自転車の小学生軍団を見かけるようになったら、新年度。
春にわくのは虫ではなく自転車、バイク。
スパイクタイヤで走るきちがいライダーもいますが。
やっと乗れるぞー!と寒さに若干震えつつも、大人も子供も関係なく、等しく「待ってましたー!」と嬉しそうなのが良い。
何故ならここは、冬は二輪に乗れない国。しかし、例外も。郵便局の配達員さんたちは華麗な足さばきで通年バイクで仕事をしており、見かける度ワタシは歓声を上げるのです。
小学生だか中学生だかのしてぃー暮らしの頃。元旦の日の出を迎えに前夜からママチャリで海を目指してキョーダイと共に漕ぎ出しました。
しかし、予習が甘かったようでルートを間違えてたどり着けず、年明け少々ワタシは凍った水溜まりでコケて、新年早々ツイテるぅ!と泣き笑ったことがあります。
こちらの国では、元旦の二輪は普通は死を意味します。
そんなわけで、春。
メリハリの春。
静があるから動がある。季節のうつろいがダイナミックな北国の春。静かな冬が長いおかげで植物も生き物たちも、なんとなくみんな浮き足立って焦っているようで、可愛いよなあと思います。自分も含めて。
かつて夏だけ北国暮らし時に、いちばん理解不能で馴染めなかったのが春です。やけにみんな嬉しそうで、毎春南からやってくる僕からしたら春というかまだまだ冬やん!緑ないし、雪あるやん!だった。
長い冬を越えていない人間にはご褒美のような春に有り難みがないのも、当たり前のことなんですよね。
駆け足のサマーシーズンが始まります。
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