東京でのニート期に大変お世話になった恵比寿の美容師・篠原氏(【OWL】)。
髪を切るというか、アニキのような篠原さんと互いの近況報告をするために通っているようなもので、‥あ、勿論センスも腕も申し分ないわけで、東京近郊の方は是非一度お試しあれ。ぼくの名前を出してもらえれば、篠原さんは暫しの沈黙の後、涙を流すに違いない。
そんなわけで、
春か秋の帰京の度に恵比寿へ向かうのが常なのであるが、この頃は帰る回数自体が減ってきた。
北国でなかなか素敵な美容師さんに出会えず、それならばとセルフカットスキルを磨くようになって数年。
腕の立つ素敵な美容師さんは、なんと、隣町に潜んでいたのです。
髪型が決まれば、世界が華やぐ。
恵庭、【ル・クール】。
(写真。時間が経ってしまったので少々髪型も乱れてしまっておりますが)
それもこれも、大好きなコーヒーのおかげでありまして。
嫌なことや悲しいことがあって家に帰ったとき。I’m home。どんなときでも、変わらずに安心できるコーヒーを、そんな自分にとって、世界一のコーヒーをぼくはいつからか探し求めていました。
「おかえり」、そう言ってくれる飽きのこない、とっておき。代えのきかないコーヒーがどこかにあるはずだ、と。
そうなのです。幸運なことにあったのです。
世界一のコーヒーも、やっぱり、近所に潜んでいたのです。
店名を見て、思わず唸ってしまいました。
どうでもいいけれど、ぼくはうさぎ年です。寂しいと死んでしまううさぎの好物はにんじんです。
夢の中で描き続けたイメージ通りのコーヒーが目の前に現れたのです。ほくそ笑むなと言われたって、土台無理な注文というやつです。ぼくは本当に幸せ者だと思います。
世界一のコーヒーを月に一度買いに行く楽しみができました。
世界一のコーヒーを淹れる楽しみができました。
世界一のコーヒーをおいしいと言ってくれる笑顔が増えました。
いつものコーヒー屋さん通いがここで暮らしているのだという実感を与えてもくれました。
冬にここを離れるとこのコーヒーが飲めなくなる。それもここでの初めての越冬を決めたときの重要案件でした。
いろいろな豆があるからどれにしようかと悩むふりをしながら、頼むものはいつも同じ。
あるとき、そのコーヒー屋さんでヘンテコなワークショップの案内チラシを見かけました。
ん?宮大工?リノベーションじゃなくてラノベ?
昔なおきさんが話してくれた恵庭の変な人かなあ。
予感は的中。ぼくはワークショップに参戦。
そこで、同じく参加者であったル・クールの美容師さんに出会い、今に至るというわけです。
一杯のコーヒーのチカラは侮れません。
美容室の話なのかコーヒーの話なのか、何が何なのか分からなくなってしまいましたが、まあそれもまた一興。
素敵な物語はいつもコーヒーから生まれる気がします。
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