何にも変わらない人。何だか縮こまる人。場所に飲まれない人、酒に呑まれる人。頼もしさはなんだろう。
生かさず殺さず、最もいやらしい都市。
人並みなんか苦手だけれどへっちゃら。
今日までのダイジェストを久しぶりに報告し合う。積み重ねてどうにか逃げずにやってきて良かった。息つく間もなく感性で語らう夜。
酔っぱらいの帰り道。いつも吸い寄せられるまばゆく光る黄色い灯り。替え玉一杯無料。普段なら敬遠するようなラーメンがどうしてか何度も繰り返したこの懐かしきルーティンがたまらない。なんだろう、なんでだろう。泣きたくなるほど外さないいつもの味だった。
変わり果てた、変わり果て行く駅周辺。くだらなさすぎると背中を向けてすたこらさっさと三丁目を歩けば一気に、ようやっとアウェーがホーム化し、いつかの自分とひとつになれたらしい事実に、胸をなでおろす。
忘れることなんてできないんだ。意地を張るしかないだけで、忘れたくなんかないんだから。全部引きずって、すべてが同じ時空に在る不思議を、何をしている自分自身を、戸惑うでもなく、何が良し悪しでもなく、ただただあるがままに許容できるようにはなったのかもしれない。
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