2008年。
最初、ここに来たのも夏だか、夏の終わりだったかのように思う。
千歳川。恋に落ちたことにそのときのぼくは相変わらず気付いていなかったけれど。目印はメルカードきむら。なんだそりゃ、と思った店。今となればいっちょまえに常連さん。
人生なんざ、分からないものだ。
そのときも今も、隣にはなおきさんと、ごーちゃんがいた。
内観も外観も素晴らしく物語性を持っていて、
たまたま店長さんがカヌーに乗りに来たことで、家のそばに素敵なカフェがあったことを三年ぶりに思い出させてもらった。
足しげく通ったわけではないが、【陽だまりのテラス】は2013年年末に閉店してしまい、ぼくもその後、引っ越した。
素敵な建物は何にも変わらずこじんまりと佇んでいて、毎日それを眺めるのが好きだった。
住むには狭いかな。店にはちょうどいいよなあ。
少し前にシンボルツリーが切られて、どうしたのだろうと思っていたら。
昨日の朝、オレンジ色の恐竜に襲われていた。
衝撃的な画に、眠たい目もさすがに大きくなった
昨日の夜、建物はなくなっていた。
すべての物事は移ろう。
変わり続けるなかで変わらない、変われないものは自分の中に。
この水より合う水を、多分もうぼくは見つけられない。
この川のそばにいられるなら、何でもいいや。
二十歳の恋は、今も尚。静かにずっと。
人には水が必要で、それがぼくには君だったのだろう。
さて、今日もぼくは、君の源、支笏に行くよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿