途中からは、雨。
どうやら支笏は嫉妬深いようで、少しでもそばを離れると、気が気ではないようで、姿を変え秋雨となり、ぼくらについてきてしまいました。
そんなわけで、水と生きるカヌーガイドにとっては少々ハードボイルドな山行となりました。
単純なもので、気分はすっかりタフな山屋。どどん!
支笏湖温泉街から、丸駒温泉と札幌方面への分かれ道を札幌方面へ向かうと左手に現れる登山口は、前日のヤマレコリサーチによると、「ポロピナイルート」とか呼ぶらしい。
ニックや賢治に倣って、おじゃましまーす。
(C・W・ニコル氏&宮沢賢治氏)
ぼくら、いろんなところを漕いで、いろんなところを歩いているね。
三号目をタッチしてほどなく‥
思いのほか早く、第一のロープ場が現る。
五合目。
山ガールも現れた。
naokiさんの代わりのつもりで、ククサ。
さ、本番がやってきた。
結構な急斜面。アキレス腱、伸びまくり。
ロープ場が終わったなら、右手にはオコタンペ湖。
ああ、あそこで漕ぎたいなあ。地に足をつけながらもぼくらは浮ついた話ばかりしている。
小さな北米とか北欧のように見える。
箱庭的美しさというか。魅力的な場所です。
七合目。登り始めて2時間。
いちばん見晴らしがいい。紅葉も今が旬。カツラの黄色が目にやさしい。
畦地梅太郎もびっくり、「黒い山男」。
君がいるこの世界はなんて美しいのだろう。
打ち上げ花火、ならぬ‥恵庭岳、下から見るか?横から見るか?
今秋ロードショー。
(岩井俊二氏)
頂上で寒さに震えながら飲んだのは、あの子がくれた気仙沼の「アンカーコーヒー」。
コーヒーのお供を提供してくれたのは、サイレントK氏。
いろんな思いをバックパックに忍ばせて登ってみました。
下からは見えない噴煙。
写真を撮りながらのんびりと、
登り、2.5h。
下り、2h。
毎日支笏を漕いでいなかったら、今日の感動は成り立たないだろうなあ。
本当の感動は淡々と、確実に。本当の感動は、日常にしかない。
ぼくらはもう、恵庭岳を登ったことのないぼくらには戻れない。
昨日よりずっと恵庭岳を知ったぼくらは、湖上で「君が好きだ」と声高らかに唄うことを許されたわけだ。
ありがとう。
出会い、出会うすべてに感謝。
唄いたい唄がある。唄いたいのは君のこと。何曲でもつくりたいのは、君とのことだけ。
ぼくと、ありとあらゆる生命を唄ってくれないか。
滝川のK・・・もとい、サイレントKです。
返信削除恵庭岳登頂お疲れさまでした。
思わぬところでお菓子が役立ったようで・・・(笑)
サイレントK様
返信削除コメント&甘味、ありがとうございます!
寒くて寒かったので、甘さが染みました。