頭、鼻、頬の鈍痛を引きずりながら、まだ晩秋と呼んでも許される南国・函館へ走った。
千歳~恵山 約300キロ。
ちなみにあと100キロ走ると東京~大阪間であるらしい。
地図、表示されるかな→【恵山 地図】
雰囲気やら何やら函館からは何となく海の向こうの本州色が色濃く漂う。
ここ、恵山は、登らずとも、駐車場から覗くだけでも素晴らしい景色が十分に堪能できる。
一年前、このような写真をある方に見せつけられた。
樽前もいいが、こちらはさらにド迫力。とてもかっちょいい山だとその方は、絶賛していた。
どんな情報源よりも心に残るのは、直接の口コミである。
その証拠にぼくはこうして、恵山に来てしまっているではないか。
霊場でもあるということで、身体の毒を取り去ってもらう作戦である。
歩きはじめると、早くもトリップ感。これはまるでアメリカの国立公園ではないか。
場所によってはAUS風味も含まれている。
素晴らしい景色の中に身を置いていると、今死んでもいいなあ、今死ぬなら、いいなあと素直に思う。
実際死ぬ瞬間にはドタバタと足掻くのだろうけれど。
足元も目の前の岩も、色や形がどんどん移り変わるので見ていて飽きない。
芸術は爆発だ。火山は芸術だ。
海風に舞う舞う意気盛んな噴煙。
大地の生命エネルギーが強すぎたようで、山行の最中ぼくの症状は改善されるどころかどんどん悪化していったような気がする。
弱っているときにエネルギー量の凄まじい山に行ってはいけませんよ。
振り向けばいつも、太平洋。
頂上付近もやはり「地球」っぽくない。
強風注意の恵山山頂。ちんたらゆーっくり、一時間。傾斜もゆるく足場もいいので登山というかハイキングでした。
登別の地獄谷がスケール感を増して、ヒトを減らし、さらに自由に歩けるようになったというと分かりやすいか。
いやはや、なんとも男前な山でした。ありがとうございます。
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