東には、支笏湖にないものがたくさんある。
失ったから、年を重ねたから魅力が分かってきたと東にルーツのある店主は言う。
が、しかし、400キロ走っても北海道は北海道。なんて素晴らしい大陸だろう。
結局、何ってそこに暮らす、人、なのだ。出会いが人と人を、人と土地に血を通わせる。
いろんな世界を知ることを躊躇わずに。自分の暮らしは当たり前ではなく異常かもしれないことを念頭に。傲慢さも時に大事だが、良いとか悪いとかの感情論ではなく客観的事実を率直に重ねていく。
外に出ることで自分たちを知る。
俯瞰しつつ、深くも潜る。のまれるのものまれないのも等しく大事。
川﨑秋子さんの小説も多くが道東で生まれた。一冊の本を読むか読まないかで、その土地の見方がガラリと変わる。小説家というか、川﨑さん、最高。
草っぱらの霧の中に群れる馬たちの姿に、しゃがみこみ目頭を抑えたくなるこの感情は何なのだろう。憧憬?同じ生き物としての郷愁なのかはたまた、モンゴロイドの血なのだろうか。
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