2013年3月24日日曜日

農道10〜黒尊川@四万十

下見がてら口屋内(くちやない)へ行くと、いつかのカヌーライフ(雑誌)で見た「シマムタ共遊国」、「酒井商店」や「しゃえんじり」(地産地消の四万十料理。)を発見。‥ミーハーか。

水沿いの道が好きな僕は、地元道の381号線(黒尊口屋内線)にそそのかされた。
この道は、四万十川に流れ込む黒尊川(くろそんかわ)に寄り添っていた。

時速20キロで、たらたらわき見運転。

鮮やかなみどり。どこよりも深いみどりも見ーつけ。
このみどりはなんだ。こんな川があっていいのか。

四万十もきれいだけれど、この川の色は四万十以上かもしれない。

四万十のことを知らない人間に、何の説得力もありませんが。

人が少ないなら納得だが、すぐそばで人が生活をしているにも関わらず、この色。
このギャップ。

四万十さん。懐、深すぎでないかい。

いや待てよ。凄まじいのは、
四万十の自然治癒力か、はたまた流域の人たちのモラルか。

奥には、熊野神社系の黒尊神社が本堂と奥とに分かれてある。樹齢四百年の杉。


その後は、草むしり。
2月に観音寺農lifeにて習得した単純作業持続集中力がここにきて活きるとは。


急ぎすぎていた僕はようやくここで足をとめることができて、
このままうっかりいつまでも沈没してしまいそうな気配むんむんですが、目指していたのは四万十‥ではなく、奈良。そう、西にあったはずがいつの間にか東になった、奈良。
奈良が引っ越したのか?

いや、立ち止まることができなくて奈良を東にしたのは僕だ。


みんな、どうやって自分を乗りこなしているのだろう。
僕は落馬して馬鹿りだ。手綱もムチも持たずに操るなんてことは不可能なのだろうか。

そんなことをある人と話していたら、「そんなん乗りこなそうなんて思うからいけない」と笑われた。

本流と支流の境目なんて、水にとっては無意味だろうけれど、僕は水ではないから。
曲がりなりにも、人間を"やる"のだ。


そうか、ここはリハビリ清流ステーション、か。

英気を養ったなら、今度こそ奈良だ。

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