天気が冴えない。山が呼んでくれない。山は逃げない。慌てない。しかし、北の夏は短い。少し、焦る。
そういえば先日、モンベルのキャニオンサンダルで紋別岳に登った後遺症か、左足の甲にちょっとした違和感。紋別岳といえどめちゃくちゃ合ってはいないサンダルで登ってはいけないのだなあ。富士山にビーサンでいる欧米勢の足の構造はどうなっているのだろう。遺伝子だろうか。
知った気になることが簡単になってしまった今の世の中ではあるけれど、やらないと本当のところは分からない。
分からないことは確かめる価値がある。ぼくは経験しか信じない。
ついでに言うと、長年の探究の結果、チャコのサンダルが一番ぼくの足には合う。ウェービングのデザインも豊富。
‥ということで。
そういえば‥。街へ出た。「札幌=秀岳荘」という絶対的方程式に背く。
デザインが気に入って自宅に貼っている去年の美術展のお知らせ。会期中に行けずじまいだったのだけれど。今日行った店にもこれがあって、会期が過ぎたにもかかわらず貼りっぱなしということはきっと店主の好きな人なのだろうなと名探偵コナンごっこを脳内で繰り広げる。
【かのあ】でお店が始まってから、店側の気持ちが痛いほどに分かりすぎてしまい、ああ、なんてぼくはうざったい「客」をやっていたのだろうと落胆した。
あれこれをやけに意識してしまい、なかなか気軽にビジターとして単純に店を味わえなくなってしまったのは、好きを仕事にした唯一の弊害。
しかし、やはり、「店」というものは良い。とっても良い。「これぞ!」な店に出くわしたときの宝探し感たるや。
素敵な店を見つけると、素敵な人にだけこっそり教えたくなる。
そんな、誰かにとって、とっておきの店に【かのあ】もなれたらいいなあ、と、気付けばやっぱり、思考はいつでもどこでも、仕事に向かう。
うむ、「店」というか「店」にいる「人」が好きだ。雰囲気だったり、人柄だったり、暮らしだったり。
その人の表現する世界にお邪魔できる特権。
色々楽しくお付き合いいただき、予定外の散財をいつも通りにして。‥なんと、やっぱり、いつも、コーヒーにぶつかる。
はぜや珈琲といえば、屈斜路のカヌーガイド【SOMOKUYA】:つっちーのツアーで使われているコーヒーではありませんか。
ああ、そういえば、ずっと行きたくて行かずにいる場所があることを思い出させてもらえたし、コーヒーもだし、今年は道東に行けそうな気がしてきた。ほとほと、単純である。
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