街を歩く。
用事は半分もこなせなかった。
コンクリジャングルは、人の波は、ぼくの心身を弱らせる。
野山をいくら駆けずり回れても、そのエネルギーはコンクリジャングルを動き回るのとは別物で、
五感のすべてが窮屈だと訴えている。
氷濤時のように、突然この街中で奇声を上げたらどうなるのだろう。
ここはあらゆる意味で騒がしい。
汚かったり薄っぺらかったり不安で自信がなかったり、足を動かさないモノたちは口ばかり動かす。
アピール上手なノイズがこの街のBGM。
白い世界は何も語らない。
北国の冬は恐ろしくも美しかった。
良きも悪きも、何にでもヒトは慣れる。
何に慣れたいかを選ぶことはできる。
ぼくは憧れを持ち続けながら惰性で回すのではなく、まっさらな気持ちで暮らしていきたい。
「すごい!」を大事にしたい。
この街は、ある意味ではすごい。
異常な街で生まれ育ったぼくもやはり異常エッセンスを備えているのだろう。
街への出入りを繰り返すことでその異常っぷりに確信めいたものが生まれてきた‥ような。
会いたい人は多くはなくともそれなりにいるのだが、倦怠感が足の動きを鈍らせる。
今日、じーちゃんが骨になる。
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