2015年12月9日水曜日
はじめてのチーズケーキ
お菓子づくり、初心者。
人生初、チーズケーキをつくった。
何者なのか分からない。
問われたなら、ただそこに泡立て器があったから、とでも答えよう。
アメリカンなクッキーやらビスケットもつくった。味はだいたい整ったから、あとは成型、出し方。
このへんは弱い。見た目より中身、食べれば一緒だろ、とか思ってしまう。目指したいのは脱アマチュア。
どうしよう、今後女の子に何かをつくってもらったとき、心のうちでオレのがうまいな、とか思ってしまうかもしれない。
いや、味じゃない、気持ちがおいしいのだ、嬉しいのだ。
一年前、いや、半年前、いや、三ヶ月、いや一ヶ月、いや、…
…前のぼくは、こんな展開を想像したろうか。
小さじは5グラム、大さじは15グラム、ひとつまみは…
慣れないことは慣れるまで疲れる。
でも、いつか慣れる。カヌーは、歩くように漕げるようになった。でも、最初は漕げなかった。漕いだことがなかったから。お客さんに置いていかれないように必死だった。漕げなければ、仕事にならない、できましぇん、は通用しない。趣味と仕事の境界はここにある。
漕げて当たり前。つくれて当たり前、にしていくのだ。
向き不向き、得意不得意は確かにあるけれど、やればできる。
できないのは気概がないから。やるかどうかだけで、やり続けられる場所に身を置くか、だけ。本気になれば、できないことは何もないし、なりたいものには何にでもなれるとぼくは信じて疑わない。
思えば夏のお菓子づくりとツアーとの兼業修行から、冬カフェプロジェクトのイントロは鳴っていたのだろう。
いろんな女の人にあーだこーだせっつかれながら、少しずつ、作業能率が上がっていくのを感じる。進化というのはおそろしい。ふと振り返ると自分で自分が恐ろしくもある。お前、誰よ?と。
いかに無駄を省くか、専ら順序だてを考える。やっぱり、ツアーと同じことを考えている。
生き方が効率悪いからか、システムづくりにはとことん効率を追究する。
人生は無駄な時間こそが大事だが、日々の繰り返しの作業行程に無駄は必要ない。省いた無駄が笑顔につながる。
ツアーは始まる前から始まっている。
by矢吹全氏
カヌーも山もキッチンも、道具好きにはたまらないフィールドだった。
世の中には何度でも使える、使い捨てないオーブンシートがあること、知っていましたか?
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