーションとカルマと夜の公園

朝、恵比寿【OWL】へいつもなら自転車で30分のところを、天気が良いのでうずうずして、その後の電車移動のこともあったので歩くことに。
途中、表参道の【銀座夏野】でお気に入り箸を買い直した。黒檀の重みが好き。長さは23.5センチ。
1時間ちょいで恵比寿着。
カリスマイケメン美容師シノハラさんとの付き合いもかれこれ六年。
いつものように近況報告会をしながら、結婚式用にこざっぱり。
東京にいるときはいつもドタバタしていて、なかなか呑みに行けない。うーむ。


国立・ジャスミンカフェへ移動。


講師は「会った方がいい」と言われ続けてきた冨田貴史さん。

ファシリテーションの根本に流れている思想は、普段からぼくが心を割いていることと非常に近い、というか同じであるらしい。
発見というよりも確認という感覚だった。
傾聴。人の話を聴くという行為の根っこには「自分の話を聴く」がある。
パソコン入力できる機会にでも、しっかりシェアさせてもらいますね。

で、カヌー絵本企画を練るため中野【カルマ】へ。
店内には忙しくて来れないはずのキレイなおねーさんが待ち構えていて、「サプライズで来たのに誰もいないってどゆこと!」と、他でもない己へのサプライズをぶちかましていた。のっけから笑わせてくれるやんけ。

春と冬とで、メンバーもお店も同じだけれど、確実に何かしらかは変わっていて、多分いちばん変わったのは他でもないぼくなのだろう。

まさか、千歳で冬を越すなんて。

ちゃんと生きたくなってきたんだ。

変化を恐れるな。悲しむな。ぼくは今ここにいる。事実はひとつ。足は二本。本質を見失わないでくれい。


ああ、カヌー漕ぎたい。

2013年11月12日火曜日

新宿1新宿とぅないと

朝、支笏湖へ。コーヒーを頂きながら一笑い。


千歳にてごーちゃんと一笑いからの空港ラーメン。
がんじいに行ってきますの挨拶をしたならば、
飛行機からはオーシャンビュー…支笏湖がはっきりと。

電車の中は多種多様な臭いが充満している。しっかし、あったかとです。
一週間ほど、関東近郊、うろちょろします。


2013年11月11日月曜日

千歳市民になりました。

うさぎどしのくせに歩みは亀…。
ゆっくりと、でも、丁寧に日々を更新しています。

遠征から戻って初めてnaokiさんに会った。
長瀞でのこと、額平川、釧路、それらを受けてそれぞれに今練っている構想について等をかいつまんで話した。

明日からは束の間、東京life編となります。

「夜の町、白い冬」


SP thanks photo by 【Native】工藤氏。
早朝の屈斜路湖畔にて。寒いのであったかそうな写真で暖をとってもらえれば是幸い。


夜の町に初めての雪が降った。

寒いなあ。お散歩がてら、夕飯の買い出し。
これから訪れる冬の足音に耳をすますのもいいじゃない。

思えば、いつもこの季節は、忙しなく動き回っていて、心ここにあらず。いるけれどいない、いるけれどアテにもされ(たくも)ない、半透明人間。
そわそわと未知なる世界の誘惑に気を取られ焦っていた。それが、ぼくの11月。
軸足は左なのか右なのか。
ワガママなぼくはどちらも捨て去ることができなくて、中途半端が一番失礼なことだのに。


思えば、思えば、晩秋の夕暮れの儚い美しさに気付くことなんてなかった。
びゅっと強い風が走った後に舞い散る枯葉は、昨夜の雪と非常によく似ている気がした。世界は完全なる調和に包まれて、一瞬間息を呑む。
しゃぼん玉を吹きながら白い冬役の枯葉ををつかまえようと試みた、ベンベ沼でのやさしい時間。あれは夢か現か幻か。
水の上にたまった落ち葉たちが、「春から秋、目いっぱい俺らは【生命】を全うしたぜ。お前はどうだ?思いっきり生きているか?」とぼくを挑発する。生かされるだけで十分だったいつかの投げやりな世間知らずは、相変わらず世間知らずではあるけれど、生きることに喜びを見出せるようにまでなっていた。
朝日が夕日色だってこと、知らなかった。
15時半までにカヌーを漕ぐのは終えた方がいいことも。
千歳川が好きになった。いや、好きだったことに気が付いた。
気が付いたというか、思い出した。思い出させてくれるナニモノかに出会ったことに感謝。ぼくはこれから、見つけるのでなく、ありとあらゆる【生命】を思い出していくだけになる。
ぼくが生まれてからの記憶。ぼくが生まれる前の記憶。君のすべてと、あなたの記憶。それらを統合して形にして、思い出してもらうんだ。

「懐かしい」は、『新しい』だったんだ。

カヌーとコーヒーと、きれいな水に。君とぼく。


この地球の上に在る、恐ろしく美しい、生きとし生けるすべてのものが、ぼくはたまらなく好きなのだ。

ねえ、冬が来るよ。

死なない程度に、ここでちゃんと生きていきたいと思うから、何かのときにはほんの、三ミリで構わないから気にしてやってもらえると嬉しいです。








2013年11月10日日曜日

涙の額平川 the Movie(2013年10月25日)


“カヌーとは、ルーレット。いつどこで誰と乗る事になるか分からないルーレット。”

by はからめ・匠さん




ずんちゃん&ごーちゃん。



2013年11月9日土曜日

千歳川に、「ただいま」

遠征記録最新情報はコチラ→Native工藤氏ブログ『カヌー道東の旅』2日目IN屈斜路湖~釧路川



駐車場の借り方。冬の必需品。住民票の移し方‥
今頃ようやく実地で急速に学んでいるところ。

休養を最優先して睡眠時間を確保しながら、馴染みのお店へ冬の動向報告がてら、ぷらぷらと町を歩く。ああ、ぼくは歩くのが好きだ。久しぶりに歩いたなあ。

にしても天気がいいもんで、困った。ああ、そういえばこの頃カヌー漕いでいないよ。

素晴らしく美しい川と溶け合ったあとは、どうしても千歳川に行きたくなる。洗い流したいわけでは決してなく、塗り重ねたくなる。
最後に漕いだ川はいつでも、なるだけ「千歳川」にしていたい。


(写真は千歳川のような日暮れ間近、【わっか】手前の釧路川)

夕方。16時。千歳川に「ただいま」を言いたくて、千歳川に「おかえり」と言ってもらいたくて、Nativeご一行に見送ってもらい出発。

もうね、ぼくにとって、千歳川は、支笏湖は、川とか湖ではないのだよ。
恋人であり、夢であり、暮らしであり、とにかくあらゆるすべてなのです。

水も、人。
釧路川で浮気をして、額平川も歴舟川も皆それぞれに美しくて、もうこりゃ参ったなあと思っていたのだけれど、この川には、水と一緒にさえずるように軽やかな音楽が流れている。
軽快でリズミカルなテンポ。
書くとき、恋するとき、生きる上で、ぼくが大事にしたいものがこの川にある。

ぼくの名前は、「心」と「音符」で、『怜』。
この川には同じ音符がある気がする。曇りのない清らかな音符たちが、そこかしこで遊んでいる。

唄うように笑いながら生きる人がぼくは好きで、だからこの川が好きなんだろう。


暗闇川カヌーは危ないので、この時期に16時スタートなんて、良い子はマネしちゃダメですよ。







2013年11月8日金曜日

Shall we canoe?ぼくと一緒に額平川、漕ぎませんか?

静かな千歳life。たまっている雑務をちんたらと進めております。身体の回復が遅い。酷使しすぎたらしい。反省。


2013年11月3日、額平川。
漕人
1洞爺ビノコロ・福島豪氏
2Native・工藤貴明氏
3ぼく


中央、ででんと構える【Native】工藤氏視点はこちら→【『カヌー道東の旅1日目IN額平川』】。



雨は相変わらずだが前回時より水の美しさが目につく。完全状態で太陽が出たらさぞかし‥。




「豪ちゃん笑ってー!」
なんとも乱雑な適当な声掛けに即座に反応する元少年。
爽やか王子。洞爺ビノコロ・福島豪氏。



 最初は雨の中。涙と悲しみの中。


あ、ずきゅんスポットきたー。エディーイン!
お気に入りの場所を見つけたので、付き合ってもらった。

どこでも、居心地の良い場所を探すのがぼくは好きだ。


工事の土砂が流れ込み一気に水が濁りはじめる合流地点。
第三回SPGM@歴舟川からの紅葉ピーク額平川(2013年10月25日てやんday)のときにはなかったハシゴができていた。

たった一週間。春にはどうなっているのだろう。



涙と悲しみの雨を吹き飛ばすのは、いつでも太陽の仕事。



岩の隙間に溜まる落ち葉が、立体感を演出。


今日は落ち葉のじゅうたん。

一週間前は、紅葉。
同じ場所。違う場所。時間のマジック。

同じ場所。ちがう天気と心模様と、人。


今回↑

一週間前↓

何度漕いでも美しいものを美しいと感じる心を持ち続けたい。

何度漕げるのかは分からないけれど、漕げるうちにできることを。





ぼくと一緒に、額平川、漕ぎませんか?

ここはとってもいいところであり、ここは自由なカヌーが奔放に浮かぶべきところ。

ガイドとしてとか、金のためであるはずもなく、ただ、ひとりのカヌー乗りとして、この川を知ってしまった。浮くべき場所だよなって五感が納得しきっている。

そんなわけで仲間募集。

カヌーは楽しいよね。「楽しいから」だけでカヌーを漕ぐのもいいけれど、もっとカヌーにはできることがあるんだよ。
カヌー乗りなら、カヌーの可能性を信じてあげないと。カヌーと暮らしは、もっともっと近づけられるんだよ。元々そうだったのだから。取り戻すだけ。思い出すだけ。

ぼくは「反対!」とかするのは好きではないことを「反対!」ばかりして学んだから。そういうの、性に合わない。クリエイティブでないと。

人と集って笑って、この川ともお互いに腹を割って付き合っていきたい。
好きだって伝えなきゃ勿体ないしょ。好きなんだから。
それが伝わらなくても、届かなくても、好きだってぼくは思ったときにちゃんと、伝えておきたい。
誰にでも「好き」だと思う訳ではないのだから。でも、好きだって伝えることは年を重ねるほどにこわくなっていく。

でも、やっぱり、ぼくは言うよ。

額平川が、好きだ。

川の愛し方、君の愛し方、どちらもさして変わらない。好きな人はいつまでも好きなのさ。