新千歳でアフロがトレードマークのビッグネームとまさかの再会。
「そうか~、まだ漕いでるんですね?」
『はい!』
幸先の良い出立。漕いでて良かった。
空港に降り立つ。鼻は疎い方だが、それでも、臭いものだ。
隼パイロットを天国へ見送った振りの、ふるさ東京。
飛行機、電車、人、人、人。
かつての遊び場には、首がいたくなるほどの高層マンションが我が物顔で何とも偉そうにそびえ立っていた。
誰だ、お前は。と胸ぐらを掴んだら、お前こそ薄情者、と返された。
思い出話よりこれからの話をしている方が楽しいじゃない。
ちいさな暮らしをつくることに夢中だっただけ。
どこまで歩いても終わらない巨大すぎる札幌。一極集中して、何かが起きたらどうする。起き続けている。…四の五の言わずにやることやろう。
日本一奇妙なエリアで生まれ育ったわりに、おかげで、こんな人間になれたのは、素晴らしい育て方をしてくれた親のおかげ、家族、友達、好きな人、皆々様、新宿の田舎あってのことでございます。
出る杭は打たれると言いますが、街では打たれない。むしろ重宝される。屈折せずに済んだおかげで今日までのぼくが在る。
街のおかげで、カヌーのぼく。
矛と盾を内包する一筋縄ではいかない生き物、ヒト。
ではでは、コンクリートロード、唄いますか。
帰ってきました。
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