今年は朝も夜も、毎日ずっと、「ひこうき雲」を聴き続けている僕がここ五日ほどで読んだ本。
眠気より、読気が勝っている。
‥なんて単純なんだろう。
いっぱいあるのだけれど、ほんの少し、ずきゅんわーどをご紹介。
妙な解説をするよりも興味がわくかもしれないね。
「おれはおれ達がこうしてお互いに支え合っているこの幸福、―皆がもう行き止まりだと思っているところから始っているようなこの性の愉しさ、―そう云った誰も知らないような、おれ達だけのものを、おれはもっと確実なものに、もう少し形をなしたものに置き換えたいのだ。」
『風立ちぬ・美しい村』堀辰雄
『聖家族』堀辰雄
「いま、お前に支えられる事はおれには余りにも切な過ぎる。だがその切実さこそおれには入用なのだ。」
「そんな誰にだって出来そうな仕事を除いたら、おれの生活に一体何か残る?おれは自分が心からしたいと思った事をこれまでに何ひとつしたか?」
『菜穂子』堀辰雄
「だれも踏みこんだことのない奥のほうに一歩踏みこみ、従来のしきたりや規格を、神格化しないで新しい光を当ててみよう」‥
『零戦 その誕生と栄光の記録』堀越二郎
めちゃくちゃ興味深い。
大東亜戦争、太平洋戦争、パールハーバー、ミッドウェー海戦、ゼロ、神風特攻隊、B29、アリューシャン、アクタン島、ウナラスカ、カヤック‥
新谷暁生さんの本で知ったこととつながっていく。また読み直さないと。
飛行機とカヤック。
空と水。浮かぶ道具が、戦争と交わる。
原爆と原発。日本とアメリカ。飛行機と団地ぢぢ。「星の王子さま」と「イリュージョン」。
かのあと、「所さんの‥そこんトコロ」。
今さらなんてのないだろう。
「戦前では?」なんて不穏な空気の流れている今だから、平和ボケ世代の僕ですら、他人事として切り離していられなくなったんだろう。
美しい湖とカヌーは、平和の象徴だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿