駆け抜けた冬。そのあとに待ち構えていたのは、おじいさんのように呑気な暮らし。
北極から一瞬で沖縄へテレポートさせられたかのような気分。頭も身体も変化に順応しきれなかった。
呑気な暮らしはある意味では冬より断然過酷で、自己というとてつもなく、しかも変てこ極まりない宇宙をあてもなくさまようのは苦行と言っても大げさではないような気がする。
考えすぎてワケが分からなくなる度、ぼくは千歳川を漂った。
川の上はいつでも風が通っていて、涼やかな風は川の上でぼんやりと浮かぶぼくのパンクしそうな心にも風穴をあけてくれた。
漕いだからといって何か煩い事が具体的に解決するでもないけれど、「まあ、何でもいっか」と思わせてくれる慰め河川、ああ、千歳川。君なしでは。
またあるときは。
夜のうちに移動して今度は、お隣の湖・洞爺湖。
早朝だけ、しっかりと凪いでくれました。
洞爺は、あたたかい。気温や水温だけでなく、あらゆる意味であたたかい。
先日本州へ旅立ったご家族の大好きなお店からは羊蹄山がバッチリ。
本日は支笏湖へ。
支笏は嫉妬深い。浮気するとすぐ怒る。
でも、春の嵐を吹かせたぼくを慰めるように今日の君は完璧なる美しさでやさしくぼくを包んでくれた。
「水量が少ない」ということは、いつもと違う顔が見られるということで。
新緑の頃に行けるだろうか、恵庭岳。
シカの目撃が多くなっています。ぼくだけ?
千歳~支笏湖間を走る際は皆さまお気を付け下さいね。
0 件のコメント:
コメントを投稿