逃避といえば、海だった。
何が何だか分からない。自分が誰だか分からない。もっと面白いと期待していたはずだったのにクソつまらない日常という現実。ただただ抱えきれない違和感に押し潰されそうになると、海へ逃げた。
何にもせずに、ぼーっと、ただただ、一日中海を眺めてぼんやり。
高校生だった。
友だちからメールが入る。「今日休み?」
『うん、海に来てしまっている。わはは。』
制服についていたであろう砂。親は何をどう思ったか。
縁あって、縁を感じるお店。
とある店にはフラれたが、【カフェ ヴィヴィモンディモンシュ】へようやくたどり着いた。
店でコーヒーと向き合うときに背中を押してくれた存在。
(2015年11月15日てやんday:【活字の海で溺れたい2 「鎌倉のカフェで君を笑顔にするのが僕の仕事」堀内隆志】)
音楽という情熱はさらりと流して、誰でもが入りやすく、誰でもにちょうどよく。
個性を強烈に打ち出すより、個性を内に秘める方がもしかしたら難しいことかもしれない。
良い時期に良い場所、良きコーヒーに出会った。
出先でおいしいコーヒーを飲めたときの喜びったらない。
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